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第54回 ライスボール

オレンジ軍団、社会人に屈す

完敗も、学生王者の意地見せた!

 1月4日 東京ドームにおいて、第54回ライスボウルが行われ、甲子園ボウルに勝利し、学生日本 一となった法政大学トマホークスはXリーグ王者のアサヒ飲料チャレンジャーズと対戦した。
 法大は序盤からラインを支配され、苦しいゲームを強いられる。1Q5分にはパントミスから与えた チャンスから先制のTDパスを決められる。その後はSF塚野(営3)のファンブルリカバー 等もあり、何とか持ちこたえる。2Qに入ると、法大も次第にアサヒ飲料のシステムに慣れてきたかに 見えた。しかし、アサヒの二度のパスインターセプト等でつかみかけてきた流れを、完全にアサヒ飲料 に持っていかれてしまう。ここから立て続けにTDを奪われ、前半で0−28と大差をつけられてしま う。
 3Q開始早々、法大はオンサイドキックが成功。幸先の良いスタートを切る。しかし、せっかくのチ ャンスも生かしきれず、逆に、アサヒにインターセプトリターンTDを許してしまう。その後もアサヒ は着実に加点し、法大を突き放していく。しかし法大も自陣深くから69yのドライブを見せ、エンド ゾーン付近まで迫る。しかしファンブルリカバーでチャンスを逸し、あと一歩のところで得点を奪う事 が出来ない。
 4Qに入ってもゲームはアサヒ飲料のペース。法大は3年前同様、無得点のまま終わるかと思われた 。しかし、試合終了間際から学生王者の意地を見せる。1バック体型からの井川(営4)のパ ス、得意のI体型からのオプションが次第に決まりだし、最後は3バックから日田(法2)へ のTDパスが決まり73yのビックドライブで、法大、ライスボウル初得点をあげる。更にオンサイド キックを成功させ、再びチャンスを得た法大。井川からのパスが次々に決まり、最後は甲子園ボウルM VPを獲得したRB白木(文3)がダイブを決めた。
 13−52と大差をつけられてしまったが、今季の法大のスローガンでもある「挑戦」を彼らは最後 まで続けた。

コメント

志賀主将  「(社会人は)強いの一言に尽きます。全ての面で負けてたと思う。ミスが多かったのも、相手の強 さが、自分達の役割をさせてくれなかったからだと思う。
 最後二本取れたことは、本当に嬉しかった。必ず点を取ってくれると信じてました。負けてはいたけ れど、甲子園で勝っていた時と同じ雰囲気でやれた。
 正直、甲子園に的を絞りすぎていたところはあったが、せっかくライスに出るのだから、全員で勝つ ための努力は、甲子園以上の意志で精一杯やってきた。
 一番の思い出は、甲子園で勝てた事。本当に嬉しかったし幸せな事だと思う。4年間、コーチとも色 々ぶつかってきたが、チームのスローガンにもある「挑戦」を最後までやれて良かったと思う。1年生 から4年生まで本当に良くやってくれた。」

井川副将  「全てのプレーが先を見られているかのようだった。今までに無い感触。とにかく強かった。それに 尽きます。その中で最後までみんなが切れず、アサヒのディフェンスから二本取れたのは大きな自信に なりました。あの二本は四年間の集大成。本当に取れてよかった。悔いがないと言い切れる。
 今年のチームは一戦一戦強くなって甲子園で勝つことが出来た。このチームでやってきて本当に良か ったと思う。
 今日13点取れたことは大きな一歩だと思う。この経験を生かして、後輩達には更にチームを進歩さ せて欲しい。」

 

スコア
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大1313
アサヒ飲料211752

得点経過

チームQTR時間プレイプレイヤーヤードTFPG/NG得点
アサヒ5:31PASS#18桂→#44中島7-0
アサヒ5:58RUSH#27中村1014-0
アサヒ8:53PASS#18桂→#6西岡2821-0
アサヒ9:33RUSH#27中村1228-0
アサヒ5:05INTR#49大島5635-0
アサヒ0:04RUSH#27中村42-0
アサヒ5:35RUSH#34吉田49-0
アサヒ9:18FG#8田中4552-0
法 大13:27PASS#4井川→#80日田52-7
法 大14:09RUSH#36白木NG52-13


悲願の甲子園制覇!

