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スポーツ法政コラム
スポーツ法政コラム「オレンジ特急箱根行き」

東京〜箱根間の見所区間とコース紹介

 とうとう箱根駅伝本戦が近づいてきた。そこで法大としては、特にこの区間が見所なのではないかと思われる区間を取り上げて、選手の声を交えつつ区間紹介をしたいと思う。

◆1区 大手町・読売新聞社前〜鶴見中継所 21.3キロ
 駅伝全体の流れをつかむための重要な区間。各校スピードランナーを起用してくる。コースは全体的にフラットだが、7.5キロ付近の新八ツ山橋と、18キロ付近の六郷橋に傾斜がある。ここでは各校の監督・コーチが控え、選手に指示を与えるため、このポイントを過ぎたあたりから、選手達は勝負をかける事が多い。しかし近年、終盤まで集団で走るという傾向があるので、六郷橋を通過後の残り3キロで、抜きつ抜かれつの展開が繰り広げられるであろう。

<一昨年、昨年の1区走者・黒田将由選手に話を伺いました。>

Q1.箱根駅伝で1区、スタートラインに立つ心境は?

 自分が戦う場所に来た。といった感じです。持っている力を十分出しきって、自分の力を発揮しなければ。と感じます。

Q2.いつもスタートは、周りを押しのけて前に出ていきますよね?

 スタートで出て行かないとダメですね。

−−やはりそれはレースに対する強気な姿勢の表れからですか?

 そうですね。レースに対してはいつも強気なので。

Q3.実際に走ってみてどうですか?あと、走っている時は何か考えていますか?

 特に何も考えてないです。実際走ると、気分がよく、楽しかったです。

◆2区 鶴見中継所〜戸塚中継所 23.0キロ
 “花の2区”とも呼ばれ、各校のエースが顔を揃える最長区間。10キロ過ぎ辺りから徐々に上りが始まり、権太坂から本格的な上りに入る。その後16キロ地点辺りからしばらく下るが、再び20キロ過ぎからゴールまで続く上り坂が選手達を苦しめる。2区では稀にごぼう抜きも見られる一方、「2区には魔物が潜んでいる。」といわれるように、思いもがけないアクシデントに見舞われる事もある。あらゆる意味で2区は終始目が離せない区間である。

◆5区 小田原中継所〜箱根町芦ノ湖駐車場入口 20.7キロ
 「山上り」の区間といわれる5区は、標高差835メートルを一気に駆け上るという想像を絶するコースである。スタート直後から早くも緩やかな上りに入り、3キロ地点から約13キロにも及び上り坂との戦いが続く。16.2キロ地点の最高点に達すると、今度は3キロ程下ることとなる。ここでの切り替えがうまくできた選手が、山を制覇することができる。

<昨年5区を走った長嶺貴裕選手に話を伺いました。>

Q1.山を攻略するための作戦などは立てていましたか?
 いや、特に山上りの練習はしていませんでした。山が好きなので乗り越えられるかなと…。(笑)

Q2.一番キツイのはどの辺りでした?

 小涌園を過ぎて、5キロ程坂を上りきるまでですね。

Q3.ゴールしたときの率直な感想は?

 とにかく走りきれてよかったことと、途中で止まらなくてよかった〜ってことですね。

◆6区 箱根町芦ノ湖駐車場入口〜小田原中継所 20.7キロ
 5区とは対照的に「山下り」の6区。スタートして4キロ程上り、それから一気に下り坂に入る。スピードがでやすい上に、カーブも多いため、うまくコースとりをすることが重要になる。オーバーペースになったり、逆にブレーキをかける走りをしてしまうと、脚への負担をかけすぎた結果、残り3キロの緩やかな下り坂にうまく順応できなくなってしまう。坂を下りきってからの切り替えと、脚への負担を考えながらペース配分できるかが6区を乗り切るポイントとなる。

<昨年6区を走った中矢章太選手に話を伺いました。>

Q1.山下りの対策などはしていましたか?

 いきなり任されたので、何にもしていませんでしたね。(笑)でも、気持ちよく下ろうとは思っていたし、実際気持ちよく走れました。

Q2.一番きつかったところは?

 はじめの4キロの上り坂です。

Q3.下りは勢いづいて行ってしまう部分もあると思うけれど、自分のペースでいくべき?それともついて行くべき?

 自分の限界で行かないと下っていくことができないから、あくまで自分のペースで行きますね。

◆10区 鶴見中継所〜大手町・読売新聞社前 23.0キロ
 99年からコースが変更されたことで1区とは違うコースをとる。2区、9区と同じ23.0キロの最長区間。フラットで比較的走りやすいコースではあるが、最終区間ということで選手に対するプレッシャーは非常に大きい。さらに正午過ぎであるため気温も上昇し、後半で脱水症状を起こしてしまう選手もここ数年見られる。それによって正式タイムが公表されるまで、シード権が取れるのか全く予想できない状況に陥る大学もある。

(関 百合子)

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協力大学スポーツ新聞






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