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夏を思わせる強い陽射しの差し込める大井第二競技場。6月8日、法大はここで日大と対戦。昨季プレーオフ出場こそかなわなかったが、復活の兆しを見せる日大。その日大を打ち倒すことでチームに勢いをつけるはずが、攻守共に自分達の持ち味を封じ込められる苦しい展開が続くと、最後は残り1秒に日大に逆転を許し、まさかの敗北を喫する。
試合は日大のキックからスタート。そして法大は自陣38ヤードまでボールをリターンしドライブを開始する。しかし先週の専大戦同様、なかなか得意のランでゲインができない展開が続く。それならばとパスでTDを狙うがこれでもあまりゲインができない。一方の日大はショットガン体系からパス、ランを織り交ぜて法大ディフェンスに襲い掛かる。しかし、4thダウンギャンブルの失敗などでこちらも得点を奪うことができない。
コメント大森監督:「パスディフェンスが悪かった。負けて強くなるチームよりも勝って強くなるチームであってほしい。今年は試合をただこなしているだけで、勝利への執念があまりない。」
オープン戦・専大戦 |
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5月31日、法大は強風吹き荒れる等々力球場で今季初めて関東1部のチームと対戦。相手は昨年のオープン戦で法大を破り、その勢いでプレーオフの決勝まで進んだ専大。試合は先制点を奪うも反則が多発し、なかなか得点を重ねられない。しかし、ディフェンスがその間も相手の攻撃を次々と防いでモメンタムをつかみ、17-3というスコアで勝利した。
試合は法大のレシーブで開始。そのシリーズ、法大はQB那須のパスなどで着実にボールを進ませTB伊藤喜のランで先制TDを奪う。また直後の相手のシリーズでも相手にファーストダウンを更新させずパントに追い込む。しかしその後は反則やファンブルなどでなかなか思い通りにドライブすることができず、7分32秒には専大にFGを奪われてしまう。
2Qに入ってもファンブルリカバーなどで攻撃のチャンスを得るも、FGの失敗など攻めあぐねる場面が多発する苦しい展開が続く。だが、オフェンスで苦戦する一方ディフェンスは集中力を切らすことなく相手をほぼ完全に押さえ込み徐々にモメンタムをつかみはじめると、9分には飯塚のFGで待望の追加点を得てさらに流れに乗り始める。
後半になってもディフェンスは好調を維持し、開始直後のシリーズこそ専大にファーストダウンの更新を許したが、それ以降は専大にほとんどゲインを許さない。また3Qの中盤には相手のパントミスからターンオーバーを奪いゲームを支配し始めると、7分25秒には伊藤嘉のランでTDを得て、相手をさらに突き放す。
その後も4Q途中にQB那須が負傷退場し、わずかな間だがTB丸茂が代役をこなすといった場面もあり追加点こそ奪うことが出来なかったが、ディフェンスが要所でQBサックなどの好プレーを行い、結局このまま17-3で逃げ切り勝利を修めた。
この試合は試合に出ている選手もサイドラインに控える選手も常に声を出しチームを盛り上げ、非常に良い雰囲気で試合を行っていた。今季は全体的にチームが一丸となって雰囲気を作り上げていたが、今日は特にチームが盛り上がっていた。大森監督の「(選手は)相手のことは意識していた」というコメントからも選手たちが専大を強く意識していたことがうかがえる。今日の勝利でリベンジを果たし勢いに乗るトマホークス。この勢いを秋まで持続させるためにも残りの試合をぜひ好成績で終えてもらいたい。
大森監督:「反則が多く、悪いところが出てしまった。雰囲気はよかったが、チームの完成度はまだまだ低い。那須はそつなくやって期待以上のプレーはした。」
青木助監督:「今のレベルでは甲子園で勝てない。昨年やられた分やりかえそうと雰囲気は盛り上がってはいたけど、つまらない反則が多すぎた。ディフェンスはまあまあだったが、オフェンスが全然ダメ。」
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5月18日、法大は川崎球場で東工大と対戦。これまでのオープン戦を振り返ると、関大に敗れはしたものの2年生を積極的に起用し、選手たちに経験を積ませてきた。今日の試合ではその2年生が随所で好プレーを連発してチームにモメンタムを引き寄せ東工大を圧倒し、68-0というスコアで完勝した。
