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ホーム野球ホーム 04'春季リーグ(慶大戦〜)

明大3回戦 最終戦勝利ならずまたしても一場に勝ち星献上

東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 VS 明 大 第3回戦
5月24日(月) 神宮球場

明  大
法  大
 

(明)○一場(8勝3敗)― 大森

(法)●福山(2勝4敗)、中野、猪子― 植野

[本](明)菅谷2号(4回2ラン=福山)宇津野4号(6回3ラン=中野)

 
                

序盤は法大先発福山、明大先発一場とも走者を出すものの点を与えず0−0のまま中盤へ。先制したのは明大、4番菅谷が一塁に走者を置いて右越2点本塁打を放つ。法大先発福山は5回2四球を出したところで降板。代わった中野がそのピンチを切り抜けるが、6回、2四死球で走者を背負い1番宇津野に左越3点本塁打を浴びる。法大は先頭打者が出塁するものの一場の前に本塁が遠く、得点できず。8回にも2本の長打に暴投がからみ、明大2点を追加し、一場が投げきり完封勝利を挙げた。明大は全ての対戦校から勝ち点を挙げ完全優勝を飾った。法大は通算成績を5勝8敗とし、秋季リーグ戦を終了した。   
 

*選手・監督の試合後のコメント*

福山投手「今日は最初から腕が振れてなかった。昨日、中野さんがいいピッチングをして、また自分が投げる機会を与えてもらい、最高の状態で臨んだと思ったが・・・。4回のホームランは、カットボール。2球連続で投げたのが、逆に相手が待っていた。失投です。印象深い試合は、早大戦。勝ち星を挙げた試合では慶應戦だが。武内にホームランを打たれて負けたが。一球の怖さを思い知らされた。先発ローテを最後まで守ったが、下(下敷領)がいないぶん、自分が踏ん張ろうと思った。今季の成績にはぜん ぜん満足していない。悔いが残る試合ばかり。良かったのは、気持ちを出した投球。課題は、スタミナ・下半身の強化、スピードアップの体力面。あとは、精神面。ピンチの時こそ踏ん張れるように。(応援したファンへ)全然力がないのに勝てたりしたのも応援のおかげ。また来季もがんばるので応援よろしくお願いします。」

中野投手(今季2完封を含む3完投)「昨日は投げても打たれる気がしなかった。今日は腕も振れてなくコントロールも悪かった。(今季は)収穫もあったが課題も多かった。(課題は)連投しても平気なスタミナをつけたい。死球や四球の後に打たれる一本をなくす。(来季に向け)1年春優勝してるが、今度は自分たちの代で優勝して終わりたい。」

猪子投手「(今日の調子は)ブルペンでは普通だった。球速がばらばらだったのでコントロールで投げようと思った。一場さんへの球は真ん中にいってしまった。失投だ。(明大の印象)基本的に大振り。うまく緩急をつけてかわせば恐いことはない。(課題)球速不足。コントロールは意識すればよくなっているので、球速をつけたい。(今季は)投げる回数が少なかったし自分的にいいシーズンは送れなかった。秋にはしっかり先発もできるようにしたい。」

平野貴投手(1年生で立大2回戦に神宮デビュー)「気持ち良く投げられ自分の力が出せた。登板はいいときも悪いときもあった。早大武内は対戦したなかでもスイングスピードが速くすごい打者だと思った。夏を越えて結果をあげられるよう優勝に貢献していきたい。」

普久原選手(全試合1番で先発出場)「今日は完全に向こうのペースで勢いがあった。一場に力負けだった。(打撃不調だが)日々反省して練習している。やるべきことはやったので今日は気持ちを切り替えて打席に向かった。(最終回の打席)ここまできたらなんとか繋ぎたいと思っていた。(春の感想)後半自分は調子が悪くてチームにいい影響が与えられなかった。チームにもっと貢献したかった。(チームの雰囲気は)とてもいい。あとは力をつけていくだけ。(副主将としての役割)キャプテンももうひとりの副キャプテンもしっかりしているので自分は外野を中心にまとめている。(秋に向けての目標)優勝に貢献したい。チームにいい成績を残したい。」

