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◆全日本大学駅伝対校選手権◆


駒大大会新でV

<全日本大学駅伝>
◇4日◇愛知・熱田神宮から三重・伊勢神宮までの8区間106・8キロ◇出場25校◇晴れ、気温13・7度、湿度59%、北の風4・7メートル(午前8時5分スタート時)◇観衆24万1000人

 駒大が5時間14分12秒の大会新記録で2年ぶり3度目の優勝を果たした。全8区間中、区間新2つを含む区間賞4つを奪取。2区の松下龍治(りょうじ=3年)が4人抜きの好走で2位に上がり、3区揖斐(いび)祐治(4年)から首位を譲らなかった。前半重視の選手配置が的中し、3大駅伝(出雲、全日本、箱根)4連勝中の順大をついに止めた。

 最初にゴールのテープを切ったのは駒大だった。アンカー高橋が両手を上げる。3大駅伝のタイトルは99年度の箱根以来。この時もフィニッシュ役は高橋だった。本来なら最終区は神屋。だが、あえてエースを4区で起用した。大八木弘明コーチ(43)は説明する。「前半で離れないようにし、3〜6区で差を広げて逃げ切ろうと考えた」。これまでアンカー勝負で後手に回った苦い経験から先行策を選択。見事に的中した。

 2区松下が流れをつくった。学生最速ランナー徳本(法大)をタイムで上回り、区間新を樹立。チームを6位から2位に引き上げた。「4連敗しているので、もういいかげんに歯止めをかけたかった。ここで勝って箱根につなげたかった」と振り返った。3区揖斐でトップに立ち、4区神屋はリードをさらに約1分も広げ、勝負は決まった。

 前半型オーダーは思わぬ効果も生んだ。駅伝デビューの5区北浦は首位を守り、いきなり区間賞を記録。持ちタイムだけで計れない駅伝の特性がさい配で生きた。「順大に負けていたのは少しの差。敗因は後手に回っていたこと。次は面白い箱根をやりますよ」と大八木コーチ。勝利は選手に自信をもたらす。配置転換の効果は来年正月の箱根駅伝までつながった。【佐々木一郎】

(写真=ゴールする駒大のアンカー高橋=伊勢神宮)


順大連続3冠ならず

 昨年の出雲駅伝から続いていた順大の大学駅伝の連勝記録が「4」でストップ。2季連続の箱根、出雲と合わせた大学駅伝3冠の夢が消えた。4位でタスキをもらった3区春田が区間13位で7位に後退。4年生が巻き返したが結局3位にとどまった。混戦でのアンカー勝負を描いていた仲村監督は「駒大のタイムは追い風としてもすごい。中堅の強化と、主力の精神面を鍛えないと」と今後の課題を挙げていた。

山梨学院大は9度目の2位

 悲願の優勝に、また届かなかった。実に9度目の2位。山梨学院大の上田監督は「情けない。安定率はあるんでしょうけど、勝ちにきて勝てない」と悔しがった。前半勝負に出た駒大に対し、6区を終えて2分以上の大差をつけられた。「勝利への執着心がない。厳しい練習で培っていきたい」と同監督は正月の箱根駅伝での雪辱を誓った。


◆第33回全日本大学駅伝対校選手権大会上位成績◆

 順位 大学名   タイム
 …………………………………………………………………………………………
 1区(14・6キロ)
 2区(13・2キロ)
 3区 (9・5キロ)
 4区(14・0キロ)
 5区(11・6キロ)
 6区(12・3キロ)
 7区(11・9キロ)
 8区(19・7キロ)
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 (1)駒大    5時間14分12
 …………………………………………………………………………………………
 内田直将      (2) (6)  43分37(6)   43分37
 松下龍治      (3) (1)  38分03(2)1時間21分40
 揖斐祐治      (4) (1)  27分46(1)1時間49分26
 神屋伸行      (4) (2)  40分44(1)2時間30分10
 北浦政史      (2) (1)  34分36(1)3時間04分46
 松村拓希      (3) (1)  35分47(1)3時間40分33
 河村修一      (4) (5)  35分16(1)4時間15分49
 高橋正仁      (4) (3)  58分23(1)5時間14分12
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 (2)山梨学院大 5時間15分32
 …………………………………………………………………………………………
 オンベチェ・モカンバ(1) (2)  43分15(2)   43分15
 橋ノ口滝一     (2) (6)  39分03(3)1時間22分18
 井手信夫      (2) (8)  28分22(4)1時間50分40
 岩永暁如      (3) (4)  41分09(3)2時間31分49
 川嶋洋平      (3) (3)  35分00(3)3時間06分49
 清田泰之      (4) (3)  35分59(2)3時間42分48
 高見沢勝      (2) (2)  34分42(2)4時間17分30
 デビット・カリウキ (3) (1)  58分02(2)5時間15分32
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 (3)順大    5時間15分41
 …………………………………………………………………………………………
 奥田真一郎     (4) (4)  43分17(4)   43分17
 入船満       (4) (5)  39分02(4)1時間22分19
 春田真臣      (3)(13)  28分56(7)1時間51分15
 坂井隆則      (4) (3)  40分57(4)2時間32分12
 伊牟田裕二     (2) (5)  35分05(5)3時間07分17
 中川拓郎      (3) (2)  35分55(4)3時間43分12
 野口英盛      (4) (1)  34分26(3)4時間17分38
 岩水嘉孝      (4) (2)  58分03(3)5時間15分41
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

 【注】成績の左側は選手名、( )数字は学年。
    中は各区間個人記録、( )数字は個人順位。
    右側はチーム記録、( )数字はチーム順位。

       ◆4位以下の成績◆
 ――――――――――――――――――
  (4)中大   5時間18分37秒
  (5)法大   5時間19分38秒
  (6)早大   5時間19分49秒
  (7)大東大  5時間20分14秒
  (8)日大   5時間20分30秒
  (9)神奈川大 5時間20分46秒
 (10)帝京大  5時間21分42秒
 (11)京産大  5時間22分27秒
 (12)専大   5時間26分06秒
 (13)拓大   5時間29分09秒
 (14)徳山大  5時間30分36秒
 (15)愛知工大 5時間33分10秒
 (16)第一工大 5時間33分46秒
 (17)広島経大 5時間34分36秒
 (18)名古屋大 5時間34分46秒
 (19)福岡大  5時間36分23秒
 (20)立命大  5時間36分30秒
 (21)四日市大 5時間37分05秒
 (22)関大   5時間39分23秒
 (23)札幌学院大5時間42分16秒
 (24)金沢経大 5時間42分39秒
 (25)仙台大  5時間45分02秒

                ◆区間最高記録◆
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 1区(14.6キロ)アブドゥラ・バイ  (第一工大)42分49秒
 2区(13.2キロ)松下龍治        (駒大)38分03秒 新
 3区 (9.5キロ)揖斐祐治        (駒大)27分46秒
 4区(14.0キロ)原田正彦        (早大)40分24秒 新
 5区(11.6キロ)北浦政史        (駒大)34分36秒
 6区(12.3キロ)松村拓希        (駒大)35分47秒 新
 7区(11.9キロ)野口英盛        (順大)34分26秒 新
 8区(19.7キロ)デビット・カリウキ(山梨学院大)58分02秒
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ※新は区間新記録


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