新型コロナウイルスの感染拡大後、国内で初めて本格的なプロ競技が行われ、新人の古江彩佳(20=フリー)が“プロ初優勝”を飾った。
昨秋の女子ツアーでアマチュア優勝した「ミレニアム世代」のエース候補は、後半3番パー3(185ヤード)でホールインワンを決めるなど68。2日間36ホール競技で通算9アンダー、2位に3打差をつけた。
会心の一振りだ。4番ユーティリティーのショットは薄いドローでピン前10ヤードにキャリー。「いい感じで打てた。周りが“入るんじゃない?”と言ってくれて」。ラインに乗ってカップに消えた。瞬間を見て、思わず跳びはねた。
コース入り時のマスク、検温、コースでは4人1組にキャディーは1人と「密」が避けられた。感染防止対策が徹底される中、フェースガードやマスク姿の報道陣を見て「すご~い」と笑う場面もあった。試合は2月末、沖縄での地方大会以来。緊急事態宣言の発出後は地元を離れず“ステイ兵庫”だ。ゴルフは週末にハーフずつこなす。「家とゴルフ場の往復だけで、自由なことができない」。おうち時間が増え、メークの勉強をしたりしたが、ストレスがたまって「親子げんかが増えました」と笑う。
女子ツアー開幕戦となるアース・モンダミンカップ(25~28日、千葉・カメリアヒルズCC)へ、最高の弾みをつけた。それでも「優勝はできましたが、まだショットに集中し切れていない部分がある」と満足しない。
ホールインワン賞30万円も、今大会の趣旨が医療従事者支援チャリティーだけに「寄付した方がいいと思う。母に相談します」という。冷静な19歳は今週末、母ひとみさん(50)の運転する乗用車で決戦の地に入る。