田中彰選手(東大3回戦で2本塁打を含む4安打5打点の活躍)「(春季リーグ戦を振り返って)出だしでつまづいたので後半戦頑張って秋に繋げたかった。(本塁打3本だが)まだまだ。これ以上の成績を残したい。そのためには自分のレベルアップが秋季リーグまでの課題。(副主将として)植野を中心にして、自分は後押しができたと思う。しかし自分の成績で結果が出せなかったのが悔しい。秋に向けて頑張るしかない。」

藤田啓選手「今日は完璧にやられた。2安打を放ったが絶対打ってやろうといつも以上に集中して打てた。チームは最初の出だしでつまずき悪い感じがのままで終わってしまった。自分も調子が悪く、後半からは良くなっていった。オープン戦では3番を打っていたので4番に座るのは自分でもびっくりした。これからの課題はここぞという時に打てるようにしたい。」

山下選手「序盤の立大、早大戦でチームの力が発揮できなかった。個人としても打撃、守備とも納得した結果にはいかなかった。明大戦で勝てたことを秋にも繋げていきたい。」

大引選手(初の首位打者獲得)「(首位打者は)まだ実感はわかないが素直に嬉しい。昨日、一昨日までは意識していて、西谷選手に何とか追いつきたいと思っていた。初回に(西谷に)1本出たのであきらめて開き直れた。(第4打席、打てば逆転で首位打者になることは)知らなかった。負けていたのでとにかく思い切りいこうと思って打席に入った。(今季の成長の秘訣は)オープン戦から数多くバットを振ったこと。1日で1000本振ったりもした。それは自分一人ではなく、先輩たちも頑張っていたからできたこと。一人の力ではできなかった。バットを振ることで3月後半から調子がでてきた。手応えはあったが3割が目標で、まさか4割も打てるとは思わなかった。ボールが長く見えるので落ち着いて打席に入れた。外の球を踏み込んで打つことを考えていた。四球が増え、三振が減ったことも高打率を残せた原因。(秋に向けて)秋に成績を落すと意味がない。この調子で、右肩上がりに成長できればいいと思う。」

井上選手「(一場の印象は)追い込まれたら三振にしてしまう。自分の実力がないというのもあるがやっぱりすごい。(捕手登録だが)外野は大学入った時からやっていたので問題ない。でも捕手が本職だ。(今季を振り返って)去年は打席にたてなかったので今季は打って守って走れた。少なからず結果は出た。(来季は)打倒一場で。」

松浦健選手(今季公式戦初出場2本塁打の活躍)「(春季リーグを振り返って)悔しい。本塁打2本では少なすぎるし、自分を生かせていない。効率よく打てなかった。失投を見逃したり、打ち損じたりしなければあと2、3本は打てた。秋にはもっと打てるようにしたい。(背番号33について)この背番号は後藤さん(現・西武ライオンズ)から直接貰った。後藤さんは自分にとって、どんなプロ野球選手より尊敬する人。後藤さんのように三冠王とります。」

谷中選手(慶大1回戦に一塁で先発出場)「(東大戦で公式戦初出場)代打だったので思い切ってやろうと思った。(初先発)緊張したが周りの先輩たちが声をかけてくれたから落ち着いてやれた。(春の感想)与えられるチャンスが少なかったから結果を出したいという気持ちと1年というプレッシャーを感じた。それと応援がすごいと思った。(新人戦に向けて)出れたら勝つことだけを考えて精一杯やる。優勝したい。(秋に向けての目標)ベンチに入れるかまだわからないけど1年だし人一倍練習して結果を出したい。」

