茨城・ルネサンスがアベック優勝した。男子は小林龍竺(2年)が通算5アンダー137、女子は田村萌来美(1年)が同3オーバー145で、ともに初制覇となった。シードを除く上位男子38人、同女子32人が来年3月20~22日、兵庫県で開催される「全国高校選手権春季大会」(男子=オリムピックGC、女子=チェリーヒルズGC)への出場権を得た。

小林は首位に1打差2位から出て、前半に鮮やかな逆転劇を演じた。圧巻は8番パー5のイーグル。バンカーからの残り180ヤードを「7番アイアンを満振りして」ピン左2メートルに2オン。下りスライスラインを真ん中から沈めた。「今日は全部うまくいった。攻めまくって、取れるところを取った」と胸を張った。

今年は不調だった。「神奈川県アマジュニア」を中3、高1と連覇し、「3連覇を期待されながら、まさかの予選落ち」。さらに夏の全国大会行き切符も逃した。リベンジの熱い気持ちで、今年最後の大会となったこの2日間、「優勝を狙っていた」。

その狙い通りの結果に、「将来はマスターズで優勝したい」と言葉も弾む小林。まずは、春の全国大会で優勝を目指す。

田村は4打差7位から逆転した。「ウッド系が右に出て、そこからうまくいかなかった」。第1日を振り返り、最終日を迎えると、「自分を信じてプレー」。前半3、4番で連続バーディーの後を1ボギーでしのいで首位に並んだ。上位陣が崩れる中、後半はパープレーにまとめ、終わってみれば、女子ではこの日唯一のアンダーパー。見事に優勝をたぐり寄せた。

男子優勝の小林とは、同じ神奈川出身で「仲が良い」という。アベックVと聞いて、思わずにっこり。春の全国大会は「上位を目指したい」と言うが、関東に続いてのアベックVも夢ではない。

【上位成績】

<男子>

<1>小林龍竺(茨城・ルネサンス2年)137(71・66)<2>川口史(千葉黎明2年)139(72・67)<3>外岩戸晟士(東京・代々木1年)141(72・69)<4>齋藤裕(埼玉栄2年)142(70・72)<5>粟野泰成(茨城・水戸啓明1年)143(73・70)<6>橋詰海斗(新潟・開志国際2年)143(72・71)

<女子>

<1>田村萌来美(茨城・ルネサンス1年)145(75・70)<2>大谷麗音(長野俊英1年)148(75・73)<3>齋藤愛桜(栃木・宇都宮文星女2年)148(74・74)<4>高橋知花(埼玉栄2年)148(73・75)<5>永田愛梨(静岡・浜松学芸1年)149(75・74)<6>遠藤桂音(茨城・明秀学園日立2年)149(72・77)

※同スコアの順位はマッチングスコアカード方式による

〈主催〉関東高等学校中学校ゴルフ連盟ほか〈後援〉関東ゴルフ連盟、日刊スポーツ新聞社ほか

〈協賛〉住友ゴム工業、ブリヂストンスポーツ、ヨネックス、アクシネットジャパン、ミズノ、キャロウェイゴルフ、ピンゴルフジャパン、フライトスコープジャパン、有賀園ゴルフ〈協力〉一の宮カントリー倶楽部