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11月9日、分厚い雲が空を覆いつくす横浜スタジアム。この日法大は昨年苦渋を飲まされた早大と対戦。両校とも既にプレーオフ出場を決めているが、チームに勢いをつけるためにも負けられない。試合は3Q中盤まで完全に早大ペースで進む。しかし4Qに入ると法大が運動能力で圧倒し始め一時は逆転に成功する。だがまたしても試合終了直前に逆転を許し21−24で法大は手痛い敗戦を喫した。
試合は法大柴田のキックでスタート。そしてそのキックを早大が25ヤード地点までリターンさせドライブを始める。しかしそのシリーズ最初のプレーでいきなり早大FB神にロングゲインを許すとそのままズルズルとゲインを許し8分43秒にはゴール前5ヤード地点から早大FB神がエンドゾーンに飛び込み先制TDを許してしまう。一方法大はそれまでの試合とは打って変わってQB永浦が積極的にパスを試みるが効果的にゲインをすることが出来ずパントに追い込まれる。また法大ディフェンスは早大QB波木のキープには対応を見せるがFB神やTB新田らにゲインを許してしまい徐々に攻め込まれてしまう。 コメント大森監督:「(チームの仕上がり具合は)悪くない、まあまあ。勝ちにいったが残念な結果になってしまった。選手たちはいい緊張感の中で試合が出来た。QB永浦は序盤少し緊張していた。ディフェンスはよかったがオフェンスは手直しが必要。パスの精度を上げたい。まだ出してないものはある。
ディフェンスが粘り日体大に辛勝 |
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11月2日勝てばプレーオフ進出が決まるこの日の試合、法大は日体大と対戦。前節早大に大差で敗れたものの、まだプレーオフ進出の可能性を残す日体大は総力を挙げて法大に襲い掛かる。試合はTB伊藤喜が日体大に徹底的にマークされ得点を奪えない我慢の展開が続く。しかし要所でディフェンス陣が好プレーを見せ、19−7で辛くも勝利を修めプレーオフ進出を決めた。
試合は法大のキック、日体大のレシーブで開始。法大は日体大の最初のシリーズをLB森田の好タックルで相手をロスさせるとそのままFDの更新を許さずパントに追い込む。そしてこの試合最初のシリーズで法大オフェンスは現在関東リーディングラッシャーのTB伊藤喜のランを軸に攻撃を展開して前進を図る。しかしその伊藤喜を警戒する日体大ディフェンスは徹底的にその動きをマークすることでロングゲインを許さない。すると法大オフェンスは徐々に勢いを失いFDの更新こそ成るが結局パントに追い込まれてしまう。また次のシリーズでも結局得点を挙げることが出来ず、0−0で1Qを終える。
その嫌な流れは2Qに入っても続き、日体大のRB杉原を中心としたオフェンスに前進を喫してしまう。その嫌な振り払ったのが法大ディフェンスの好プレーだ。強烈なタックルで相手のファンブルを誘いターンオーバーを奪ってモメンタムを強引に掴む。するとオフェンスも直後のシリーズこそFDを更新できずに終えるが、TB丸田のあわやTDと思わせる好PRなどで勢いを取り戻し始める。そして9分54秒にはQB永浦がWR蔵重への27ヤードTDパスを決め、ようやく先制点を挙げた。
後半になると今度はWR山崎の好KORで敵陣から攻撃をスタートさせることに成功する。その勢いを得点につなげたい法大は伊藤喜のランで前進を図る。途中で永浦→丸田→蔵重とつなげるスペシャルプレーを繰り出すがこれは惜しくも成功に終わる。すると1分36秒に小沼の中央を抜けるランでTDを挙げ、追加点を奪う。だがこの後のキックで日体大RB栗原に好KORを決められると徐々に法大の勢いが止まり始めてしまう。前半同様好調なディフェンスがQBサックなどで相手を後退させるが、日体大のラン攻撃にゲインを許し始めるとゴール前まで攻め込まれてしまう。ここは副将LB中井のQBサックで無得点に終わるが、直後の法大のシリーズではFDこそ更新するが永浦のパスがインターセプトされ痛恨のターンオーバーを喫してしまう。
