日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長と、主催のアース製薬の大塚達也会長が全日程終了後に会見し、インターネット中継の継続について前向きに話した。

今大会はテレビ放送がなく、中継はインターネットによる公式YouTubeチャンネルのみ。第3ラウンドまでは注目ホールや選手インタビューに絞って中継するなど、放送内容の異なる4チャンネルで無料放送され、第2ラウンドは計220万回以上視聴された。月曜日開催となった最終ラウンドも、昼休みに当たる午後12時台や、プレーオフ中に23万人を超える視聴者が集まった。

視聴者の書き込みでも高評価が多く、大塚会長は「予想以上に反響があって、うれしいです」と喜んだ。さらに、今大会は昨年まで、テレビで中継されていたが、今年は新型コロナウイルスが感染拡大する以前の当初予定からインターネット中継を予定。大塚会長は「(従来は)制作費を払っても著作権はテレビ局。それよりもネットの方が安いし、CMを入れず、クオリティーの高い映像を届けられる」と、ゴルフファンはもちろん、そうでない人も含めて、視聴者に楽しんでもらうことを最優先したという。

さらに大塚会長は「ゴルフというのは、同時にいろんなホールで、いろんな選手が回っている。ボールがたくさんあるスポーツ。カメラを駆使しながら、同時に追いかけていけたのは、ゴルフの新しい見方を提案できたのではないか」と、手応えをつかんだ様子だ。続けて「アース・モンダミン・カップを、よりいっそう楽しんでもらう、選手から勇気をもらう、活力をもらうことこそが一番の目的。ビジネスで利用するようなことは、マイナーな部分。来年も引き続き、CMなしでやっていきたい。できるなら継続してやりたいしさらにカメラを増やすことも検討したい」と、規模拡大も視野に入れている。

小林会長も「すばらしい取り組みをしていただきました。新しいファンの方、新しい視聴の仕方、新しい楽しさを訴求していただいた」と話した。