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ついにたどり着いたクラッシュボウル決勝戦。相手は準決勝で早大をオーバータイムの末に降した強豪東海大。接戦が予想された試合ではあったが法大ディフェンスが東海大のRB岩崎と進士のラン、QB石川のパスを封じ込めると、オフェンスもパスを的確に織り交ぜてドライブし着実に得点を重ねる。そして結局法大が27−10で勝利し、2年振りの甲子園ボウル出場を決めた。
試合は法大のレシーブで開始。そのファーストシリーズ、いきなりRB伊藤喜のランでFDを奪うと、伊藤喜を中心にオフェンスを進める。このシリーズでは惜しくもTDこそ獲得できなかったが、LB飯塚のFGで幸先よく先制点を得た。直後の東海大のオフェンスはDE野村のQBサックで相手をロスさせてFDの更新を許さずパントに追い込む。こうなればなんとしても得点を奪いたい法大オフェンス陣。そして2度目のシリーズではQB永浦が伊藤喜へのロングパスを成功させると、8分13秒にはルーキーのRB丸田がエンドゾーンに駆け込み待望のTDを得る。しかし次の東海大のシリーズでは岩崎、進士の二人のRBを止めることが出来ず、ゲインを許すと11分24秒に進士にTDを奪われてしまう。 コメント大森監督:「内容のあるゲームをしたかったが、最後までひやひや。今年を象徴していた。前半オフェンスがいいドライブを見せていたので後半勝負だと思っていた。永浦はそれほどよかったわけではない。あと2週間でパスの精度を上げたい。ディフェンスは2本は取られると思っていたのでよくやった。最後まで集中力が切れなかった。今年は最後まであきらめないチーム。リーグ戦の経験が活かされている。
クラッシュボウルMVPDE野村和範Cリーグ戦優秀選手RB伊藤喜章BLB中井勇介CDB大浦渉B悪夢を断ち切り専大に勝利 |
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ちょうど一年前のクラッシュボウル準決勝で早稲田大に敗れた因縁の駒沢陸上競技場に法政大学トマホークスが帰ってきた。今年の準決勝の相手はBブロック1位の専修大。試合は法大が1Qに先制するものの、なかなか追加点を奪えず苦しい展開。2Qに同点に追いつかれるが、3、4QにUB小沼らのTDで追加点をあげる。終盤専修大に追い上げられるも、辛くも逃げ切り2年ぶりのクラッシュボウル決勝進出を果たした。
準決勝第1試合での昨関東王者の優勝候補であった早大の敗戦のショックが覚めやらない中で、準決勝第2試合は専大のキックオフで開始された。キックオフされたボールを法大TB伊藤喜が自陣34ヤード地点までリターンし、法大は最初の攻撃シリーズを迎える。しかし、TB伊藤喜、UB小沼らリーグ戦で活躍したRB陣が専大守備陣に徹底マークに遭い、思うようにヤードを稼げずにパントに追いこまてしまう。直後の専大最初の攻撃シリーズ。立て続けに3回もの反則を繰り返した専大も、自陣深くからの4tダウンパントに追いやられる。そしてこの場面で専大のスナップが高く浮き、専大パンターが処理にてこずる間に、法大SF里吉が外から猛烈なラッシュをかけ、専大パンターが蹴ったボールをブロック。転々とエンドゾーンを転がるボールを最後は法大SF鹿島が押さえ、TD。法大が先制した。
その後は法大はラン、専大は多彩な隊形からのパスを中心とした攻撃を組み立てるものの、両チームの守備陣の踏ん張りの前に、お互い効果的な攻撃ができず、FDさえ満足に奪えないまま、パントの応酬が続く展開。均衡が破れたのは2Q9分3秒。専大QB梅本から放たれたパスをここまで法大DB陣の前に押さえこまれていたWR尾崎がキャッチ、そのまま70ヤードを走って同点TDを奪う。
3Qに入ると、UB小沼のダイブ、WR蔵重へのパスで連続FDを奪い、敵陣15ヤードまで一気に攻め込みFGのチャンスを得る。だがリーグ戦で安定感抜群のキックを放っていた法大K飯塚の蹴ったボールはわずかに外れ、痛恨のFG失敗。追加点のチャンスを逸してしまう。直後の専大の攻撃をパントに追い込んだ法大は自陣27ヤード地点から攻撃を開始。これまで専大守備陣に押さえられていたTB伊藤喜がスイープでオープンを、UB小沼がダイブでインサイドを突き、着実にゲインを重ね、最後はUB小沼の2ヤードのTDランで追加点を上げた。