4Qになっても悪い流れは続き、オフェンスは永浦のキーププレーなどを軸にして攻撃を展開するもののビッグプレーを出せずパントに追い込まれてまう。しかしディフェンスが相手を的確に封じ込めるとオフェンスもようやく流れを掴み始めボールを前進させ始める。そして永浦のランや蔵重のリバースプレーで大きくゲインをすると、8分49秒には永浦がボールをキープしたまま一気にエンドゾーンに駆け込み待望の追加点を挙げる。その後はディフェンスがパスオフェンスに切り替えた日体大にゲインを許しTDを1本返され、さらに直後のオンサイドキックが成功してしまいピンチに陥るが、試合終了直前にSF麻生が値千金のインターセプトを決め、結局は19−7で辛くも勝利した。
今季の法大はUB小沼とTB伊藤喜のランを柱にしたオフェンスを行っている。しかし今日の試合のように伊藤喜が集中的にマークされるとオフェンスが手詰まりになり前進が不可能になってしまう。そうすれば自ずとディフェンスに負担がかかる。法大のディフェンスは確かにすばらしいが負担が増えればそれだけ疲労も蓄積し、いずれは得点を許してしまう。やはり今日のような試合内容では関東制覇は厳しいと言わざるをえないだろう。次週は対戦相手は因縁の早大。プレーオフでも対戦する可能性が高い相手だがプレーオフへ弾みをつけるためにも是非勝利をもぎ取ってもらいたい。
大森監督:「ディフェンスはそこそこの出来だったが、オフェンスが課題。日体大ディフェンスにマークされてはいたが、そのなかでも伊藤喜のランが出せなかったことが課題。(次週の早大戦の)キーマンは波木。ディフェンスが波木をしっかり止めて、ロースコアの勝負に持ち込みたい」
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気持ちのよい秋晴れの等々力球場。3週間の休養を経た法大トマホークスはこの日ここまで全勝の関院大と対戦。関院大はQB小松、RB佐藤を中心としたオフェンスで襲い掛かるが、法大ディフェンス陣は堅守でゴールラインへの侵入を阻止する。またオフェンス陣も前半戦の好調をそのまま維持したRB陣の活躍で快調に得点を重ね31−0で今季初の完封勝利を掴み取る。
試合は法大のレシーブで開始。そのファーストシリーズ、法大はUB小沼とQB永浦のランでFDを獲得するが、その後は関院大のディフェンスに阻まれパントに追い込まれてしまう。試合が動き出したのは1Qの5分13秒。法大のTB伊藤喜が関院大デフェンスを貫き52ヤードのTDランを決め先制点を奪う。また直後の関院大のドライブでは反則で罰退を喫するも1年生DT萩野のQBサックで関院大に前進を許さない。
2Qに入っても法大の勢いは止まらず1分43秒にはUB小沼が71ヤードの独走ランで追加点となるTDを奪う。次のシリーズでは惜しくも失敗したもののリバースプレーを披露しオフェンスの引き出しの多さを見せ付けた。また直後のQB永浦のパスはインターセプトを喫するが、その関院大のドライブで副将LB中井が相手のパスをインターセプトし、モメンタムを渡さない。そしてこのプレーにオフェンス陣が応え、TB伊藤喜が25ヤードのTDランを決めて関院大を突き放す。2Q終盤にはP柴田の好パントで関院大を自陣のゴールライン数ヤードのところまで後退させるが、RB佐藤にロングゲインを許し、逆にピンチに陥ってしまう。だがここでもディフェンス陣が踏ん張り関院大に得点させない。
後半は法大柴田のキックでスタート。このキックはタッチバックになり関院大は自陣の20ヤード地点からドライブを開始する。その後半最初のシリーズを法大は関院大にダウンの更新を許さずパントに追い込む。そして直後のシリーズで法大はあっさりとFDを更新するとUB小沼が25ヤードのTDランを決めて更なるリードを奪う。だが次のシリーズでは関院大が2度の4thダウンギャンブルを成功させるなど、粘り強いドライブを見せて法大陣内に攻め込む。しかしここでもDT長谷川のQBサックなどでディフェンスが堅牢ぶりを発揮してまたしても関院大に得点を許さない。
