|
HOME| 記事一覧| 速報掲示板| 広告主募集| 定期購読| スポ法とは | last updated 6月8日 |
|
春季最後の対戦相手は専大。今季は不調だが、関東でも常に上位に位置する専大を相手にどれだけの試合が出来るかがこの試合の見所であった。試合中絶えず雨が降る最悪のコンディションであり、攻撃では今季積極的に取り組んだパスが失敗に終わる場面が目立つ。しかし守備とキッキングでペースを掴み、34−7で専大勝利し、春季を全勝で終えた。
専大のキックで試合スタート。このキックを法大RB伊藤喜がキャッチし、フィールド中央付近までリターンする。法大は最初の攻撃でショットガン体型からのRB丸茂のインサイドランを選択。ボールをハンドオフされた丸茂はLOSをすり抜けると味方の好ブロックにも助けられそのままエンドゾーンまで走り、先制TDを奪う。さらに守備でも一度はフレッシュされるものの、SF鹿島のインターセプトで専大から攻撃権を剥奪する。このチャンスを得点に結びつけることはできなかったが、試合の流れが法大に傾き始める。またパントでもキッキングチームの活躍により相手をゴール前1yds地点まで後退させる。するとここで専大がピッチミスによりボールをファンブル。このボールがエンドゾーンに転がり、法大SF鹿島がリカバーTDを成功させる。
2Q開始直後、ディフェンスの好プレーで専大オフェンスをパントに追い込むと、ここで専大がスナップミスを犯し、法大ルーキーのSF樋田がリカバー。法大はゴール前5ydsという絶好の得点チャンスを得た。ここでは専大ディフェンスの粘りに押され、3rdダウンまで追い込まれるもの、最後はRB伊藤喜がエンドゾーンに飛び込みTDを奪う。一方法大ディフェンスの勢いは止まらない。地上戦を展開する専大に対してもライン戦で圧倒しゲインを許さない。しかし逆に攻撃陣にミスが発生。この試合パスが不調なQB市川の放ったボールを専大DB鹿島がインターセプト。さらにそのままエンドゾーンまで到達しTDをとられてしまう。市川はこのシリーズで交代し、代わりに1年の菅原が投入される。ここでは得点につなげることが出来ないが、代わって登場したキッキングチームが再び好プレーを見せ、専大をゴールライン直前まで交代させる。また守備陣は立て続けにフレッシュされるものの、CB大浦のインターセプトで一気にモメンタムを手繰り寄せる。このチャンスを活かしたい法大攻撃陣。雨が降り続いているためショットガン体型を取りながらもランを主体に攻撃を展開する法大。またQB菅原が勝負所で走投共に新人離れしたプレーを見せドライブを進めると最後はエース伊藤喜がTDを奪い、前半を28−7という大差で折り返す。
後半に入ると雨はますます激しさを増す。しかし天気と反比例して法大の勢いは止まらない。後半最初の専大オフェンスにフレッシュを許さずパントに追い込むと、攻撃陣もこれに応える。QB菅原は悪天候にもかかわらず、TE井芹に連続してパスをヒットさせると足でもRB並みのスピードでゲインを奪う。このシリーズはTDに結びつけることが出来ないが、LB飯塚が冷静にFGを決め専大を更に突き放す。直後の法大守備時は専大のパスオフェンスこそ完全に封じ込めるが、ランで徐々にゲインを許し、連続してフレッシュされる。4htダウンギャンブルまで交え、必死にDTを狙う専大の執念に押されるかと思いきや、このシリーズでは得点を許さず攻撃陣にバトンタッチする。このシリーズからQBに永浦が投入される。永浦は落ち着いて攻撃陣をリードし、ボールを前進させてゆく。
永浦はランパス共に安定したプレーでゲインを奪ってゆく。しかしここでは反則などが響き、TDにつなげることが出来ず、FGに終わる。だが、このシリーズで6分37秒もの時間を費やし、専大の反撃時間を大きく減少させた。そして法大はこの点差を守りきり、結局34−7で専大に勝利した。 法大は今季オフェンスの目玉としてノーハドルのショットガンオフェンスを採用した。常にノーハドルで攻撃を展開することにより相手に主導権を握らせず、テンポよくドライブすることが目的だと思われるが、QBスクランブルの判断やパスプロテクションなどまだまだ粗さが残っており改善の余地が見受けられる。またラン攻撃に関してもRBの個人能力に頼る場面が多い。
