98年生まれの「黄金世代」の1人で、4月にツアー初優勝を飾った高橋彩華(23=東芝)が5バーディー、1ボギーの68、4アンダーでホールアウトした。この時点で首位に2打差の2位につけている。

驚きのプレーを見せた。18番パー5のグリーン上。ギャラリーが「ウエッジを持ってるぞ!」とざわついた。2オンに成功し、残り35ヤード。パターではなく、ピッチングウエッジを手に取った。「こぶ2つを越えていく感じでした。手前にすごいこぶがあって、その先の右にくぼみがあって。ウエッジで上を越した方がイメージが出た。パターのイメージは全然なかった」と振り返った。しっかりピン手前2メートルにつけてバーディー。「イメージ通りに打ちましたが、思ったより転がらなかった」と照れ笑いした。

グリーンでのウエッジ使用は「初めて打ちました。練習したことなかったです」とぶっつけ本番だったと告白。「キャディーさんが『掘ったら、オレが埋めておくから』と言ってくれた」と後押しにも感謝した。「レパートリーが増えそうです」と話すなど、今後の武器にもなりそうだ。

この日は1番パー5でバーディー発進。9番パー4で5メートル、14番パー4で4メートルのバーディーパットを決めるなどパットが好調だった。「全体を通して、パターがすごく良かった。ラインも比較的読めていた」と手応えを口にした。

先週は予選落ち。「そんなに悪くなくて。何か落ちちゃった。先週と調子的には変わらない」。決勝ラウンド開催中の2日間は自宅でゆっくり休んだ。「いいリフレッシュ機会になりました」と振り返った。

第2ラウンドに向けて「アイアンがすごく大事。左に行き気味なのを調整して、狙ったところに打てるようにしていきたい」と意気込んだ。ツアー2勝目に向けて「毎日ベストを尽くしていったら、早めにできると思う。残り3日、すごく楽しみです」と手応えを感じている。