するとオフェンスが息を吹き返し、RB陣の活躍で着々とゲインを重ねて敵陣に攻め入る。このシリーズではTDこそ奪うことが出来なかったが、確実にLB飯塚のキックでFGを成功させ追加点を得る。そして試合終了間際には再び関院大にゴール前まで攻められるが、ディフェンスは最後まで集中力を切らさず確実に相手を押さえ込み結局31−0で法大が今季初の零封で勝利した。
今回の試合で感じられたのは前半戦と同じようなオフェンスの不安定さだ。法大はここまでの試合いい意味でも悪い意味でも安定したディフェンス陣に支えられている。だが今後の2試合で今のような試合運びをすればディフェンス陣に負担がかかってしまい失点を許す機会が増えてしまう。それを防ぐにはオフェンスで的確にボールコントロールをする必要がある。確かにこれは簡単なことではないが法大にはそれを出来る能力がある。だからこそ残り2試合ではオフェンス陣の爆発に期待したい。
大森監督:「(初完封は)喜ぶことではない。ディフェンスはまあまあだったが、オフェンスはもう少し。怪我人は戻り始めている。(DE野村は)今日は顔見せ。あと2試合だが、これからは強い相手と当たる。(早大は)安定している。順当な試合運びが出来ている。(次節で勝利をするとプレーオフ進出が決定するが)まずはプレーオフ進出を目指す。」
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10月5日、秋晴れに恵まれたアミノバイタルフィールドで行なわれた第3節の帝大戦。ここまで2敗ながらショットガン体型からのパス攻撃を武器とする帝大に対し、パスディフェンスを苦手とする法大。苦戦も予想されたが、今季絶好調のUB小沼、TB伊藤喜が二人で6TDを奪う。ディフェンスも2TDを許したものの、危なげない出来で帝大を圧倒し、3連勝で前半戦を締めくくった。
試合は法大K柴田のキックで開始。柴田の蹴ったボールはエンドゾーンに入り、タッチバックとなり、帝大は自陣20ヤード地点からの最初の攻撃シリーズ。ショットガン体型からパスを狙う帝大だったが、法大ディフェンスはDL・LB陣がQB鈴木に激しいプレッシャーをかけ、満足にパスを投げさせず、FDの更新を許さず、最初の攻撃をパントに追い込む。直後の法大の最初の攻撃でQB永浦はTB伊藤喜へのディープゾーンへのパスを試みる。惜しくもパスは成功はしなかったものの、法大オフェンスの新たな可能性を感じさせるプレ−となった。その後は今シーズン絶好調の伊藤喜のランでFDを更新すると、2分52秒早くもUB小沼が45ヤードを独走し先制のTDを奪う。帝大もショットガン体型からのパスで反撃を試みる。帝大はミドルへのパスとQB鈴木のスクランブルで立て続けにFDを奪うと法大陣地35ヤード地点から早くも4thダウンギャンブルを試みる
が、法大ディフェンス陣の踏ん張りの前にあえなく失敗。その直後の攻撃で伊藤喜が65ヤード独走TDを上げ、リードを広げる。その後も伊藤喜が二本のTDを奪い、1Qを28−0と大量リードで終える。
2Qに入ると開始早々に帝大にパスでTDを奪われる。その後の帝大のパントをリターンしようとした一年生TB丸田が痛恨のキャッチミスを犯し、これを帝大にリカバーされ、法大陣地40ヤード地点から帝大の攻撃を許すピンチを迎える。しかし、ここで副将LB中井が会心のインターセプトを見せ、帝大に傾きかけたモメンタムを法大に引き寄せると、その直後の攻撃でUB小沼が43ヤード独走TDを上げリードを広げると、さらにその後UB小沼はこの日三本目のTDを奪い、圧倒的な力を見せつけ試合を決めた。
