68位から出た渋野日向子(22=サントリー)が、海外ツアー自己ベストの64で回り、首位と6打差の16位に急浮上した。第2ラウンドまでアプローチとパッティングが不安定だったが、この日はショットが好調でバーディーを量産した。

前半は、スタートの1番でいきなりボギーとして4オーバーと落として始まった。しかし、3番で第3打をピン奥2メートルにつけ、今大会初めてパー5でのバーディーを奪うと、4番パー4も第2打をピン横1・5メートルにつけ連続バーディー。7番から圧巻の3連続バーディーで前半を5バーディー、1ボギーの32で折り返した。

後半は12番パー4でバーディーを奪い2アンダーまで伸ばす。13番パー3でボギーをたたくも、15番パー5では第3打をチップインイーグル。さらに最終18番では261ヤードの第1打でグリーンを捉え、イーグルを逃すももこの日7つ目のバーディーを奪い、後半を1イーグル、2バーディー、1ボギーの32として64で終了。19年8月に初出場で優勝した全英女子オープンの第1ラウンド、今年4月のロッテ選手権第3ラウンドの66を上回った。

「昨日までの自分とは全然違って、自分でもよく分からないなと思いながらやっていました。スタートホールのパーパットが決められなかったのはすごく悔しかったんですけど、その後流れを変えて、しっかりパー5でバーディーを取ることができて良かったと思います」と会心の好スコアに自分でも驚いた様子。この日は、予選ラウンドで不安定だったセカンドショットが好調で、2~4メートルのパットも良く決まった。「今日はショットがいいときと悪いときの差が激しかったなと思ったんですけど、それでも微妙なバーディーパットがいっぱい入ってくれた」と笑顔で振り返った。

その後トップグループもスコアを伸ばし、10アンダーで首位の徐薇■(台湾)、モリヤ・ジュタヌガーン(タイ)とは6打差を追い掛ける。最終日に向け「3日目に全部出し切ったので、とりあえず明日も今日良かったところはしっかりつなげて、右ピンに対してのショットがすごく悪いなという印象だったので、それをしっかり直して、また明日も頑張りたいと思います」と話していた。

※■はサンズイに陵のツクリ