4Q4分27秒には、QB永浦がカウンターのオプションキープで、55ヤードを独走しTDを上げるが、TFPのキックをK飯塚がまたしても失敗してしまい、リードを広げることができない。その直後、ここまで法大守備陣に押さえこまれていた専大がついに逆襲に出た。QB富田からWR尾崎、大淵へのパスで法大陣深くに一気に攻め込み、最後はQB富田がエンドゾーンへ走りこみ、TDを奪い、6点差まで追い上げる。残り時間は5分34秒。専大はキックオフでオンサイドキックを狙い、一気に逆転を狙う
ものの、法大TB丸田がキャッチし、オンサイドキックは失敗。だが、法大もそのシリーズでFDの更新ができず、残り時間3分14秒を残して、専大に攻撃権が移る。昨年の悪夢が頭をよぎる中、法大はここでこの試合温存していた主将DT會澤を投入。必勝
体制で専大攻撃を止めにかかる。専大はパスで一気にゲインを狙おうとするが、法大DB陣がしっかり専大レシーバー陣をカバーし、法大DLが専大QBにプレッシャーをかけパスを簡単には通させない。さらに専大は自らの反則で罰退を繰り返す悪循環。専大
最後の4thダウンギャンブルのパスが失敗し、残り12秒を残し、法大に攻撃が移った。最後はQB永浦がニーダウンして試合終了。法大は2年ぶりのクラッシュボウル決勝進出を果たした。
12月7日のクラッシュボウル決勝で対戦するのは、延長タイブレイクの接戦の末、昨年関東王者の早大を下し6年ぶりの決勝進出を果たした東海大。東海大はラン守備には定評があるだけに、法大はTB伊藤喜がどれだけ走れるかがオフェンスの出来のバロ
メーターになるだろう。一方、法大ディフェンスが東海大RB進士、岩崎を止めないことには、勝機は見えてこない。今年の法大はオフェンスに例年の爆発力がないだけに、ディフェンスが踏ん張って、ロースコアゲームに持ち込みたい。
大森監督:「去年のような嫌なゲーム展開だった。ディフェンスが最後まで集中力を切らさずに止めた。パスディフェンスがよかった。今日はディフェンスの勝利。今年はあまり点が取れないのでロースコアでいくと思った。専修がいろいろ仕掛けてくるので3本はとられると思っていたのでディフェンスはよくやった。オフェンスはダメ。プレーコールが単調でリズムが悪い。出せるプレーもあったのにうまくプレーを選べていなかった。オフェンスで時間を使わないといけない。
(決勝の東海大戦は)ディフェンスが2人のRB(岩崎、進士)を止められるのが重要。ロースコアでいきたい。」
青木助監督:「今日はフィールドポジションがよかったので勝てると思った。(決勝の東海大戦の)キープレーヤーは伊藤喜。」
会澤主将:「チームが春より成長していたので、正直もっと大差で勝てると思っていた。(今日の試合は)ラインは負けていなかったが、相手のバックスがよかった。早稲田の負けはあまり気にならない。早稲田にも次やれば勝てた。(去年の主将の)鷲井さんを見たとき去年のことを思い出した。自分たちを信じていていたので相手が勝つと思わなかった。下級生も頑張った。東海を倒すのが最優先。(東海大オフェンスのの印象は)日体大+パスのイメージ。進士と岩崎が怖い、伊藤喜に引けをとらない。15分Qにも問題ない。」
中井副将:「ディフェンスの出来としては50点。最後のシリーズは頑張れたけど、その前のシリーズを止めていればもっと楽だった。東海大のビデオをまだあまり見てないから、わからないが、早大と比べればやりやすい相手。でも正直、早大とやりたかった。決勝は絶対勝って甲子園に行きたい」
永浦選手:「流れは前回の試合と同じでディフェンスに頼りっぱなしだった。今日はそれほど堅くなかったが、プレーコールとタイミングが悪かった。気持ちが出ていなかった。(パスは)要所では投げたが決定力がなかった。OLはチャージの対応力が足りていない。決勝では早稲田とやりたかった。(去年の敗戦のイメージについて)見えない圧力があったが、去年は去年、今年は今年。(東海大ディフェンスは)サイズが大きい。最後までブロックさせたい。スタミナは勝っているので15分Qにも問題はない。QB石川は同学年なので意識している。」
伊藤喜選手:「今日は(専大に)マークされていた。でもそんな中でも、もっと走っていきたい。終盤、去年の事が頭をよぎったが、ディフェンスが止めてくれると信じていた。(早大が負けたことは)別に驚いてはいない。プレーオフまで残っていれば、どこだって強いチームだと思う。(東海大は)専大と比べて、走らせてくれそう。東海大戦に向けて、今のオフェンスに合ったことをしっかりやっていきたい」
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