3打差5位から出た穴井詩（35＝ゴルフ5）が2019年8月のNEC軽井沢72トーナメント以来のツアー通算4回目の優勝を飾った。通算9アンダー、279で並んだささきしょうこ（26＝日本触媒）とのプレーオフを制した。

18番パー5のプレーオフ2回目、グリーン手前の左バンカーからピン1メートルに寄せた。ささきは2メートルのバーディーパットを外す。穴井はしっかりとバーディーパットをねじ込むと、2度のガッツポーズで喜びを爆発させた。

グリーンが硬く、風も強い、難条件で、スコアを落とす選手が続出。一時は通算8アンダーで5人が並ぶなど大混戦になったが、15、18番のパー5でバーディーを奪って、最後に抜け出し、プレーオフに持ち込んだ。

優勝インタビューでは「夢みたい。本当にうれしいです。（3年8カ月ぶりの優勝だが）むだな時間は1つもなかった。かかるべくしてかかった時間だった」と感慨に浸った。

昨季のドライバーの平均飛距離257・49ヤードで1位と女子ゴルフ界NO・1の飛ばし屋。35歳が健在ぶりを示した。