米ツアーを主戦場とし、今季は国内ツアー2戦目、7カ月ぶり出場の渋野日向子(26=サントリー)は、3バーディー、ボギーなしの69で回り、3アンダーで28位発進となった。7アンダーで首位の河本結ら5人を、4打差を追う展開となった。「ノーボギーで回れたのはよかったけど、もう少しバーディーを取りたかった」と、やや消化不良な印象で振り返った。

平日にもかかわらず、大勢のギャラリーを引き連れて回る人気は健在だった。1番のティーイングエリアに姿を現すと、ファンから「おかえり!」の声も飛んだ。ホールアウト後に語ったのは「アメリカにいると当たり前の景色じゃない。これだけのギャラリーさんに見ていただけるって、本当に幸せなこと。気が引き締まるし、緊張する。そういう中で、パッティングがショートするのは『ダセーな』と思っちゃいますよね」、ショットはパーオンしながらも、パッティングで打ち切れず、伸ばしきれなかった1日に、唇をかんだ。

出だしの1番パー4はティーショットをフェアウエーに運び、着実にパーオンに成功。ピン奥9メートルからの上りのバーディーパットは、30センチ届かなかったが、難なくタップインパーと、上々の立ち上がりだった。ただこれが、この日はカップに届かないバーディーパットを連発する始まりでもあった。「最後の方まで打ち切れないことが多かったし、一筋(違い)っていうのも多かった。すごくもったいないと思うパットも多かった」と、ホールアウト後に振り返った。

伸ばしたいパー5の3番は、ティーショットを右ラフに入れ、無理せず3オン。5メートルのバーディーパットは、不運にもカップ直前でクイッと左に曲がって伸ばせず、両膝を少し曲げて悔しがった。それでも焦らずパーを並べ、チャンスを待った。

すると8番パー5で、ついにバーディーを先行させた。フェアウエーからの第2打は、距離は十分だったが、わずか右にグリーンを外した。パターで狙った、ピンまで15ヤードのイーグルトライは1メートル左に切れたが、バーディーパットを決め、大きな拍手に帽子に右手をかけて応えた。

15番パー4では、ピンまで10ヤード、カラーから58度のウエッジで、2つ目のバーディーをチップインで奪った。最終18番パー5は、この日苦しめられ続けた3メートルのパットを決めてバーディー締め。ただ伸ばし合いの上位争いの中で、3バーディーには「物足りなかった」と素直に語った。

今大会は優勝した21年大会以来、4年ぶりの出場だった。今季は米ツアーで不振が続いていたが、前回出場した4年前も、同様に不調続きで、約2年ぶりの優勝だった。その4年前に優勝を決めた最終日が、この日と同じ10月10日。コロナ禍で無観客開催だった4年前から、この日は平日にもかかわらず3046人と、普段よりも多くのギャラリーが駆けつけた。「上(上位)もすごく伸ばしているし、自分も何とか3つ取れたけど、明日(第2ラウンド)も伸ばさないといけない。気を引き締めて頑張りたい」。日本のファンのためにも、より上位で最終日に進みたい思いをにじませた。

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