ツアー1勝で、98年度生まれの「黄金世代」の原英莉花(21=日本通運)が、国内女子ツアーの“顔”になる決意を示した。1バーディー、3ボギーの2オーバー、74で70位ながら、照準は約1カ月半ぶり開催の今季2戦目NEC軽井沢72(14~16日、長野)以降。体力強化に努め、出場権のあったAIG全英女子オープン(20~23日、スコットランド)も回避、当面は国内ツアーに専念する。

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国内女子では今年初の有観客大会に「原英莉花」の横断幕を掲げた、熱心なファンが駆けつけた。173センチの長身から繰り出される力強いショットと抜群のスタイルで、原は人気、実力ともすでにトップクラス。上下ピンクのウエアで注目度も高まる中で70位だったが「3日トレーニングして1日休んで」と、走り込みなど体力強化に努めていたと明かした。ツアー2戦目以降を見据えていた。

AIG全英女子オープンも回避していた。出場辞退選手が出て、メジャー初挑戦の権利が回ってきたが「勝つ準備もできずに挑むのは(他の出場)選手に対しても失礼ですし、自分も自信を失うだけになるかもしれない」と説明した。同い年の河本のこの日の米ツアーの活躍には「あれだけ強い気持ちを持っていると、思ったように進むんだな」と刺激を受けた様子。原は国内に専念する決意だ。