西川選手「今シーズン、最初は出してもらっていたが、結果も出なかったし、後半代打中心になってしまった。まだピッチャーに対して、バッティングが定まっていない。秋までに調整していきたい。今季チームは、(優勝した)明治にも1勝したし、そんなに悪くはない。個人の能力も高いし、あとは試合でそれがしっかりとチーム一丸となってだせるか。そうすれば、秋はいけるはず。新人戦は、優勝を狙っていきたい。来季に向け、自分の目標は打率3割以上。なので、夏のオープン戦も率にこだわって試合を していきたい。」

秋本選手「(今季について)初戦出て舞い上がってしまった。思うようにプレーできなかった。練習をしっかりしていきたい。精神面も強くしたい。(来季では)自分の得意とする足を生かしたバッティングをしたい。」

植野主将「今日の福山の調子は普通だった。4回のホームランは、僕の配球ミス。今季を振り返って、勝ち点が2しか取れなかったので、個人のレベルアップが必要。ピッチャーは、制球力とスタミナ。四球が多かったし、終盤球速が落ちて打たれることも多かった。バッターは、ボールの選球眼。今日も低めのボールを振ってしまっていた。今日の一場は、土曜と同様にまっすぐがあまり走ってなく、変化球中心だった。そこでまた、うちの打線は低めを振って向こうの調子になってしまい、連打がでなかった。夏への個人の課題は、配球面。新チームになってからの成果がまだでてないので、秋には昨年11月からの成果が出せるよう頑張りたい。」

金光監督「完敗だった。一場を前に後手後手に回っていたのでは勝ち目がない。打たれた本塁打に四死球がからんでいたので制球力をつけていかなければならない。リーグ戦を振り返って、最初の出足につまずいてしまった。中盤からは勝ち点を取れていけたのは良かった。明大一場、早大大谷、立大小林などのA級の投手を打ち崩せないとリーグ戦では勝っていけない。投手陣は三完投した中野、福山が軸となった。松浦健、井上なども新しい戦力として出てきた。秋は何とか優勝争いに絡んでいきたい。」

 
*春季リーグ戦 星取表(第7週まで)*
順位 チーム 明大 立大 早大 慶大 法大 東大 試合 勝点 勝率
優勝 明 大 × ●○○ ●○○ ●○○ ○●○ ○○ 13 10 .769
立 大 ○●● × △○●○ ○●● ○○ ●○○ 15 .571
早 大 ○●● △●○● × 5/29・30 ○○ ○●○ 12 .545
慶 大 ○●● ●○○ 5/29・30 × ○●● ○○ 11 .545
法 大 ●○● ●● ●○○ ●● × ○●○ 13 .384
東 大 ●● ●○● ●● ○●● ●○● × 13 10 .153


明大2回戦 中野13奪三振で明大から完封勝利

 
東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 VS 明 大 第2回戦
5月23日(日) 神宮球場

法  大
明  大

(法)○中野(3勝2敗) ― 植野

(明) ●清代(2勝1敗)、小山、水田 ― 大森、柴田

             

 法大は2回、5番藤田啓が左安打で出塁すると、続く松浦健、井上の連続安打で1点を先制する。この後法大中野、明大清代の緊迫した投手戦が展開する。試合が動いたのは8回。一死1、2塁から、3番大引の適時二塁打で貴重な2点を追加する。さらに4番田中彰の中前安打で1点追加。続く藤田啓が死球で出塁したところで明大投手が小山に代わる。続く代打の鵜飼、井上が連続四球で出塁し押し出しの1点。8番植野の遊ゴロの間にさらに1点を追加し、この回一挙5得点をあげ、試合を決めた。法大中野は7回まで毎回三振を奪い、計13奪三振の好投で明大を寄せ付けず完封勝利。これで対戦成績を1勝1敗とし明日の第3戦へ持ち込み、法大は通算成績を5勝7敗とした。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

