男子ゴルフのメジャー、全米オープン(17日開幕、米カリフォルニア州)の最終予選が7日(日本時間8日)、北米9カ所で行われ、星野陸也(25=フリー)が本戦出場権を獲得した。星野はカリフォルニア州の会場で行われた予選に参加し、1日2ラウンドのハードなスケジュールの中、パー72のコースで66と70で回り、通算8アンダー、136。第1ラウンドは6バーディー、ボギーなし、第2ラウンドは3バーディー、1ボギーで回った。参加90人中、5人しか出場権を得られない難関を、首位と2打差の単独2位で突破した。

金谷拓実はオハイオ州での予選に参加したが、本戦への出場権は得られなかった。出場枠7人に77人が参加し、金谷はパー70のコースの第1ラウンドで75。3バーディー、5ボギー、1トリプルボギーと出入りが激しかった。52位と出遅れると、第2ラウンドはインコースの前半9ホールを1バーディー、2ボギーと1つ落として終え、途中棄権した。

星野と金谷は、ともに東京五輪出場を目指している。男子ゴルフの東京五輪代表は、今月20日付の世界ランキングに基づく五輪ランキングで出場60人が決定。6日付の最新世界ランキングで、星野は日本勢2番手の77位、金谷は同3番手の84位と競っている。各国2人に与えられる五輪出場権は、世界15位の松山英樹の出場権獲得は確実で、もう1枠を星野と金谷が争う状況。その中で、ランキングを左右するポイントの大きな全米オープンの出場権を、星野は獲得し、金谷は逃すという明暗を分ける結果となった。

日本勢は他に、米国を主戦場とする小平智らも出場した。小平はサウスカロライナ州での予選に参加し、出場枠5人に対して53人が出場し、10位タイで出場権は得られなかった。パー71のコースで69と73。通算イーブン、142で、予選通過には4打足りなかった。北米での最終予選で出場権を得たのは星野だけとなった。日本勢は他に、シードの松山英樹、日本で5月に行われた最終予選を突破した石川遼、浅地洋佑が本戦への出場を予定している。