奇跡の逆点 28年ぶりの勝利!

厚かった関西の壁 橙の斧が切り裂いた!

 楕円球はオレンジの勇者達に取り囲まれ、小雨の降る甲子園の空には勝利へのカウントダウンが響く 。時計がゼロを刻んだ時、戦士達はフィールドへと飛び出した。
 第56回毎日甲子園ボウル、2 0世紀最後の決戦。7年連続となる挑戦で、法政大学トマホークスはついに学生日本一の栄冠を勝ち取 った。
 今シーズン開幕前、昨年の主力メンバーが抜け、昨年以上の戦力低下がうたわれていた法 大。しかし彼らは自分達をしっかりと見つめなおし、甲子園で勝つために自らを研究しつづけ、チーム に大きな変革をもたらした。
 法大の象徴とも言えるオプションからの脱却、甲子園で勝つための メンタルトレーニング。彼らが生み出した、新たなチームへの変革は決して間違いではなかった事がこ の日確実に証明された。

戦況

 試合は法大のレシーブから始まる。第1シリーズをパントで終えた法大だったが、関学のパスレシー バーに塚野裕(営3)がタックル、 ファンブルしたボールを志賀(法4)がリカバー。相手陣14y地点に再び攻撃権を得る。法大 はこの好機を逃さず、エンドゾーン付近まで攻め込み、最後はRB小高(経4)のダイブで先制 のTDを奪う。
 先制点を奪われた関学大は、RB三井のランを中心に法大陣内に攻め入るのに対 し、法大はなかなか第1ダウンを獲得する事が出来ない。1Q・12分、関学は法大エンドゾーン付近 まで詰めより最後は三井がTDを決め同点に追いつく。
 2Q、開始早々関学大が法大陣内に攻め 入るが、エンドゾーン付近でのパスプレーを志賀の好ブリッツで関学大QB岡村のパスが乱れ CB川畑(法2)がインターセプト。関学大が逆点のチャンスを逸する。それに対し法大は、7: 24、3バック体型からRB薄衣(文4)が抜け、59y独走のTD。再びリードを奪う。同点 を狙う関学大だったが、攻めきれず、FGを狙うもK山路が外し、法大は7点のリードを保ち前半を終 える。
 3Q、関学大は最初のシリーズから大谷、三井らRB陣のラン、QB岡村のキープが確実 に決まり、最後はQB岡村のスニークで同点のTDを奪う。その後も関学大が押し気味に試合を進め、 岡村のパスが決まりだし、3Q終了間際、エンドゾーン付近からのRB大谷のダイブTDでついに法大 を逆転する。
 勢いづく関学大に、法大もついに万事休すかと思われたが、ここから奇跡の逆点劇 が始まる。
 4Q最初のシリーズ、井川のキープ、薄衣小高のランで残 り2ヤードまで詰めより、最後は薄衣のオフGで同点のTDを奪う。続く法大のキックオフを 、関学大が処理にもたつき、関学大陣内深くからの攻撃となってしまう。それに加え関学大は第1ダウ ンを奪うことが出来ず、法大は相手陣37y地点で攻撃権を奪う。その直後、井川のパスが WR山岸(営3)に通るが、相手タックルにファンブル、そのボールを関学大ディフェンスがリカバ ーしたかに思われたが抑えることが出来ず、WR大野(営4)がエンドゾーン内でリカバーし、 ついに逆点のTDを奪う。
 残り10分、関学大は再び同点に追いつこうと、法大陣内に攻め 入るが、法大陣23y付近で4thダウンギャンブルに失敗。残り2分30秒を残し法大は攻撃権を奪う 。
 法大は残り時間を有効に費やし、最後はK後藤(経3)がパントを蹴り、タイムアップ を迎え、7年連続の挑戦でついに甲子園勝利を飾った。

