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駒大、9区トップ一瞬・・・ <第77回箱根駅伝> V逸で沈滞ムードの中、駒大の9区高橋正主将が、大八木コーチとがっちり握手をかわした。「積極的によく攻めた」と褒められ、大きくうなずいた。順大・ 高橋謙との主将対決を大逆転で制した上、17秒差をつけてアンカーにつないだ。1度は2年連続総合Vへの期待を膨らませる激走。最終の10区で再逆転さ れたとはいえ、宿敵順大に冷や汗をかかせた。 一昨年の順大総合Vの立役者・高橋謙を相手に、苦しい状況でスタートした。8区武井が区間賞の走りで「紫紺対決」に持ち込んだとはいえ、順大との差は 28秒。実績で劣勢の高橋正は主将対決となって「絶対、順大の4冠を阻止する」と意地を胸に秘めて、飛び出した。最初の3キロを2分30秒の猛スピードで 入り、ぐんぐん距離を詰める。オーバーペースを心配する応援団をシリ目に、わずか7キロで追いついた。 そこからし烈な並走が続く。相手が、何度もペースアップで揺さぶってきた。高橋正は耐えた。「謙介さんの皮膚が乾いていた。昨年、2区で神屋に食らいつ かれたとき嫌がっていたから、ぴったりと後ろにつけた」。相手を冷静に分析して、21・8キロ付近で一気にスパート。順大のエースを完全に振り切った。秋田 工時代はほとんど実績がないが、スパルタで有名な大八木コーチをうならせるほどの猛練習で成長。昨年はアンカーで総合Vのテープを切り、今年度は3年 生ながら主将を任された。
勝負どころで責任を果たしながらも、チームは負けてしまった。高橋正はその悔しさをかみ殺して「うちは、みんな若い。必ず(順大に)雪辱します」とライバ
ルに対して覇権奪回を宣言した。強豪校にのし上がった駒大は新世紀、猛練習でさらに力をつける。【佐藤智徳】
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