後半に入ると、QB那須など若手を多く投入するものの、法大の勢いは衰えない。なかでも法政二高出身の一年生WR白井は二本のTDパスをキャッチする活躍を見せた。そのうちの二本目はQB那須−TB丸茂−WR白井というスペシャルプレ−だったが、しっかり決めて見せた。最後に帝大にTDを一本返されるものの、試合はそのまま終了。リーグ
前半戦を会心の勝利で締めくくった。
オフェンスはこの日もTB伊藤喜が14回走って199ヤード、UB小沼も7回走って
105ヤードを獲得するなど法大伝統のRB陣が好調をキープし、圧倒的な存在感を見せつけた。さらに今季からスターターを務めるQB永浦はパスの試投数こそ少ないものの、成功率は6割を超えた。「対戦校に合わせてプレ−を選んでまだまだ出してないプレ−もある」(青木助監督)というだけに今後の法大オフェンスに期待を持たせる内容となった。
一方ディフェンスも、例年不安視されるパスディフェンスがこの日は機能。主将DT会澤らDL,LB陣がQBにプレッシャーをかけ、満足にパスを投げさせず、スクランブルに追いこむ。CB鹿島を中心としたDB陣もパスを通されても、素早くレシーバーに集まりランアフターキャッチを許さない。なかでもCB大浦は2インターセプトを奪う活躍を
見せた。
法大は一節の休みを挟み、次戦は26日に関東学院大戦を迎える。「後半戦に絞ってやっている」(大森監督)という大事な後半戦の初戦。後半戦は日体大、早大という強豪校との試合が立て続けに続くだけに、次の試合に繋がるような圧倒的な力を見せつけてもらいたい。
大森監督:「出来としてはまあまあ。ディフェンスはインターセプトがあって、うまくリズムに乗れた。オフェンスもリズム良く攻撃できたが、つめが甘い。前半もっとバラエテ
ィに富んだプレ−を出すつもりだったが出せなかった。(QB永浦は)試合ごとにうまくなってきてるし、プレ−に余裕が出てきている。
(前半戦は)もうちょっと。だんだん良くなってきたが、まだまだ。後半戦は日程が詰まっていて厳しいが、ケガ人も戻って来てるし、後半戦に絞ってやってきているんで、こうご期待。」
青木助監督:「前半のゲームプランはインターセプトも三本取れたし予定通り。対戦校に合わせてプレ−を選んでいるんでまだまだ出してないプレ−もある。今年は点数取れるオフェンスを目指す。1戦目は反則13回、2戦目はエクスチェンジミスが10回前後とミスが多く出たが、そういうミスが今日はでなかった。一試合ずつ成長していきたい。」
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台風接近の影響で冷たい雨が降り注ぐ等々力球場。今節法大が対戦するのは前節で早大に大差で敗れた東大。試合はUB小沼、TB伊藤喜が前節の好調をそのまま維持し、一年生のTB丸田も2本のTDを奪う快走を見せる。また守備も完封こそ逃したが相手を的確に封じ込め順調に勝利を修めた。
試合は法大のキック、東大のレシーブでスタート。法大柴田のキックはエンドゾーンに入り、東大は自陣20ヤード地点からドライブを始める。法大ディフェンスはその東大の攻撃に一度はファーストダウンの更新を許すものの即座にパントに追い込む。一方法大オフェンスのファーストシリーズは3プレイ目のピッチミスで後退を許すが、直後のTB伊藤喜の右オープンへのスイープで先制のTDを奪う。
前節絶好調であったUB小沼、TB伊藤喜のラン攻撃はこの日も健在。次々と相手ディフェンスを突破していく。そして8分39秒には敵陣2ヤードの地点から小沼がTDを獲得する。
2Qになっても法大の勢いはとどまらず、開始直後の1分6秒に飯塚のFGで追加点を得て、直後の東大の攻撃もパントに追い込む。しかしこの後のドライブではハンドオフのミスで東大にターンオーバーを許してしまう。だがその東大もすぐにファンブルを犯し、再び法大に攻撃権を与えてしまう。そのチャンスを生かしたい法大だったが、ファーストダウンを更新することが出来ない。しかしこの嫌な流れを法大は全員で断ち切った。まずディフェンス陣がDE清水のQBサックなどで相手を後退させてパントに追い込む。そしてこのパントをキャッチした一年生のTB丸田が一気にエンドゾーンまで駆け込みTDを奪う。その後東大にTDを1本返させるが前半は終始法大のペースで試合を進めた。
