女子ゴルフのメジャー第2戦、ANAインスピレーション(10~13日)に出場する渋野日向子(21=サントリー)が9日(日本時間10日)、会場の米カリフォルニア州ランチョミラージュのミッションヒルズCCから、オンラインで会見した。連覇を目指したが予選落ちに終わったAIG全英女子オープンから2週間、自主隔離期間中は、米ロサンゼルスのゴルフ場で練習漬けの日々を送ったという。「2週間たって気持ちも楽になってきて、だいぶプラス思考な部分も戻ってきて、調子も戻りつつあると思う。ちょっと楽しみな気持ちはあるかな」と、復調を実感している様子だった。

技術面に関しても「2週間練習してきて、ちょっとずつショットのキレやスイングが取り戻せてきているので、自分の思った球を打てる回数が増えてきた。ちょっとだけ全英よりはマシかなと思います」と、上向きだという。米国での試合出場は初で、しかも2戦連続のメジャー。それでもディフェンディングチャンピオンとして臨んだ全英女子オープンに比べて「気持ち的には楽なんじゃないのかなと思う。あまり自分に期待はしたくないので、大きな目標はまだ立てられていないけど、今季はまだ予選を通過していないので、予選通過できるように頑張りたいなと思います」と話し、自然体で臨めることを強調した。

現地は40度を超える猛暑が続いている。「初めての経験。1日で1週間分の汗が出ました。47度の時はビックリしました。氷のうは持参して(練習し)試合中も持って行くと思います。あと、塩分補給は大切だと思うのでアメを食べながらとか、塩分の入ったお菓子を食べるとか、そういうのは気を付けていました」と、暑さ対策もカギになると分析した。

すでに会場のミッションヒルズCCでは、7日に18ホール、8日にインコース9ホール、この日にアウトコース9ホールと、計2ラウンドしたという。長さにムラのあるラフなどに「ちょっと難しいなという印象もある」と話した。それでも強風などに苦しめられたリンクスコースでのスコットランド・オープン、全英女子オープンと比較すると「個人的には好きな方かなと思います」と、好印象も受けたようだ。

今季は国内外3試合に出場し、全て予選落ちとなっているが「いい時もあれば悪い時もあるし、そんなにいい時が何年も続くわけじゃないと思っているので。予選落ちをした瞬間は本当にショックですけど、何日かたてば気分も切り替えて、また次に向かって頑張れる。この3試合、すごい悔しい思いはしているので、この悔しさを二度と味わわないように毎日練習するしかない」ときっぱり。最終調整を終え、気持ちも切り替え、米国デビューへの準備は整った。