試合は東工大のレシーブで開始。1Qの序盤は自軍の反則や審判のミスジャッジもあり、いまいち流れに乗ることが出来ない。しかしWR蔵重の好PRでモメンタムを掴み始めると、10分56秒に再び蔵重がPRでボールを受け、そのままエンドゾーンまで駆け抜けて先制TDを奪う。
2QにはいるとDT高橋のQBサックなどで完全にモメンタムを掴み試合を支配し始め、3分22秒にはUB押部の中央を抜けるランで追加点を得た。また法大オフェンスのキーパーソンTB伊藤喜、UB小沼の2人も、伊藤喜がPRで華麗な個人技を見せつけてTDを奪えば、小沼も得意のダイブでTDを奪う。そしてQB永浦もキーププレーでTDを獲得し、東工大を一気に突き放した。
後半も開始早々の伊藤喜のキックオフリターンTDや押部のランなどで着実に得点を重ねていった。3Qの途中にはQBを永浦からを那須に交代したが、その那須もゲームにはいって即座にTE植田へのTDパスを決め、さらに4Qには自身のキーププレーと伊藤喜へのパスで2本TDを獲得し、計3本のTDを奪った。まさにスターター獲得に向けて絶好のアピールを行えたといえるだろう。
一方ディフェンスは主将会澤の出場こそなかったものの、ハドルでは副将のLB中井が中心となり、下級生の経験不足を補ってディフェンスチームをまとめていた。今季注目の2年生DT高橋、杉本らがサックなどのプレーをすれば、経験豊富な選手たちを抱えるLBやDBもその流れに乗って随所で好プレーをみせつけるなどチームが一丸となって機能し、東工大にほとんどゲインをさせず見事完封で勝利を飾った。
今後は専大や日大といった関東1部のチームとの対戦が予定されている。これらのチームに内容で圧倒して勝利することができれば秋に向けて勢いをつけることができるだろう。
大森監督:「ディフェンスは1Qは東工大のスプリットTに戸惑ったが、2Qからしっかりとアジャストできた。永浦の出来は30点。キレが悪い。怪我人が多すぎる。春合宿までは少なかったが、ゲームが始まってから多くなった。今年は例年よりも試合数が多いのでその影響かもしれない。」
青木助監督:「ダメ、ディフェンスが良くなかった。オフェンスとキッキングチームの対応ももっとよくしたい。2年生のプレーはよかった。」
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4月20日、日本一奪回を目指す新生法大トマホ−クスの新たな挑戦のシ−ズンが幕を開けた。昨年の主力の大半が卒業し、チ−ムの再建が急がれる今年の法大だが、小雨が降る等々力球場に名城大を迎えた試合は法大が攻守蹴で圧倒し、幸先の良いスタ−トを切った。
試合は名城大のレシ−ブで開始。名城大の最初の攻撃をパントに抑えた法大。昨年の主力が卒業し、一新した今年のスタ−タ−。中でももっとも注目されたのは2年間QBを務めた桑野が卒業したQBのポジションだった。この日スタ−タ−を務めたのは、左腕から投げられるパスと切れ味鋭い足が武器の2年の市川だった。
しかし最初の攻撃シリ−ズでその左腕から放たれたパスがインタ−セプトされる苦しい立ち上がり。その影響か波に乗れない法大はFDを更新できず、逆に名城大に攻め込まれFGのピンチを迎えるが、ここでCB大浦がそのFGをブロックしモメンタムを引き寄せる。その直後の法大の攻撃、自陣深くから始まった攻撃だったが、市川がもう一つの武器であるその足で約70ヤ−ドを一気に駆け抜け先制のTDを挙げた。
2Q開始早々にはエ−スTB伊藤喜のTDで追加点を奪うと、その後は完全に法大ペ−ス。名城大のパントのスナップミスとSF鹿島のパントブロックによる2つのセ−フティでさらに突き放す。この日は「相手にバランスよく守らせる」(大森監督)という狙いからフレックスボ−ンの体型を多用、そこからオプション、パスといったプレーを展開していった。この日も法大RB陣はUB小沼、TB伊藤喜の実績のある二人がその実力を存分に発揮、ランプレ−だけでなく、キッキングのリタ−ナ−としてもそれぞれTDを挙げた。
