賞金ランク1位の稲見萌寧は巻き返しに希望をつなぐバーディー締めで、古江との差を縮めて第1ラウンドを終えた。

1バーディー、3ボギーの74。4番はラフから、5、10番はバンカーから、珍しくグリーン周りでミスしてボギーを重ねた。古江と11打差、バーディーなしのまま17番終了。だが最終18番パー4で、下り傾斜の難しい6メートルのパットを沈めた。「ノーバーディーで来ていたので何とか耐えて取れてよかった」と胸をなで下ろした。

終盤戦で悩まされている腰痛は痛み止め薬を服用して臨み「まだマシだった」と、25位と出遅れた理由にしなかった。「80くらい打ってもおかしくなかった」と、ショットの不調に首をかしげた。銀メダルを獲得した東京五輪以来、奥嶋コーチがキャディーを務めたが「コーチも頭の中、訳が分からなかったと思う」。巻き返しには、ショットの立て直しが急務となった。