19歳の笹生(さそう)優花(ICTSI)が、圧巻のプレーで国内ツアー2戦目で初優勝を飾った。3位から1イーグル、7バーディーと伸ばし、大会タイ記録の63をマーク。通算16アンダー、200で悲願の優勝をつかんだ。19歳57日でのツアー初優勝は、史上7番目の若さ。21世紀生まれで初の優勝となった。

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笹生は当初、フィリピン代表として今夏の東京オリンピック(五輪)に出場する青写真を描いていた。

18年アジア大会でフィリピン代表として個人と団体を制しており、世界ランキングもフィリピン勢の1番手で出場圏内につける。五輪の1年延期もあり、このまま優勝を重ねれば、日本代表として出場権を手にできる可能性もなくはないが、父正和さん(62)は「娘はオリンピックに出たいと言っているので、フィリピン代表で五輪に出てから、国籍で日本を選んでも」という考えを示した。日本では22歳までに、どちらかの国籍を選択しなくてはならない。