2Q途中からは市川とQBのスタ−タ−を競っている3年の永浦が出場。1年次から試合に出場し、昨年も桑野が欠場した試合にはスタ−タ−として出場し実績を残してきた。この日はフィ−ルドを広く使ったプレ−を展開、自身もランで1TD挙げたが、自陣エンドゾ−ンを背負った場面で失点に繋がる痛恨のインタ−セプトを喫した。
主将会澤率いるディフェンス陣はCB小井手のインタ−セプトが飛び出すなど終始名城大オフェンスを圧倒。特にDE杉本、DE長谷川、DT高橋の期待の2年生DL陣が名城大OLを押し込む場面が何度も見られ、期待に違わぬ活躍を見せた。そしてこの日一年生で唯一出場した明学東村山出身の丸田がパントリタ−ンTDを挙げる最高のデビュ−を果たし、今シーズン初の試合を締めくくった。
大森監督:「まだまだだけど、春はこんなもん。ウチは下級生がしっかりやれればいい結果は出る。今年はニ年が頑張れば面白い。相手にバランスよく守らせてそこから攻めるためにフレックスボ−ンを使った。市川はたまたま走ったのがキレがあって良かった。今年のQBは市川と永浦を1年かけて競わせたい。丸田は面白い存在。伊藤喜を抜くかもしれない。」
青木助監督:「最悪、狙い通りいかなかった。もっとスピードを出さないとだめ。」
春季オープン戦の見所には新体制になって新たに起用される選手の活躍や、定期戦などが挙げられる。今季のオープン戦、選手の活躍という面では特に2年生のプレーに注目してもらいたい。
今季の2年生はQBで永浦とスターター争いをする市川を筆頭に、主将会澤が注目選手に挙げたDT杉本、DE高橋、長谷川、志摩ら素質のある選手たちが揃っており、彼らが成長することでチームの戦力はさらに強化されるだろう。
またこの学年は1年生以外では唯一甲子園を経験していない学年であるため、甲子園に対する思いも他の学年より強い。そのため精神的な部分でもチームを盛り上げていってもらいたい。
一方、オープン戦注目の対戦相手には関大、日大、専大が挙げられる。今季から関西1部に昇格する関大。昨季復活の兆しを見せた日大。そして昨季関東準優勝校の専大。これらのチームは春の時点でのチームの仕上がり具合を確かめるのに絶好の相手であるといえる。それだけに試合では結果と内容の両方が重視される。
今季のスローガンに「新たな前進〜結束」を掲げる法大トマホークス。彼らの目標である「甲子園制覇」を達成するためにもオープン戦ではぜひとも良い結果を残してもらいたい。
尚、法大トマホークス新幹部、主な新入部員、春季オープン戦日程は以下のとおり。
主将 | DT | 会澤俊太 | (文4) | |||
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副将 | LB | 中井勇介 | (法4) | |||
OL | 吉澤拓哉 | (文4) | ||||
UB | 小沼裕次郎 | (法4) |
RB | 丸田泰裕 | 明学東村山 | ||||
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TE | 永井広幸 | 崇 徳 | WR | 吉田裕昭 | 日大一 | |
WR | 佐々木祐一 | 崇 徳 | DL | 萩野大輔 | 駒場学園 | |
DL | 福田真左嘉 | 追手門学院 | LB | 沖 斉 | 市立西宮 | |
DB | 大丸正敬 | 崇 徳 | DB | 黒田達也 | 駒場学園 |
試合日 | 対戦チーム | 時間 | 会場 |
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4月20日(日) | 名城大 | 13:30 | 等々力球場 |
5月4日(祝) | 関 大 | 13:00 | 関大G |
5月11日(日) | 安田生命 | 13:00 | 法大小杉G |
5月18日(日) | 東工大 | 16:00 | 川崎球場 |
5月25日(日) | 宇都宮大 | 14:30 | 法大小杉G |
5月31日(土) | 専修大 | 16:00 | 等々力球場 |
6月8日(日) | 日 大 | 13:30 | 大井第二球場 |
6月15日(日) | 帝平大 | 11:00 | 法大小杉G |
6月15日(日) | 駿河台大 | 未定 | 法大小杉G |
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