国内女子ゴルフツアーの大王製紙エリエールレディースは19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー72)で開幕する。日本時間18日には、メジャー・全米女子オープン(12月10~13日、テキサス州チャンピオンズGC)に新たな日本勢9人の出場権が確定。メジャー史上最多16人の“日本選手団”の切符を手にした原英莉花(21=日本通運)小祝さくら(22=ニトリ)らのモチベーションが上がった。

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新たな出場権は11月9日付世界ランクによるものだ。同91位で吉報を手にした原は「シャーッて感じ」とガッツポーズを作って、笑った。

8月AIG全英女子オープンはコロナ禍を考慮して辞退した。だが、今回は「母に“行くから”と話してた。本当に憧れの舞台」。ジュニアの頃、テレビで池に4発落とし、棄権した選手を見た。「どんな難しいコースなんだろう」。世界最高峰の戦いに挑めるのが、うれしくて仕方ない。

同72位の小祝も全英は辞退したが、今回は挑戦する。「思った以上に(出場権が)降りてきた。良かった」。米本土に渡航した経験を問われ「ロスって、アメリカですか?」。昨年、合宿を張った場所を引き合いに出し、癒やし系天然娘らしく笑いを誘った。

メジャーで日本勢16人が出場権を得たのは、15年、19年全米女子オープンの13人を上回り、史上最多となる。一方、出場権を持っていた賞金女王鈴木愛(26)は、米国で深刻化するコロナ禍や、国内での調整を優先したいとの理由から出場を辞退する。