賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)が、第1、2ラウンドと守ってきた首位から陥落した。

3バーディー、4ボギーの73と1つ落として回り、通算6アンダー、210。5つ伸ばして9アンダーで首位に立った三ケ島かなを3打追い、2位から最終ラウンドに臨むことになった。

前半は出だしの1番パー4でボギー発進した。第2打をグリーンに乗せたものの、ピンまで20メートルから3パットを喫した。4メートルのパーパットを3メートルオーバーし、辛うじてボギーパットを沈めるなど、グリーン上で安定感を欠いた。3番パー4では、第2打をグリーン左手前のラフに入れ、第3打のアプローチを寄せられず、9メートル残って2パットを要した。直後の4番パー4で5メートルのパットを決めて最初のバーディーを奪うと、その後は一進一退。前日の第2ラウンドに続き、2日連続の73に終わった。

3つ伸ばして1アンダーの15位に浮上した、賞金ランキング1位の稲見萌寧との差は、第1ラウンドで10打、第2ラウンドで9打、そしてこの日で5打と徐々に縮められている。稲見が最終日で単独3~13位にまで浮上した場合、古江は優勝しなければ逆転賞金女王とはならない。稲見が2人までの2位タイに入った場合には、優勝しても女王の座には届かなくなる。

ホールアウト後は「ショットが安定していなかった1日。前半はボギーも多かったけど、まだ耐えられた方かなと思う」と、逆転賞金女王の絶対条件となる、単独2位は死守した。ただ「良かった点はなかった」と、冷静に自己分析。今季のツアーも残すは1ラウンドとなったが「悔いがないように、しっかりと強気のプレーができたらいいなと思います」と、自らに言い聞かせるように話していた。

◆賞金女王への条件 争いは稲見と古江の2人に絞られ、差は1696万8474円。古江の逆転には「単独2位(賞金1800万円)以上」が絶対条件で、後は稲見の結果次第。条件は「古江が優勝し、稲見が単独3位(1200万円)以下」か「古江が単独2位で、稲見が単独14位(同96万円)以下」となる。