中野投手(完封勝利)「(完封について)相手が優勝チームだったので良かった。目の前では胴上げを見たくなかった。完封は8回に点が入って意識した。(13奪三振について)特に狙っていたわけではない。今日はこの前と違い、カーブでストライクが取れたので、リズムよく投げれた。(寒さについて)気にならなかった。(8回まで投手戦だったが)1−0だったので、チームに勢いのつけられるピッチングを心掛けた。(明日の試合が今季最終戦になるが)自分が投げるかわからないが、また今日のようなピッチングができるようにしたい。」

大引選手(8回適時二塁打)「(8回の適時二塁打は)ずっと1−0の状態が続いてて点が入らないと後半逆転されるかもしれないと思ったので1点でも入れたかった。まだ1アウトだったし後ろが田中彰さんだったのでとにかく繋げようという思いで打席に立った。(清代の印象は)ストレートもいいし変化球もキレがあっていい。甘い球は決してこないので一球一球逃さずにいかなきゃ打てない。(ベンチの雰囲気は)今日負けると胴上げを目の前でやられるのでチーム全体で明治の完全優勝は阻止してやろうという思いだった。初回からいこうと盛り上がっていた。(首位打者争いは)意識してないと言ったら嘘になる。昨日は特に意識していたが今日は自分のことよりチームの勝利を意識していた。(3番という打順に関しては)2番が山下さんだと繋いで粘ってくれるのでバッティングでもすごく助かっているしセカンドが山下さんだとやりやすい。(明日の第三戦に向けて)明日はいいところで打ちたい。3番を打ってる以上ランナーがいなかったらヒット、いたらどんどん繋 げていきたい。一場から打たないと首位打者もないので。完全優勝阻止したい。」

植野主将「今日の勝因は中野の投球。球はいつも通りだったがコントロールがよかった。13奪三振というのは狙っていなかったが、相手がおそらく変化球狙いだったのでストレートで三振がとれた結果。追い込んでからはバッターに球が見えてなくて、バットを振るタイミングも悪かった。打線は2回の1点が大きい。そしてやはり投手の踏ん張り。あと6回の併殺で流れが良くなった。この一勝でチームの士気・雰囲気が高く、良くなった。初戦負けているが、今チームに勢いがあるので順位は意識せずに明日勝ってとにかく明大の胴上げを阻止したい。」

金光監督「投打がうまくかみ合い中野がゲームを作ってくれた。強気でインコースを攻める投球は安心して見ていられた。7回までわずか1点のリードだったが中野が1点差の緊張感を持って投げられたと思う。8回は疲れてくるところだが5点を加え駄目押しができたことが大きい。明日は秋に繋げるためにいい形で勝ち点を取りたい。」


明大1回戦 一場に抑えこまれ勝ち星ならず

東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 VS 明 大 第1回戦
5月22日(土) 神宮球場

明  大
法  大
 

(明)○一場(7勝3敗)― 大森

(法)●福山(2勝3敗)、猪子、平野貴― 植野

[本](明)清水慎1号(2回ソロ=福山)

 
                

2回、明大は二死から6番清水慎の左越ソロ本塁打で1点を先制。3回には安打と四球で一死満塁とすると4番菅谷が右前適時打を放ち2点をさらに追加する。法大はその裏、先頭7番村上が左前安打で出塁すると犠打で二塁に進塁。ここで投手福山に代打を出すが、代打西村は三振に倒れる。しかし1番普久原の左二塁打で村上生還、1点を返す。なおも二死1・2塁とするが3番大引は三ゴロに倒れ1点止まり。明大は5回にも法大2番手投手猪子のボークで1点を追加。明大一場はコーナーをつく丁寧な投球で法大にその後点を与えず13奪三振で完投勝利、明大が先勝した。法大は通算成績を4勝7敗とした。    
 

*選手・監督の試合後のコメント*

福山投手「調子は普通。寒かったが特に影響はない。(既に優勝を決めた明大打線が相手だったが)特に気にせず、自分の投球をしようと心がけた。本塁打を打たれても粘りの投球を続けたが、踏ん張りきれなかった。2連続四球を与えたところは精神 的な弱さが出てしまったと思う。」

