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駅伝カット
第78回東京箱根間往復大学駅伝競走:2002年1月2日(往路)3日(復路)

山梨学院大奇策!カリウキ山登りに

 7年ぶりの優勝を目指す山梨学院大が、奇策に出た。東京箱根間往復駅伝(箱根駅伝)の区間エントリーが29日、発表された。山梨学院大の大黒柱デビット・カリウキ(3年)は、5区に配置。箱根駅伝史上初めて、外国人留学生が山を登る。連覇を狙う順大は、故障中のエース岩水嘉孝(4年)を復路の9区にエントリーした。

 山梨学院大が、かけに出た。「5区カリウキ」。ケニアからの留学生が箱根にデビューしてから13年。78回目を迎える箱根駅伝の歴史でも、外国人留学生が山に登場するのは例がない。それでも、上田誠仁監督(42)は言った。「ほかに山を登れる選手がいないという事情もあるが、勝負に出ようと思いました」。

 往路の最終区となる5区は、20・7キロ。途中の約13キロで775メートルを一気に登る。特別な区間ゆえ差がつきやすく、各校ともスペシャリストが登場する。脚筋力が必要とされ、太ももをグイグイと引き上げる走りが理想だ。一般的に、アフリカ人特有の跳ねるようなバネのある走りは向かないといわれる。スピードランナーは、平地の区間を担当するのが、当然の策なのだが…。

 もちろん、3度の優勝を指揮した上田監督は、勝算を見込んでのこと。「登りの適性はあると思う。山を使ったシミュレーションでは、それなりのタイムが出ています」と説明した。ここ2年、シード権ぎりぎりの9位という現状を打破したいという思いもある。もう1人の留学生、モカンバ(1年)が2区に使えるめどが立った上での、5区カリウキ。大胆なさい配が、吉と出るか凶と出るか。天下の険で、答えは出る。【佐々木一郎】

 ◆デビット・カリウキ 1980年5月23日、ケニア・ニャフルル生まれ。5歳から陸上を始める。98年8月に初来日し、山梨学大付高3年に編入。99年、山梨学大商学部に入学。今年の関東インカレ1万メートルで優勝、日本インカレは同2位。出雲、全日本の駅伝ではアンカーで区間賞をとった。過去の箱根は、1年で4区8位、2年で2区9位。164センチ、53キロ。

 ◆箱根駅伝を走った留学生 山梨学院大から、89年にオツオリが2区1位、イセナが8区15位でデビュー。以後、マヤカ、ワチーラが活躍した。現在は、カリウキとモカンバが在学中。全員がケニア出身で、前回までのべ16区間を走り、2区が9回。亜大は、93〜96年にエチオピア出身のトーラが1区や4区を走った。前回初出場した平成国際大は、ケニア出身のカーニーが2区1位、ムヒアが4区2位だった。


日刊スポーツ
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