76回もの歴史を誇る全米女子オープンが、最終日の18ホールを終え、畑岡奈紗と笹生優花による日本勢によるプレーオフに突入した。この時点で日本勢のVが事実上、決定した。

日本女子のメジャー制覇は77年全米女子プロの樋口久子、19年AIG全英女子オープンの渋野日向子に次いで3人目。

プレーオフは、笹生が制した。

全米女子オープンは1946年創設の大会。女子ゴルフのメジャーの中で最も歴史が古く、最難関、最高峰とされている。

◆畑岡奈紗(はたおか・なさ)1999年(平11)1月13日生まれ、茨城・笠間市出身。茨城・ルネサンス高出。17歳だった16年秋に日本女子オープン選手権を制してプロ転向。米ツアーに移り18年の初優勝から通算3勝。名前は米航空宇宙局(NASA)に由来。158センチ。

◆笹生優花(さそう・ゆうか)2001年(平13)6月20日、フィリピン生まれ。父の影響で8歳からゴルフを始める。14歳でフィリピン女子ツアー優勝。15年にはサントリー・レディースで国内ツアー初出場。19年11月のプロテストに合格。昨年国内ツアーは開幕戦で5位、2戦目で初優勝。166センチ。

この大会の前までの時点で、畑岡は日本代表として、笹生はフィリピン代表としての、東京五輪出場が有力視されている。