猪子投手「(現在の調子は)リーグが進むにつれだいぶ上がってきた。今は打たれる気がしない。(久しぶりの打席だったが)あまり打とうとは思わなかったが、四球でもいいから出塁できればと思っていた。(二塁で飛び出してしまったが)1ヒットで帰ろうと思っていた。1点取りにいった結果なので。(今季は中継ぎでの登板だが)先発をしたいという気持ちはある。春のオープン戦で調子が悪かったので。しかし、出たからにはしっかり投げ、そうすれば、結果もついてくる。気持ちの面でも先発と中継ぎでは違う。中継ぎはゲームを壊さないことを考えて投げている。(先発した福山投手とは同学年だが)刺激もあり、負けたくない気持ちもある。でも、仲が良いし、勝ってほしい、活躍してほしいとも思っている。(次回登板に向け)向かっていく気持ちを持って、1点も許さないピッチングをしたい。」

普久原選手(3回一場から適時二塁打)「(今日の調子について)序盤はよかった。最後変化球が多くて打ち取られてしまった。(タイムリーについて)ランナーがセカンドにいたので自分が返したいと積極的にいった。(慶應戦後一場対策として)球が速いので振り遅れないように振り込んだり、バットを短く持ったりした。(1年の頃から対戦しているが)ストレートも速く打ちづらい。いいピッチャーだ。(明日に向けて)勝ってもう一戦したい。」

植野主将「今日は先発やリリーフ陣が頑張ってくれたが、バッターがボール球に手を出し、攻撃がつながらずに負けてしまった。先発の福山は調子は悪くなかったが、監督の判断で降板した。二番手・猪子のボークはいつものセットポジションからだったので、本人も驚いていたし、自分も戸惑いがあった。明大の一場は直球があまりよくなかったのでスライダーに切り換え、その低めの球にうちのバッターがふらされてしまったのが今日の敗因だった。明日はなんとかして明大の完全優勝を阻止できるように勝って月曜につなげたい。」

金光監督「点を先にとられ序盤で一場くんに3点をあげてしまい、3回はこっちから攻めていかなければならなかったので福山に代打を出した。スライダーなど低目の球をいかに見極めるかが一場攻略のかぎだったが珠の切れが良くバッターが手を出してしまった。明治は投打のバランスが取れていて一場くんからはそうそう点が取れない。どっしりとした感じだった。」


慶大3回戦 乱打戦を制し勝ち点2

東京六大学野球春季リーグ戦 第6週 VS 慶 大 第3回戦
5月17日(月) 神宮球場

慶  大
法  大 × 10
 

(慶)日暮、合田、●川口(2敗)、大伴、加藤 ― 岡崎

(法)中野、平野貴、 ○福山(2勝2敗)― 植野

[本](慶)樫本1号(3回ソロ=中野)、中村1号(4回2ラン=中野)

(法)田中彰3号(7回ソロ=川口)
     
              
 

1回、法大は3番大引の適時二塁打で1点先制。2回にも9番中野の中前適時打で1点を追加する。3回にも4番藤田啓の犠飛で1点と小刻みに点を加えるが、慶大は3回代打の樫本のソロ、4回5番中村の2ランと本塁打攻勢で同点に追いつく。そして5回、慶大は代わった投手平野貴から二死満塁で3番塩谷が右線適時二塁打を放ち3点を勝ち越す。法大もその裏、4番藤田啓の中前適時打で1点、6回には2番山下の中前適時打などで2点を加え同点に追いつく。7回から法大は福山が登板。三人で抑えリズム良く攻撃につなげるとその裏、法大は5番田中彰の左越えソロ本塁打で再逆転に成功。8回にも3番大引と投手の福山にも適時打が出て2点を追加。福山は9回まで危なげない投球で無失点に抑え、法大連勝。通算成績を4勝6敗、勝ち点2とした。なおこの試合で慶大が負け、第一試合で明大が早大に勝ち、この結果明大の優勝が決まった。    
 

