全米オープン(6月15日開幕、カリフォルニア州ロサンゼルス)の日本予選会が行われ、石川遼(31=CASIO)が3位に入り、2年ぶり7度目の本戦出場権を獲得した。

“孤独な戦い”に耐え抜き、2年ぶりの本戦出場切符をつかみ取った。

早朝スタート時点では3人で回っていたが、第1ラウンド(R)を終えた時点で同組の池田勇太がまず棄権。さらに第2Rの半分を終えたところで、もう1人同組だった池村寛世も棄権した。

これによって、最後の9ホールは同組選手がいない状況に。石川は「ここのコースを1人でプレーできることは、かなりぜいたくなこと」。名門コースを独り占めするような形となったことについてまずは前向きに捉えつつも、「その反面、打ったあとすぐに自分の番になって…」と苦笑いを浮かべた。

通常ならロングパットを1メートル程度に寄せると、いったんマークして他の選手のパッティングを待つことになる。しかし1人しか打つ者がいなくなったことで、「自分が悪いパットばかりしている気分になった」。冗談めかして振り返ったあと、「影武者に待たれている感覚だった」とも表現した。