2位から出た山下美夢有(21=加賀電子)が逆転で今季4勝目を上げ、年間女王が決定した。

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<こんな話>「食」の変化が、山下の持ち味である安定感に磨きを掛けた。優勝会見で「後半戦から栄養士さんをつけて見てもらえたので、しっかり強い体で戦えた」と明かした。揚げ物やラーメンは「めっちゃ好きなんですけど、食べたらダメと言われたので」と、試合前は控えた。後半戦の好調維持の要因を問われると「揚げ物を食べなくなったからだと思う」と話し、笑わせた。

極度の規制はなく、前夜は両親と勝負メシの焼き肉に舌鼓を打った。母有貴さんは「まだお肉がいるか聞いたら『ハラミ』って言ってました」と、旺盛な食欲を明かした。ただ、その裏には両親の厳しくも優しい指導もあった。父勝臣さんは「去年は夏場に全然食べずにやせて調子を落とした。目を離すとすぐに食べなくなるので、今年の夏は妻とどちらかがついて、大盛りご飯を必ず食べさせるようにした」と、栄養士がつく前の様子を明かしたことがあった。後半戦は常に両親が同行し、大盛りご飯を用意。目の前で食べきるまで待っていたといい、体重の維持につながった。

コーチでもある勝臣さんへの山下の信頼は厚く「小さい時から教えてもらい、自分の状態が悪くなると直してくれる。親子で頑張れた」と感謝する。大盛りご飯のノルマもすぐに受け入れた。栄養士の科学的なアプローチだけではない。小柄な体に注がれた、たっぷりの愛情が強靱(きょうじん)な体をつくっていた。【高田文太】