首位から出た笠りつ子(33=京セラ)が、3バーディー、ノーボギーの69で回り、通算12アンダー、204で5年ぶりの優勝を飾った。16年8月のニトリレディース以来、通算6勝目。2位に2打差でスタートしたこの日は、危なげないゴルフで前半1バーディー。後半にも11番パー4でバーディー。三ケ島に1打差に迫られた13番以降も、パーを重ね、最終18番パー5では2オンに成功しバーディー。追いすがる三ケ島に並ばれることなく逃げ切った。19年には、マスターズGCレディースの会場で風呂場にタオルがないことに腹を立て、「死ね」などの暴言を吐き、日本女子プロゴルフ協会から厳重注意などの処分を受けた。ツアー出場も自粛。協会から科された20年1月の新人研修受講の際には、ゴルフを辞めることも考えたと明かし「私自身が変わるチャンスをいただけた。(問題が)世に出たことで、自分を見つめ直すことができた」と出直しを誓っていた。