だがその勢いが3Qに入ると徐々に失速する。法大のレシーブから始まった第3Q、そのシリーズでは前半同様RB陣のラン攻撃で好調にゲインをしていったが、ハンドオフのミスからファンブルを犯してしまいせっかくの攻撃チャンスを失ってしまう。次のシリーズでもFGの際スナップミスでまたもや得点チャンスを潰してしまう。しかし3Qではディフェンス陣が東大にファーストダウンの更新を許さず流れを相手に渡さない。
4Qでもディフェンス陣はLB三溝、中井のQBサックなどで東大を圧倒する。そして6分54秒にはその頑張りにオフェンス陣が応え、TB丸田のTDで追加点を挙げる。だが試合の終盤東大にレッドゾーンまで攻め込まれピンチを向かえる。そして残り時間2秒からの東大の攻撃。場内で春の日大戦の悪夢が一瞬よみがえる。しかし最後の東大の攻撃はパス不成功に終わり31−6で東大を撃破した。
この試合は前節の悪い部分をある程度払拭できた。試合終了間際まで集中力を切らすことなくプレーすることが出来、反則も減少した。ただ3Qにハンドオフやスナップミスでオフェンスの流れが止まる場面が見られたのが心残りだ。確かにこの日は雨もかなり降っていたので普段よりもミスが発生しやすい。だがこれらのミスはこの先の試合では致命的なミスになりかねないので特に注意が必要だ。そして次節ではさらに成長したトマホークスの姿を見せてもらいたい。
大森監督:「前の試合よりはよくなったがまだまだ。攻撃はハンドリングのミスも多かったし、リズムもよくなかった。後半の最初でもっと点を取りたかった。まだイメージどおりではない。TB伊藤喜はよかったが、困ったときの伊藤喜頼みになってはいけない。守備はもっと相手に力強く向かっていってほしい。
(次節はショットガンオフェンスの帝京大が相手だが)今年の課題はパスディフェンス。点を取られないディフェンスをやっていくしかない」
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ついに開幕した2003年度関東大学リーグ戦。法大の開幕戦の相手は昨季リーグ最下位の慶大。この試合でチームに求められたのは相手を圧倒しての勝利だ。前半は関東ナンバーワンRBコンビである小沼・伊藤喜のラン攻撃でモメンタムをつかむ。しかし後半は反則が多発し思うように得点を重ねることが出来ない。結局試合は28−0で勝利したものの、不満の残る試合内容であった。
試合は法大柴田のキックからスタート。そのファーストシリーズ、法大は慶大にファーストダウン更新を許さずパントに追い込む。一方の法大オフェンスは看板であるUB小沼・TB伊藤喜のラン攻撃で着実にヤードを稼ぎ、1Q5分32秒に小沼のランで先制TDを奪う。次の慶大のシリーズではダウンの更新こそ許すも、副将LB中井のインターセプトでさらに攻撃のチャンスを得る。そしてそのシリーズでもランで慶大ディフェンスを突破していき、9分41秒にUB小沼のランでTDを奪う。
2Qに入っても小沼・伊藤喜のランで次々とゲインをしていく法大。このシリーズでのTDは7分31秒小沼のラン1本にとどまるが、ディフェンスがSF鹿島のインターセプトなどで慶大オフェンスの芽を随所で摘んでいき、モメンタムをつかませない。
後半法大はTB丸田の好キックオフリターンから攻撃を開始する。その直後QB永浦からボールをハンドオフされたUB小沼がフィールド中央を駆け抜けこの日4本目となるTDを奪い、観客にTDの量産を期待させた。しかし後半に入ってから徐々にゲームの流れが変わり始める。オフェンスは前半同様小沼・伊藤喜のランで突破を試みる。だがダウンの更新こそするもののQBサックなどで慶大ディフェンスに要所を止められてしまう。
