中学1年の中田璃士(りお、13=西武東伏見FSC)が、102・06点の高得点で世代3連覇を飾った。

19年のノービスB(6月30日時点で満9~10歳)、20年のノービスA(同11~12歳)と合わせて3年連続の日本一。冒頭の3回転ルッツはこらえる形となったが、演技後半の3連続ジャンプなど、安定感が際だった。近年のノービスAでは16年の佐藤駿(103・21点)、17年の三浦佳生(108・39点)に続く100点台をたたき出し「1年目に負けちゃった(18年、ノービスB3位)のが悔しいけれど、3連覇できたのはうれしいです。これから三浦選手や佐藤選手と戦っていくと思う。勝てるようになりたい」と言い切った。

01年全日本ジュニア選手権3位の父誠人さんがコーチで「手先をきれいに」と指導を受けている。陸上での練習から意識しているという中田は目を輝かせた。

「ジャンプとかは(米国の)ネーサン・チェン選手。表現とかステップは宇野昌磨選手とか、大島光翔選手のようになりたいです」

次世代のスター候補が、さらに自信を深めた。【松本航】