首位と2打差の2位から出た長野泰雅(20=福岡地行)が7バーディー3ボギーの68で回り、通算16アンダー200で宋永漢(32=韓国)と並んで首位に立った。
ドローヒッターの長野にとって、「得意ではない」という左からの強風が吹き付けたムービングデーでスコアを伸ばした。3つ伸ばして迎えた16番。ティーショットを右のラフへと外しピンチを迎えた。ボギーもありそうな状況だったが、「打てるところだった」。ここから低く打ち出し5メートルに付けてバーディー。宋をとらえた。
6月のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品で、1メートルのウイニングパットを外し、谷原秀人とのプレーオフに敗れてからパットに悩んだ。試行錯誤を繰り返し、7月以降パターは8本目。打感の柔らかいオデッセイのホワイトホットに落ち着き、今週の成績につなげている。
明日に向けては「5アンダーを出せれば、プレーオフには行けるんじゃないかなと思います。明日は風が今日ぐらい吹けば5アンダー出せれば、いいかなと思っています」と冷静にジャッジしながらも、勝ちたい気持ちは「100%あります」。20歳の若武者が忘れ物を取りにいく。