アマチュアの隅内(すみうち)雅人(茨城・水戸啓明高2年)がツアー最年少の「16歳356日」でホールインワンを達成した。従来の記録はアマチュアの伊藤誠道が12年キヤノンオープンで達成した時の「17歳60日」だった。

序盤2番パー3(221ヤード)で、隅内の5番アイアン(I)のショットがカップに吸い込まれた。

エースはプライベートでこそ経験があるものの、競技では初めて。「4Iとで番手にすごく悩みました。(スイングは)いい感じではなく、右手を離して、うまく小細工した感じでした」。左から4ヤード、手前から5ヤードのピンに対し、弾道は持ち球のハイドローでフロントエッジを越えた地点に落ち、カップへ。「ピンについたな…と思っていたら、急に球が消えました」と笑顔でその瞬間を振り返った。

この日は1イーグル、4バーディー、4ボギーの69で通算3アンダーとした。ツアー競技は18年カシオワールド以来2度目で、初の予選通過は確実。アマチュア勢はツアー優勝者の中島啓太、河本力と杉原大河の昨年大会ローアマコンビら多士済々の顔ぶれがそろう中、掲げた目標は「ローアマ」だ。出場選手中最年少でもあり「みなさん、年上ですけど、いつまでも届かないと思っていたらいけない。ライバルになれるよう頑張りたい」。175センチ、75キロでドライバー飛距離は280~290ヤード。20年全米プロ、21年全英オープン優勝のコリン・モリカワに憧れる。

「昔は飛距離にこだわって、ブルックス・ケプカ選手が憧れでしたけど、今は飛距離よりスコアを崩さず、チャンスで伸ばせたら、という考え方に変わってきました」。残り2日、ステディーなプレーでタイトル獲得を狙う。