コメント大森監督:「DFはまあまあ。春としてはいい出来。OFはプレーが上手く出来てない。ショットガンやノーハドルの導入1年目としてはいいかもしれないが、あれでは関西には通用しない。夏合宿までにはなんとかしたい。QBは現時点では1人に決められない。1年の菅原は高校時代からショットガンをやっていたので対応できている。
青木助監督:「あれでは甲子園で勝てない。全然ダメ。秋のリーグで頑張る。」
ルーキー勢の活躍で関東学院大に勝利するも |
|
|
5月16日、法大は関東学院大と対戦。前半はルーキーのQB菅原らの活躍で21ー0と余裕を持って折り返すが、後半に入ると前半の勢いがなくなりこう着状態が続く。試合は結局28−6で法大が勝利を掴んだものの、内容面で大きな課題を残す結果となってしまった。
1Q |
法大K柴田のキックで試合がスタート。しかしこのキックが2回連続で直接アウトオブバウンズになり、3度目のキックでようやく関東学院大がレシーブし、自陣32yd地点までリターンする。法大ディフェンス陣はこの関東学院大のオフェンスシリーズでダウン更新を許さずパントに追い込む。一方法大オフェンス陣は今回もショットガン体型からプレーを展開。最初のオフェンスシリーズではQB永浦がインサイドへのキーププレーで1stダウンを獲得。法大はこの永浦のキープを軸にボールを進め、ゴール前まで攻め込む。しかしここは惜しくもFGに追い込まれ、さらにFGトライもスナップミスで失敗。この嫌な流れを払拭したのがディフェンス陣の活躍だ。ディフェンス陣がDLの強烈なラッシュで関東学院大のOLを圧倒しボールを前進させない。すると迎えた法大のオフェンスシリーズではQB永浦がエンドゾーンにいるルーキーWR戸倉へのロングパスを敢行。このパスを戸倉が好捕球し先制TDを奪う。さらに直後の関東学院大の攻撃時でもCB真木がインターセプトし、モメンタムを掴む。法大はここで得たチャンスを活かし、ショットガン体型からのランをベースにしたオフェンスで前進すると、最後はゴール前2yd地点からルーキーのRB渓本がエンドゾーンに飛び込み追加点を奪う。またディフェンス陣は続く関東学院大の攻撃時もCB大浦のインターセプトでオフェンス陣をアシストする。
2Q |
2Q序盤はディフェンスで相手をパワーとスピードで圧倒しほぼ完璧に封じ込めるものの、オフェンスではショットガン体型からのRB伊藤尚、渓本のラン、永浦のキープ、さらに今季すっかり定番となったノーハドルオフェンスを交えて前進を図るが、得点に結びつけることが出来ない。このこう着状態を打破したのはルーキーQB菅原だ。2Qの2度目オフェンスシリーズから攻撃の指揮を執った菅原はスクランブルでゲインを奪うと、更にWR国友へのロングTDパスを成功させるなど新人離れしたプレーを見せ付ける。そして安定したディフェンス陣にも助けられ、2Q終盤にはパスをレシーバーに的確にヒットさせる。また相手の反則にも助けられ前半終了直前にはエンドゾーン目前まで攻め込むが、惜しくも時間切れになり得点のチャンスを失う。
3Q |
後半は法大のレシーブでスタート。キックオフされたボールを渓本がキャッチするとスピードを活かして一気に敵陣までリターンさせる。しかし後半最初のこのシリーズでは菅原のパスがインターセプトされ、ターンノーバーを喫してしまう。さらに迎えた関東学院大のオフェンスシリーズではここまで鉄壁を誇っていた法大ディフェンスが一瞬乱れ、レシーバーをフリーにしてしまうと、あわやTDとなるロングパスを決められてしまう。そして法大はここで踏ん張ることが出来ず、関東学院大QB鈴木にTDパスを成功される。しかし続くTFPはキッキングチームの好ブロックで阻止。スコアは21−6となる。なんとか相手を突き放したい法大ではあったが、直後のオフェンス時、今度は菅原に交代してフィールドに入った永浦のパスがインターセプトされてしまう。