*選手・監督の試合後のコメント*

福山投手「同点の場面で登板だったが結果重視で勝ちを意識していたのでとにかく抑えようと思った。(今日の調子)普通だったと思う。試合前から中継ぎはもつれたらいくぞとは言われていた。7回に田中彰の逆転HRがでてあの時点でこの試合は勝つと思った。(8回の適時打は)2アウトで点差もあったしバッティングには自信がないからあわよくばという感じだった。たまたまです。(9回二者連続三振から許した二塁打)池辺はいいバッター。あそこで終わらせたかったが甘く入ってしまった。(次の明大戦に向けて)相手は優勝が決まったけれどまだ首位打者争いとかもあるし法大の選手がいい結果を残せるように貢献したい。」

田中彰選手(決勝の本塁打)「初球を狙って完璧な当たりだった。ここ2試合調子が悪くチームに貢献できなかったが今日はみんなに打たせてもらった本塁打だった。先制し、逆転されるという試合展開だったがとにかく前に進み弱気にならず、あきらめず1点ずつ取っていこうとした。次回明大戦も全力プレーで打っていきたい。」

植野主将「打撃に勢いがあり投手が助けられた。チームは三日目だが疲れはなかったが福山は昨日の疲れか球が真っ直ぐ来ていなかった。明大戦も勝って完全優勝は阻止したい。」

金光監督「先制して同点に追いつかれる嫌な形になったが6回の本塁打などでの2点が大きかった。今日は始めから最後は福山に繋げようと考えていた。同点の場面だったのでゲームをここから再スタートする気持ちを持たせた。攻撃も繋がるようにな り、次の明大戦では一場対策をし、完全優勝を防ぎたい。」

 
*春季リーグ戦 星取表(第6週まで)*
順位 チーム 明大 早大 慶大 立大 法大 東大 試合 勝点 勝率
優勝 明 大 × ●○○ ●○○ ●○○ 5/22・23 ○○ 11 .727
早 大 ○●● × 5/29・30 △●○● ○○ ○●○ 12 .545
慶 大 ○●● 5/29・30 × ●○○ ○●● ○○ 11 .545
立 大 ○●● △○●○ ○●● × ○○ 5/22・23 12 .545
法 大 5/22・23 ●● ●○○ ●● × ○●○ 10 .400
東 大 ●● ●○● ●● 5/22・23 ●○● × 10 .200


慶大2回戦 福山・10奪三振 完投で初勝利

 
東京六大学野球春季リーグ戦 第6週 VS 慶 大 第2回戦
5月16日(日) 神宮球場

法  大
慶  大

(法)○福山(1勝2敗) ― 植野

(東) ●加藤(1勝1敗)、小林、日暮、川口 ― 岡崎

[本](法)松浦2号(4回2ラン=小林)
     
              

 初回、法大は先頭1番普久原が右中間三塁打でチャンスを作ると2番山下の左前適時打で幸先良く1点先制。4回には6番松浦健が右越え2点本塁打で追加点を加える。法大先発福山はその裏5番中村に右越え三塁打を放たれ、6番結城秀への投球を捕手植野が後逸する間に中村が本塁を踏み1点を失う。法大は5回、1番普久原が死球で出塁。それを4番田中彰が犠飛で返し突き放す。福山はその後は安定した投球で慶大打線を抑え完投、リーグ戦初勝利を挙げた。慶大との勝ち点の争いは第三戦にもつれた。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

福山投手(リーグ戦初勝利を完投で飾る)「初勝利はとにかく嬉しい。ここまで長くて、正直焦りもあった。昨日から天気が悪かったので晴れてほしいと思っていた。延期にならず、いいモチベーションで試合ができた。(10奪三振だが)三振は意識していない。結果重視で投げた。慶大の1番打者・池辺はいいバッターだと思う。池辺を撃ち取ることができたので自分の調子に乗れ、いい結果に繋がった。気持ちがこもった投球だったと思う。しかし四死球を与えてしまった。それが次の課題。この1勝で自信がついたがそれだけで満足せず、次も頑張っていきたい。」