スコア
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大1428
関学大 14 21

得点経過

チームQTR時間プレイプレイヤーヤードTFPG/NG得点
法 大3:25RUSH#2小高7-0
関学大12:12RUSH#2三井7-7
法 大7:24RUSH#29薄衣5914-7
関学大3:27RUSH#15岡村14-14
関学大14:56RUSH#3大谷14-21
法 大2:25RUSH#29薄衣21-21
法 大4:28PASS#4井川→#83大野3728-21

STATS


法政大学チーム関西学院大学
TD
0−0FG(回数-成功)1−0
15(R)10(P)4(PE)1FD22(R)14(P)7(PE)1
61−307
攻撃(回数-ヤード)
AVG
80−408
5.1
19-9-1
105
パス(試投-成功-INT)
ヤード
24-11-1
120
42-202
4.8
ラン(回数-ヤード)
AVG
56-288
5.1
4−15反則(回数-ヤード)3−15
2−1ファンブル(回数-LOST)2−2
4/123rd Down Conv.8/18
0/04th Down Conv.1/2
25:53攻撃時間34:07


決めた!甲子園 日体大を圧倒!7度目の挑戦

今年こそ勝つ!待ってろ関学

  12月3日、関東王座をかけて日体大と対戦。全く日体大を寄せ付けず、圧勝。関東7連覇と共に 甲子園ボウル出場を決めた。
 先制は法大、SE山岸(営3)の54yラッシュTD、T FPではいきなりの2Pを決める。その後は均衡が続いたが、2Q日体大の4th downギャンブルを SF塚野(啓)(営3)がQBサック。そのターンオーバーの直後TB薄衣(文4)への ピッチから65y独走のTDが決まる。その後も法大はパスとオプションを組み合わせた巧みな攻めを 見せ、流れを引き寄せる。2Q終了直前、日体大にTD許すが22−10とリードを保ち前半を終える 。
 3Q、法大は最初のシリーズから、日体大、連続のキックオフアウトバウンズで得た好機を生 かし、UB白木(文3)がラインの間をぬう36yのゲイン、TB小高(経4)がダイ ブTDを決め突き放す。後半は完全にペースをつかんだ法大。QB井川(営4)から繰り広げ られる多彩な攻撃が次々と決まり、日体大に付け入る隙を与えない。4Qにはレギュラーメンバーを外 す余裕さえ見せ、終始日体大を圧倒した。

 尚、リーグMVPにQB井川宅朗、クラッシュ ボウルMVPとしてUB白木周作が、そしてリーグ戦優秀選手としてG才丸真章(営4) QB井川宅朗LB志賀隆三(法4)K/P後藤大地(経3)、が選出 された。

大森監督
―日体大戦について
「とり あえず勝てて嬉しい。点差ほど力の差があったとは思っていない。1Qはひやひやした。オフェンスは 井川を中心として期待していたが、ディフェンスは不安だった。全体として守り抜いた試合だったと思 う。ゲームとしては良いリズムで出来たと思う。」
―今季ここまでを振り返って
「今 年はここ数年で一番プレッシャーがかかった。春から、今年こそ甲子園で勝つことを目標にしてやって きた。今年はスタープレーヤーがいないチームだったので、チーム力で戦ってきた。志賀(法4)がよ くまとめてくれたと思う。井川の成長も大きかった。」
―今年の指導法
「『いつもチ ャレンジャーであれ』という精神をもとにやってきた。去年までは甲子園にたどり着くまでにチームの 士気が落ちていた。今年は甲子園で勝つための頭のトレーニングをしてきた。うちが得意とするオプシ ョンを生かせるプレイを出来るように心がけてきた。井川のパスも決まり始めてきたしバランスの良い 攻撃が出来てきていると思う。甲子園で勝つためにたりなかった考え方の部分が成長してきたんだと思 う。何が甲子園で勝てない原因かがわかってきた。それと共に、井川と志賀も意識を変え、チームをひ っぱてきたことが良かった。甲子園では変わった姿を見せたい。」
 ―甲子園ボウルに向けて
「『甲子園で勝ちたい』という意識が出るかどうかが重要だと思う。甲子園にいる『何か』を やっつけたい。勝つチャンスはあると思う。とにかく勝ちたい。」