攻守が交代し、関東学院大はこのチャンスを活かして最初にパスプレーでゲインを狙う。だがこのボールをキャッチしたのは法大のCB真木。真木のインターセプトで再び攻撃権得た法大だが、後半に入りQBとRBのランが止まり始めると思うようなドライブが出来ない。しかしディフェンス陣が粘りのプレーで相手の前進を阻止すると、3Q終了直前オフェンス陣がこれに応える。ショットガン体型からオーディブルしてIフォーメーションの体型に移行し、ここで得意のオプションプレーを展開。すると永浦がボールを持ったままエンドゾーンまで駆け抜けて、待望の追加点を挙げる。
4Q |
4Qになってもオフェンスではランとパスを織り交ぜた攻撃でゲインこそするものの、得点に結びつけることが出来ない展開が続く。一方ディフェンスは試合終盤になっても勢いは衰えず、ライン戦で関東学院大を圧倒。更にCB真木がこの試合3本目となるインターセプトを奪い好調ぶりをアピールする。結局この流れはそのまま試合終了まで続き、法大は28−6で関東学院大に勝利を修めた。
今春から本格的に導入したショットガンオフェンスは試合を重ねるごとに精度を増している。それを証明するかのごとくこの試合ではRB伊藤喜、丸田の2人を温存してもある程度の機能を見せた。またルーキーQBの菅原は不運なインターセプトがあったものの、これまでの法大QBとは異なり、すぐにスクランブルすることなく、ポケットの中でぎりぎりまでレシーバーを探すなどショットガンへの適正が感じられた。さらにRB渓本、WR戸倉も秋にはローテーションに加わる可能性が見えてきた。しかし前半21点、後半7点という結果が指し示すように後半に入ったとたんに今一歩のところで得点に結び付けられなくなってしまう。
一方ディフェンスはこれまで精彩がないプレーが続いていたが、この試合では見事に修正することができた。細かいミスがいくつかあったがパワー、スピード共に相手を圧倒した。特にランディフェンスでは相手をほぼ完全に封じ込めるほどだ。
春季最後の大一番の相手は試合巧者の専大。今春は苦戦を続けている専大だが、この日の試合で昨年のAブロック覇者早大を破るなど勢いに乗っている。だが全勝で秋のリーグ戦を向かえるためにも負けられない試合になる。
大森監督:「オフェンスでボールコントロールができてない。もっと点が取れるはずなのに取れてない。また反則も多かった。ショットガンを採用しているので雨の試合を体験するのは大事。
菅原はいい。出来としては65点くらい。パスがあまりよくなかったが、ランのキレがいい。春は選手全員にチャンスを与える」
青木助監督:「これでは勝てる試合で勝てない。前半と後半で選手を大幅に入れ替えたわけではない。選手の意識の問題」
|
|
昨季オープン戦で法大を破った関大イーグルスはリーグ戦でも関学大を降し大躍進をみせた。今年は逆に関大を破り勢いに乗りたい法大トマホークス。両チームあわせて6度のターンノーバーという荒れ模様を見せた試合であったが法大は一度も相手にリードを許すことなく21−13で関大に勝利した。
1Q |
法大RB丸田が関大のキックを自陣36ヤード地点までリターンし、法大のオフェンスが開始。この試合で最初に攻撃の指揮をとったのはQB永浦。その永浦は自身の走力を活かしたスクランブルでゲインを奪い、指揮面でも安定したクオーターバッキングを見せる。このシリーズはTDに結びつけることが出来ずFGトライとなるが、ここで関大が反則を犯し絶好の得点チャンスが訪れる。このチャンスで永浦からハンドオフされた丸田はLOSを突破するとそのままエンドゾーンに到達し先制点となるTDを奪う。一方法大ディフェンスも関大オフェンスの連続オフサイドや主将LB二上のQBサックなどで得点を許さずパントに追い込む。しかし次のオフェンスでダウン更新できず攻撃権を譲り渡すと関大選手の個人技によって徐々に前進され、FGで3点を返される。さらにキックオフのボールを法大選手がファンブルし、関大に絶好の得点チャンスを与えてしまう。だがこのピンチはSF鹿島のインターセプトで難なく切り抜ける。
