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愛子ひざ痛乗り越えV/W杯スキー

女子モーグルで優勝し、笑顔で手を振る上村愛子
女子モーグルで優勝し、笑顔で手を振る上村愛子

<W杯スキー:モーグル猪苗代大会>◇2日目◇16日◇福島・猪苗代町リステルパーク(前文は該当部分でカットを)

 トリノ五輪5位の上村愛子(28=北野建設)が、22・59点で05年2月のノルウェー・ボス大会以来、3年ぶりのW杯優勝を果たした。予選を2位で通過し、決勝ではターン点とスピードの得点でトップとなり逆転した。昨季は左ひざを痛め不本意なシーズンに終わったが、今季開幕戦2位に続く表彰台で、完全復活をアピールした。

 3年ぶりの愛子スマイルは、完全復活の証しだった。予選2位で臨んだ決勝、上村は、第2エアで大技3Dを封印した。得意としている、滑りの出来を示すターン点を重視した。狙い通りターン点でトップ、ラップも奪い逆転した。「びっくりしている。スピードが出過ぎたが、何とか抑えられた。本当にうれしい」と満面の笑みで振り返った。

 ルール変更にきっちり対応した。今季からモーグルは、第1エアまでの距離が短くなり、第1~2エア間のミドルの距離が延び、よりターンの質と技術が要求されるようになった。これに合わせて、上村は第1エアを横1回転から後方回転(バックフリップ)に変更、滑り重視にした。全日本の高野弥寸志ヘッドコーチは「今季はターンを重点的に練習した。エアでリスクを背負うよりターンを生かす方がいい」と話し「この結果は大きな意味がある」とうなずいた。

 それでも、自身も驚く早い復活だった。トリノ五輪直前に痛めた左ヒザの古傷を、06年10月のスイス合宿で悪化させた。昨季は3シーズンぶりに表彰台なし。今季は、弱点克服のため、リハビリを兼ねてヒザの強化に専念。以前はほとんど行っていなかった筋トレも取り入れ、基礎体力強化に努めた。上村は「こんないいシーズンになるとは思っていなかった。リハビリの成果が出た」と話す。

 今季W杯では開幕戦で2位に入ったが、その後は表彰台に届かなかった。今回、地元開催の重圧の中、予選、決勝と高得点を出し、「この緊張感で結果を出せて成長したのかな」と精神的な成長もみせた。

 10年バンクーバー五輪へ向けても大きな1歩となった。プレ五輪イヤーの来季は、同じ猪苗代で世界選手権が行われる。「自分が活躍してまたモーグルを盛り上げたい」。愛子フィーバーで沸いた地元長野五輪から10年。4度目の五輪に、力強い意気込みとともに目を向けた。【松末守司】

[2008年2月17日9時12分 紙面から]

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