松浦健選手(2点本塁打)「今日の調子はよかった。スタメンを言われたのは今日の朝。(4回のHR打ったときの手応え)いってくれという感じだった。打ったのは外のカットボール。(最近特に力を入れていること)守備とベンチで声をだすこと。(明日の第三戦に向けて)勝ちたいです。」

植野主将「今日の試合は点の取り方が理想的だった。1回に先取点をとり、松浦健のホームラン、田中彰の犠飛で追加点を加えることができた。途中相手に流れが行きかけたが、7回の福山のバッティングでまた流れをこっちに引き戻せたので今日の 勝因は福山に尽きる。福山のピッチングは制球こそなかなか定まらなかったが、インコースが良く冴えたのでインコース中心に配球した。明日は一つでも勝ち点を増やすためにとにかく打っていきたい。」

金光監督「福山は立上がりの投球で調子がどうかと思ったが、後半からは安定し、福山の投球に攻撃陣もつられて行けた。気持ちで攻めるよう福山には試合前言ったが良く投げてくれた。本塁打を打った松浦健は投手(小林)が右に代わっても気持ちが乗ってきているので打席に送った。明日はチーム全員で勝ち点を取っていきたい。」


慶大1回戦 チャンス生かせず・・・完敗

東京六大学野球春季リーグ戦 第6週 VS 慶 大 第1回戦
5月15日(土) 神宮球場

慶  大
法  大
 

(慶)○合田(3勝1敗)、日暮 ― 岡崎

(法) ●中野(2勝2敗)、鶴岡、錫木、猪子― 植野、渡辺

[本](慶)早川2号(7回2ラン=中野)
            

初回、法大先発中野は1番池辺に右前安打を打たれ3番塩谷も続き、1死1・3塁とされる。すると4番早川の右前への適時打、6番結城秀の打球に二塁手山下の失策もからんで慶大は2点を先制。そのまま両チーム無得点が続くが、中盤6回法大は先頭で出塁した9番中野を3番大引が中前への適時打で還し、1点差と迫る。しかし7回、慶大は4番早川に左越2点本塁打が飛び出し2点追加。さらに7番岡崎も左前適時打を放ち突き放す。8回にもダメ押しの1点を加え法大を振り切った。法大は前回の東大戦の打線の勢いがなくわずか1得点。通算成績を2勝6敗とした。明日勝って慶大戦の勝敗を五分に持ち込めるか。  
 

*選手・監督の試合後のコメント*

中野投手「今日の調子は前半立ち上がりが悪くて中盤よくなったと思ったらまたすぐリズムを壊してしまった。(水曜日東大戦で完投したが)疲れはない。(先発を言われたのは)東大戦が終わった後。(慶大打線の印象)思い切り振り回してくる。当たれば大きい。(次への意気込み)今日はリズムが悪かったので次からはリズムを整えてチームの勢いをつけたい。」

植野主将「今日の試合はスコアは6-1だが、早大戦の様に中盤競り負けてしまった。先発の中野は東大戦から比べると調子はあまり良くなかった。ストレート、変化球共にあまりよくなかったが、東大戦から中2日空いての登板で疲れはなかったと思う。またチームも疲れは残っていない。慶大の先発・合田は(打者として見て)あまり調子がいいとは思わなかった。今はとにかく一つでも勝ち点を増やしたいので今日負けてしまったとはいえ、また前を向いて明日の試合に臨みたい。」

金光監督「先発・中野は中2日の登板だったが、疲れはなく調子も良かったと思う。ただ、全体的にボールが甘く踏ん張りきれなかった。相手投手の合田は丁寧な投球で制球も良く、こちらのリズム、流れをつかめなかった。右打者は分が悪かったので 代打は左を出した。打線の出来は相手投手の良し悪しで変わるので仕方がないが、チャンスでもう一本が続かないのは今のウチの状態を表している。」


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