2Q |
陣地を交代した直後、法大は丸田のランで36ヤードゲインし一気に敵陣まで攻め込む。ここではパントに追い込まれるが、このパントを関大がファンブルし、法大CB浅野がリカバー。再び攻撃権を得た法大は丸田がゴール前までボールを前進させ、最後はエース伊藤喜がエンドゾーンに飛び込み、追加点を挙げる。だが直後のキックで関大に好リターンを許すと、関大の巧みなランオフェンスを止めることが出来ず、6分30秒にはランでRB松田にTDを奪われFG1本差まで詰め寄られる。さらに迎えた法大のオフェンスではランを主体にした展開でゲインするが、永浦のパスがインターセプトされ痛恨のターンノーバーを喫してしまう。なんとか悪い流れを断ち切りたい法大はここでディフェンスチームがダウンの更新こそ許すが、ゲインを最小限に食い止め、モメンタムを相手に譲らない。さらに前半終了間際の関大オフェンス時もディフェンスチームがDT伊倉のQBサックなどで相手をロスさせ、法大はリードを守ったまま前半を折り返す。
3Q |
後半は関大のレシーブで開始。しかし法大はこのキックをWR大谷に法大陣内までリターンされると、法大自身の反則などもあり一気にレッドゾーン内まで攻め込まれる。ここで相手に傾きかけた流れを断ち切ったのはまたもディフェンスのビックプレー。関大QBから放たれたボールをエンドゾーン内でLB森田ががっちりボールをキャッチし、値千金のインターセプトを奪う。ディフェンスの好プレーに応えたいオフェンスチーム。指揮を執るQBは2Q終了直前から永浦に代わって市川が投入されている。だがゲインをしなければならないこの場面でオフェンスはノーゲインに終わり相手に攻撃権を譲り渡してしまう。する法大ディフェンスに徐々にアジャストし始めた関大によってゲインを許し、ボールを前進させられてしまう。ここはなんとかFGに押さえ込んだ法大であったが、ついに1点差まで詰め寄られる。さらに直後の法大オフェンス時はリズムよくゲインするものの、要所で相手に止められ得点にまで結びつけることができない。
4Q |
この嫌な展開を打破したのはまたもや丸田の俊足だ。4Q最初のプレーである関大のパントで蹴られたボールをキャッチした丸田はその持ち前の俊足で関大ディフェンダーをかわすと、あっというまにエンドゾーンまで駆け抜け、法大は待望の追加点を挙げる。直後の関大オフェンス時は相手の粘り強いプレーで徐々にゲインを許すが、関大のファンブルによって攻撃権を奪い取る。その後法大は攻撃権を相手に譲ることなくプレーを続け、結局21−13で関大から2年ぶりの勝利をもぎ取った。
フットボールはミスの少ないほうが勝つといわれているがまさにその通りの試合であった。ただ法大も決して磐石とはいえない出来であった。オフェンスはショットガン体型を主体にしているにもかかわらず、後半に入るとラインを抜かれ再三QBにプレッシャーがかけられる場面が見られ、サックの数も多かった。またディフェンスも好プレーを見せていたが、相手を3rdダウンロングにまで追い込みながらフレッシュを許すなど課題もまだまだ多い。次に対戦する関東学院大は1部の中堅校ではあるが攻守ともにバランスの取れたチームだ。ここではぜひ相手を圧倒するトマホークスの姿を見せてもらいたい。
大森監督:「(完成度は)まだまだ。オフェンスは新しいことに取り組んでいるので徐々によくなってきている。ノーハドルは相手を混乱させ、ディフェンスにアジャストさせないために使っている。今のオフェンスのリズムでは丸田のほうが合っている。(伊藤喜、丸田の)2人のランナーを使いこなせるプレーを作り上げたい。
ディフェンスはあれぐらい。今回は関大があまり出さなかったが、関西独特のディフェンスを左右に振るオープンへのランに対してもっとアジャストしたい。全体的に今日はいい経験が出来た。」
|
|
