東京五輪代表入りの可能性を残す渋野日向子(22=サントリー)は、1バーディー、5ボギーの76で回り、4オーバーで93位発進となった。

5アンダーで首位のリゼット・サラス(米国)とは9打差。逆転での東京五輪代表入りには、今大会で最低でも単独5位以上の成績が必要な中、大きく出遅れた。

インコースの前半は、11番パー4でボギーが先行した。第2打を左ラフに打ち込むと、第3打はピンを大きくオーバー。9メートルのパーパットは、50センチに寄せるのが精いっぱいだった。それでも続く12番パー5でバウンスバック。第3打のアプローチを2・5メートルに寄せ、今大会最初のバーディーを奪った。

だが14番パー4は、バンカーからの第2打をグリーンに乗せられず、第3打のアプローチも2・5メートル残し、パーパットを決められずにボギーとした。16番パー4も同様に、バンカーからの第2打がグリーンに乗らず、5メートルのパーパットを決められず、スコアを落とした。17、18番はバーディーチャンスにつけたが決めきれずに折り返した。

後半に入ってもボギーを重ねた。1番パー4で第2打を左ラフに入れ、第3打のアプローチを寄せられずにボギー。さらに6番パー4は3パットでボギー。最終9番パー4も、バーディーパットがわずかに外れ、後半はバーディーを奪えずに終わった。

フェアウエーキープ率は57・1%にとどまり、総パット数も33と振るわなかった。ホールアウト後は「もう、どうしようもならなかったというか。本当に、ショットがすごい曲がって、フェアウエーキープもすごい悪かったので、全てにおいて残念だったなという感じです」と、苦笑いを浮かべて苦しいラウンドを振り返った。

スイングを改造したショットは、強風の影響もあって距離感を合わせられず、安定感を欠いた。「今日は全体的に、自分が思ったよりも飛んでいたので、入るはずのないバンカーに入っちゃったりとか…。すごい『あれっ』という感じではあった。前半はちょっと曲がってしまう場面があった中で、後半は風と仲良くなりすぎて、曲がっていっちゃうという感じのが多かったので、そこは明日(第2ラウンド)しっかりと修正できるようにしたい」と、反省の弁が続いた。

パッティングについては「1ホール、3パットをしてしまって、かなり悔しいところはあったんですけど、そんなにラインは間違っていなかったかなと思う。あとは読みをもっと」と、第2ラウンド以降の改善を予感している様子だった。