志賀主将
―主将として気づかった点
「チームのスローガンにもあるが『いつも挑戦者のつもり で』やってきた。『関東では普通にやっていれば勝てそう。負けるのは甲子園』という雰囲気があった 。そういう雰囲気を破るためにも年間を通して挑戦者のつもりでやっていこうとやってきた。」
―関西学院について
「まだビデオは見てないが、昨年のインパクトが強い。とりあえ ず強いという印象をもっている。挑戦者という姿勢で向かっていきたい。」

QB井川
―日体大について
 「たまたま点は取れたが、い いディフェンスだった。」
―オフェンスを変えた理由と手ごたえ
 「オプションだけ では勝ち抜いてはいけないと思った。変えることは非常に勇気がいる事だった。みんなの理解があった ので変えることが出来た。まだ研究されると弱いと思うが、今日の試合で手ごたえを少し感じた。関学 に勝てるかどうかとなると自信はない。でもとりあえずぶつかっていきたいと思う。」
―関西 学院について
 「とりあえずは挑戦者だと思っている。今のチームは去年関学に負けて始まっ たチーム。昨年の悔しさをグランドに持っていきたい。」

  
スコア
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大14232065
日体大1023


得点経過
チームQTR時間プレイプレイヤーヤードTFPG/NG
法 大5:24RUSH#9山岸54
法 大6:45RUSH#29薄衣65
日体大9:57FG#83竹中26
法 大13:03RUSH#36白木
日体大14:53PASS#17中村→#80藤縄
法 大3:13RUSH#2小高
法 大5:08RUSH#30篠原42
法 大7:27PASS#4井川→#83大野13
日体大11:05PASS#17中村→#80藤縄15
法 大12:43SAFE#24内田
法 大0:13PASS#4井川→#36白木12NG
日体大4:27PASS#11藤澤→#22金田
法 大3:04RUSH#29薄衣11
法 大7:52PASS#17桑野→#15森田
日体大12:08PASS#17中村→#21井本19P/td>NG


クラッシュボール準決勝 日大戦

宿敵日大を零封 史上初

V7

へ王手!!

 11月23日 全勝でプレーオフ進出を果たした法大は決勝進出をかけて宿敵日大と対戦。
 序盤攻め込む法大だったが相手エンドゾーン付近でQB井川がファンブル。先制のチャンスを逸する 。その後流れは日大に傾き、法大陣内での展開が続く。しかし相手FGのブロックなどディフェンス陣 が踏ん張り、流れを引き戻す。
 ピンチをしのいだ法大は、ディフェンスの活躍にこたえ、2Q、 ついにRB白木が先制のTDを奪う。
 後半は法大が流れをつかみ、押し気味にゲームを進める。 ディフェンスはQBサック、インターセプトを連発。日大に好機を与えない。オフェンス陣も、オプシ ョン攻撃に加えて今季得意とするフレックス、ノーバックからのパスプレーが次々と決まりリードを広 げた。相手の反則にも助けられたが、宿敵日大を完封に抑え勝利。決勝進出を決めた。決勝の相手はリ ーグ戦で勝利を挙げている日体大ゴールデンベアーズ。

 尚、甲子園ボウルの関西代表が昨年に続 き関西学院大学ファイターズに決定した。

大森監督 「ミーティングでまとめていたはずだが、立ち上がりちぐはぐしてしまった。日大 はよくうちを研究してきていたと思う。ショットガン対策はこれといってやっていなかったが今日のデ ィフェンスは満点だった。オフェンスも攻撃のバリエーションも増え、全ての攻撃で精度が上がってき ている。(決勝の相手)日体大は手の内が読まれていてやりにくい相手だと思う。」

スコア
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大1429
日 大

得点経過

チームQTR時間プレイプレイヤーヤードTFPG/NG
法 大8:44RUSH#36白木
法 大5:48PASS#4 井川→#36白木14
法 大7:38RUSH#36白木33
法 大2:21PASS#4 井川→#80日田11


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