渋野日向子似で、同じ98年度生まれの「黄金世代」の木下彩(24=長府製作所)がインスタートの7番を終えた時点で、濃霧のためサスペンデッドとなったが、3アンダーの暫定6位につけた。

00年度生まれの「ミレニアム世代」の阿部未悠が暫定首位。コンディション不良でスタートが遅れ、3人がホールアウトし、105人が終えられなかった。決勝ラウンド(R)は9ホールだけ行う27ホールの短縮競技に変更。決勝Rでプレーする選手を最低「30位タイ」に絞る「セカンドカット」を実施する。賞金配分は75%。メルセデスランクのポイント配分に変更はない。

木下は2ホール未消化で暫定首位に4打差6位と好位置につけた。前週からPINGからミズノに替えたアイアンに「良くなってきた」と手応えを口にした。

山口県出身で、岡山県出身の渋野とは顔や雰囲気だけでなく、方言やざっくばらんな話し方も似ている。5月29日に行われた全米女子オープン日本地区予選を3位で突破。全米女子オープン切符を獲得後、仲良しの渋野から「米国来るの?」と連絡があり「行っちゃうよ」と返したという。マージャン好きだけに「ビリからのダブル役満」と、笑いを取りながらメジャー初出場をあらためて喜んだ。

2月に生まれて初めてパスポートを申請した。「オフに海外に行きたいと思ったのと、『全米女子オープンに行ったらどうする』って母親としゃべってて」。まだパスポートを取りに行っておらず「収入印紙がまだ財布の中にあって。ヤバイな。早く行かないと」とうれしい悩みも明かした。

直近の7戦連続で予選落ち。「7週落ちてますからね。そうっすね。2着ぐらい。頑張ります」。暫定6位からの短期決戦。再び奇跡の「ビリからの役満」となるツアー初Vを目指す。【近藤由美子】