法大の進む栄光への道を照らすかのごとく快晴となった等々力球場。この地でオープン戦の初戦として中大と激突した法大トマホ−クス。攻守共に些細なミスが多く中大と接戦を演じた法大だが、勝負所で好プレーを見せ見事に白星で今季のスタートを飾った。
1Q |
試合は開始直後から動き始める。中大の選手によって蹴り上げられたボールをRB丸田が自陣の深い位置でキャッチし、試合がスタート。するとその丸田が持ち前のスピードで中大ディフェンスを抜き去りそのままエンドゾーンに駆け込んで法大が電光石火の早業で先制点を奪う。幸先よく先制した法大であったが、攻撃権が中大に移った直後、3プレー目に中大RB成沢に58ヤードのTDランを決められ、あっという間に同点に追いつかれてしまう。そしてようやく巡ってきた法大のオフェンスシリーズ。ここで選手たちがとった陣形は見慣れたフレックスボーンやIフォーメーションではなく、今季本格的に導入するショットガンであった。注目の1stプレーはRBへのフェイクを入れたWR蔵重へのロングパス。これは惜しくも不成功に終わるが、今季パスオフェンスの強化に取り組む意気込みが感じられるプレーであった。しかしこのシリーズはスナップミスなどで後退を喫しダウンの更新なしに終わる。すると中大RB成沢、宮幸のランを中心としたオフェンスによって法大ディフェンスが切り崩され、FGで逆転を許してしまう。なんとか逆転したい法大は永浦のスクランブル、RB丸田のランでダウンを更新するが、直後にまたもミスが重なり後退を余儀なくされる。だが、3rdロングの状況に追い込まれた状態でQB永浦からWR佐々木へのロングパスが決まると、今度はエースRB伊藤喜のランでもロングゲインを果たし、一気にゴール前まで攻め込む。そして最後はRB清水の中央へのランで逆転となるTDを奪う。守備陣もランオフェンスにてこずるが、CB真木のインターセプトで相手から攻撃権を奪い、攻撃陣をアシストする。
2Q |
陣地を交代した最初のプレーで法大はFGを選択する。このキックはわずかに右にそれるが、直後の中大にはダウン更新をさせずにパントに追い込む。そしてこのパントを伊藤喜がキャッチすると、抜群のスピードで中大選手を寄せ付けずエンドゾーンに到達する。しかしこのプレーは法大の反則で無効となってしまう。すると試合の流れが徐々に中大に傾き始める。2人の強力RBの個人技とパスを織り交ぜたオフェンスにズルズルとゲインを許すと、自陣の深い位置まで攻め込まれてしまう。この危機を救ったのはSF鹿島のインターセプトだ。このプレーで相手のチャンスを瞬時に潰し、モメンタムをがっちりと掴む。ここで得た攻撃シリーズでオフェンスの指揮を執ったのは永浦と交代したQB市川。約1年ぶりの復帰となった市川だが鋭いパスと優れた脚力を活かしたプレーで観客に復活を大きくアピールする。
3Q |
後半開始直後の法大はキックオフしたボールを中大レーシーバーにキャッチされると自陣30ヤード付近までリターンされてしまう。だがここではディフェンス陣の好プレーでロスを奪いダウンの更新を許さない。すると攻撃権を得た法大は丸田のラン、市川のドロー、蔵重をターゲットにしたディープゾーンへのパスなどで一気に前進を図る。そして最後はゴール前7ヤードの地点から市川がエンドゾーンに飛び込み待望の追加点を挙げる。さらに法大の勢いは止まらず攻守の歯車が噛み合い、6分13秒には市川から放たれたボールを蔵重がキャッチし、見事なランアフターキャッチでエンドゾーンにたどり着き中大を突き放す。しかし3Qの中盤、法大はミスが重なり、ターンノーバーで攻撃権を中大に奪われると、そのオフェンスシリーズで宮幸にロングゲインを許し中大にTDを決められてしまう。
4Q |
中大の最初のオフェンスシリーズを封じこめた法大は更なる追加点を目指しランとパスを組み合わせたオフェンスで着実にボールを進める。だがここまで正確にリリースさせていた市川のボールが一球だけターゲットから大きくそれ、痛恨のインターセプトを喫してしまう。先ほどのようなターンノーバーからの失点を防ぎたい法大ディフェンス陣は粘る中大オフェンス陣に前進されるが失点は許さず、レッドゾーンで中大を止めることに成功する。これで中大の勢いを完全に断ち切った法大は最後まで集中力を切らすことなくプレーを続け、結局28−16でオープン戦初戦を白星で飾った。