4Qになるといままで集中力を切らさずにプレーをしていたディフェンス陣が反則を連発してズルズルと慶大オフェンスの突破を許し始めてしまい、7分24秒には慶大QB郷田のパスをエンドゾーンにいるWR永井が掴みTDを奪われてしまう。オフェンスもヤードを稼ぐものの要所で反則を犯しTDにつなげることができない。しかしディフェンスが慶大の得点をこの1本で押さえ込み結局28−7で開幕戦を白星で飾った。
この試合は今季の法大の悪い点がすべて出てしまった。得点力不足とメンタル面の弱さ。この2つは春から課題に指摘された点だ。これが解消されなければ今後は厳しい戦いになるのは間違いない。しかしこの2つの点を克服することが出来れば甲子園への道が自ずと開けていくだろう。
大森監督:今日はダメ、反則が多く厳しいスタートになってしまった。前半もっと得点をとりたかった。(オフェンスは)ランはよかった。パスをもっとほしい。リズムが悪く単調になっていた。ディフェンス、オフェンス共にまだまだ課題が多かった。
夏季合宿を順調に終了し、リーグ戦開幕を待つだけとなった法大トマホークス。今回はディフェンス陣を牽引する主将会澤、オフェンス陣を支える副将小沼の両選手にリーグ戦に向けての意気込みを語っていただいた。
会澤選手
ーーー夏季合宿について
今年の合宿は前半天気が悪かったが、後半は天気に恵まれた。合宿先での試合では下級生が試合の流れをつかめたのが大きい、ぜひ秋につなげてもらいたい。
ーーーオープン戦について
昨年負けたことに危機感を持たなければならなかったのに春は甘さが出てしまった。メンタル面を4年生が引っ張っていかなければいけなかった。
ーーー現在のチーム状態
リーグ戦が近づいて来たのがわかり始めてきてチームも盛り上がっている。またチームもみんなが一致した方向を向いている。今年は4年生の人数が少ないが、幹部が積極的に声を出し、周りがフォローしてくれている。口を出すのが苦手な選手もプレーでチームを引っ張っている。
ーーーディフェンスについて
パスディフェンスに不安が残るが、パスに対する取り組みは春の後からずっとやってきた。下級生も力をつけてきて頼りになる。またDEの野村が復帰してきたのも大きい。
ーーーリーグ戦について
(リーグ戦の後半は連戦になるが…)いかに怪我人を出さないようにするかが重要になる。気になるチームは全部。一戦一戦全力で倒していく。(対関西勢については)これからの成長次第。
ーーー秋に向けての抱負
ワセダには去年の借りを返す。多分リーグ戦とプレーオフの2度対戦するので、2回とも倒して甲子園でも勝つ。
小沼選手
ーーーオープン戦について
個人の出来は最低、何もしていなかった。(チームとしては)点数を取れなかったし得点力不足。オフェンスが機能していなかった。危ない試合になったのはオフェンスのせい。
ーーーオフェンスについて
オフェンスは全体的に若いチームなのでもっと1プレー1プレー元気があってもいい。オープン戦でQBが怪我をしたが、今はもう何の問題もない。永浦は合宿でプレー以外のことも頑張っていたし、那須もオープン戦で成長したので心配はない。選手はみんな成長している。丸田は元気があっていい。ローテションに入らないといけない選手。
ーーーオプションについて
オプションはやっていて楽しい。相手がリアクションを間違えれば一気にゲインできるし、ボールを持っていないときに相手が自分の方に来てくれればブロックしたことになるので。
ーーーリーグ戦について
一戦一戦やっていくだけ。オフェンスはそのなかで1プレー1プレーを大事にすればレベルアップすることができる。全員がキーマン。(対関西勢については)一戦一戦戦っていく過程でどれだけ成長できるかが鍵になる。
ーーー秋に向けての抱負
自分がどれだけ成長できるかが楽しみ。声を出してオフェンスのハドルを盛り上げ、一人一人の気持ちを盛り上げていきたい。
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