日本ゴルフツアー選手会の新会長に、池田勇太(27=日清食品)が歴代最年少で就任した。選手会は5日、都内で理事会を開催。10日開幕の米ツアー、ソニーオープン出場に備えて滞在する米ハワイから立候補した池田が会長に選出された。27歳0カ月の就任は01年片山晋呉会長の27歳11カ月を抜いて最年少。「若大将」が国内ツアー活性化のために選手会のトップに立った。

 池田新会長は日刊スポーツの取材に「やらなくちゃいけないことはたくさんある。でも最終的にすべてつながっていくのは、戦う場を増やすことだと思う」と決意表明した。昨年は国内で25試合あったツアー数が23試合に減少し「国内で25試合を切ることはさせたくない。だから3年計画くらいで25試合以上に戻し、もっと増やしていく方向」とのプランを口にした。

 施策はある。池田は「選手会長として主催者、スポンサー、共催者の会議に出たい」と日本トーナメント振興協会にも出向き、積極的に意見集約する姿勢。また副会長として新会長を支える倉本昌弘(57)は「(新会長は)女子ツアー以上のプロアマ戦の充実を図ること。プレー中にバンカーをきれいにすることや会場の行き帰りの服装をしっかりやろうと話していた」と明かした。過去の会長は本業の成績が落ち込む傾向もあるが、池田新会長は「忙しい方がかえって余計なことを考えなくていい」とやる気満々。多難な船出だが、スポンサーなど多方面からの意見を集めて生かし、3年計画でのツアー増へ積極的に動く。