中大は今季Bブロックで優勝に絡んでくる可能性のある強豪チームである。その中大を相手にミスを出しながらも要所で好プレーを見せて勝利をしたのは大きい。しかしディフェンスではタックルミス、オフェンスではショットガンからのハンドオフフェイクのぎこちなさなど、チーム全体を通した完成度は低いと言わざるを得ない。次回対戦するのは昨年関西で躍進を果たした関大。この関大を相手にどれだけの内容を見せられるかが秋に向けて非常に重要である。そして昨年の雪辱を果たすためにも負けられない戦いになるだろう。
大森監督:「出だしはあんなもん。攻守共に完成度はまだ低い。(オフェンスは)QBとレシーバーのコンビネーションをもっと上げないとダメ。(ディフェンスは)1stダウンで距離をとられすぎ。相手のミスに助けられた形になった。今年は攻めの守備を目標にしていたが、すこし守りに入っていた。
戸倉や渓本といった1年生がよかった。今年は使える新人が入ったので楽しみ。
中大はいいチーム。ああいう選手(RB成沢、宮幸)がいると強い。(次に対戦する)関大は去年活躍しているし、今年も強いと思う。関東にはないチームでノウハウを勉強したい。」
青木助監督:「よくない。(攻守共に)50%の出来。今は選手をたくさん使って試す段階。これからは完成度を上げないといけない。」
昨年と異なり、今季のオープン戦は関東及び関西の1部リーグに所属している相手との対戦が多く組まれている。今季は昨季活躍した選手たちの多くが残っており、オープン戦では内容もさることながら、当然結果が求められる。特に昨季敗戦した関大は関西でも3強に次ぐ強豪であり、秋を見据えた試金石となる試合である。
戦術面でもオフェンスはショットガンの本格的導入でわかるようにオフェンスではパッシングの向上が望まれる。また市川、永浦、那須、菅原の司令塔争いも見所だ。一方ディフェンスもラインを中心に経験豊富なメンバーが揃っているため不安な面はない。そのためオープン戦では下級生の台頭が重要になる。
近年オープン戦では全勝することができていない。秋に向けて弾みをつけるためにも相手を圧倒する強いトマホークスの姿を期待したい。
尚、法大トマホークス新幹部、主な新入部員、春季オープン戦日程は以下のとおり。
主将 | LB | 二上雄介 | (営4) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
副将 | QB | 永浦公人 | (文4) | |||
WR | 蔵重亨 | (営4) | ||||
G | 須藤源太郎 | (社4) | ||||
SF | 鹿島裕太 | (営4) |
RB | 石垣良樹 | 法政第二 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
OL | 尾長谷彰彦 | 埼玉平成 | DB | 山中惇三 | 滝川 | |
LB | 上羽浩平 | 平安 | LB | 太田拓志 | 横浜 | |
DL | 米陀光 | 県立港南台 | QB | 菅原俊 | 横浜 | |
WR | 戸倉和哉 | 駒場学園 | RB | 渓本里志 | 法政第二 |
試合日 | 対戦チーム | 時間 | 会場 |
---|---|---|---|
4月18日(日) | 中 大 | 13:30 | 等々力球場 |
5月5日(祝) | 関 大 | 13:30 | 等々力球場 |
5月16日(日) | 関東学院大 | 16:40 | 等々力球場 |
5月23日(日) | 桜美林大 | 未定 | 法大小杉G |
5月30日(日) | 明学大 | 未定 | 法大小杉G |
6月6日(日) | 専 大 | 13:30 | 川崎球場 |
HOME| 記事一覧| 速報掲示板| 広告主募集| 定期購読| スポ法とは | ▲ページトップへ |