横峯さくら(35=エプソン)が来季の8年ぶり国内ツアー復帰を決めた。42位から出た最終日に4バーディー、1ボギーの69。通算イーブン、288で21位に入り、来季前半戦のツアー出場権を獲得した。下川めぐみが通算9アンダーでトップ通過した。

前日まで3オーバーの42位の圏外から、執念の復活劇。横峯がツアー通算23勝の底力を見せ国内ツアー復帰を決めた。「最終18番で3メートルぐらいのバーディーパットを外し、それが入っていれば確実だと思ったが。今日はパッティングに助けられた。タフな4日間だった。終わってひと安心」とホッとした表情で話した。

15年から米ツアーに参戦し、今年2月に長男を出産。それを機に「1日でも長くプレーできるように」と国内復帰を決めた。予選会の1次から出場し、ファイナルQTに落ちた場合は、シード権を持つ米ツアー復帰も考えていた。第3日まで圏外にいたが、最終日69で決めた。

出産からの復帰でまだ状態は産休前の「40%ぐらい」という。オフには体力強化に取り組み、新シーズンに備える。「年間通して試合に出場できるように、早く優勝できるように。息子にかっこいいママの姿を見てもらえるように頑張りたい」と話していた。

◆QT(クオリファイング・トーナメント=予選会) 賞金シード権を持たない選手に翌年度のツアー優先出場順位を決める大会。第1、ファイナルの2ステージで行われ、今QTの30位ぐらいまでが前半戦のほぼすべての試合の出場権を得られる。35~40位ぐらいまでもある程度の試合に出場できる。ファイナル出場資格は第1ステージからの進出者や、今季シード権を獲得できなかった選手、プロテスト1位合格者、下部ツアー優勝者や同ツアー賞金ランク上位などで、今回の出場者は96人。