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若年層ファン急増 加速する麻雀の脱ギャンブル化

[2015年10月13日10時40分]

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参加者が100人を超えたIT企業の麻雀大会「グラスタ杯」(写真提供:グラニ)

参加者が100人を超えたIT企業の麻雀大会「グラスタ杯」(写真提供:グラニ)

 麻雀=ギャンブルという、古くからのイメージに大きな転換期が来ている。10月10日、都内の麻雀店で、IT系企業の麻雀ファンを集めた大会「第2回グラスタ杯 IT最強位決定戦」が開催された。IT系と聞くとオンライン麻雀が連想されるが、この大会はすべてリアルでの対戦。104人が腕前を競い、決勝ともなると周りの参加者が固唾(かたず)を飲んで勝敗の行方を見守る様子は、将棋や囲碁の公開対局さながらの光景だった。かつてはサラリーマンの嗜みのひとつとして数えられた麻雀も参加者が減少。しかし、近年はオンライン麻雀の普及もあり、若年層ファンも増えている。それを支えているのは、ギャンブル志向ではなくエンジョイ志向だ。

 スポーツ大会を始め、社内行事や部活動が減りゆく中、IT系企業に「麻雀部」を作るところが増えている。最たるところは、社長の藤田晋氏自ら専門番組にも出演するほど熱心な、サイバーエージェントだ。同社麻雀部の部長を務める梅原晋平さんは「部が出来たのは今年の1月。今では157人の部員がいます。競技志向の人もいれば、初心者の人もいますよ」と、現状を説明した。同部が2月から始めた企業対抗戦は、すでに10回を数え、年末にも対戦予定、依頼が続いている。「10年前に大会を開いて、その時の幹事が自分で、優勝者が社長でした。うちの会社も社員数がとても増えましたが、部のおかげで横のつながりも増えました」と、単に楽しむだけでなく、社内交流に役立っていることを実感している。

 かつてのサラリーマン麻雀と言えば、後輩が先輩に誘われ、先輩が帰ると言うまで帰れないという、負のイメージもつきまとった。また、ギャンブルという印象も強く、昨今のギャンブル離れは、麻雀離れともリンクした。ただ、今回行われたグラスタ杯は、賞品はなく、あるのは「麻雀が強い」という名誉のみ。それでも100人を超える参加者が集まり、対局前後には名刺交換もし、ビジネスの現場では実現しないような交流が行われている。

 大会を主催したのは、ゲームアプリや、IT系企業業界誌「グラスタ」を発行するグラニ。同社の相川雄太取締役副社長は「もともと自分が好きだったのもありますが、IT系の企業のみなさんが交流できる何か行事をやりたいと思っていて、麻雀にしました。日頃、自分が行く渋谷の店にも、若い人はとても多かったので、イベントにすればそれなりに集まる手応えはありました」と明かした。先述のサイバーエージェントでも似たようなことが起きている。「会社では社長には会えないけど、麻雀店でなら会えるという社員もいます」と、梅原部長は笑った。

 仲間内での対局は、もっぱらエンジョイ志向だ。初心者がいれば上級者が教え、上級者同士が集えば、プロに指導を受けることもある。ただし、そこにはギャンブルの概念は存在しない。あくまで対局を楽しむという意識は、中高年層のはあまりなじみがないかもしれないが、これこそが若年層に受け始めている最大の理由だ。麻雀という娯楽が雰囲気を変えたことで、コミュニケーションツールとしても活用されるようになっている。26歳のグラニ相川副社長も「店で初めて会った3人と打つのが楽しい。人間味があふれる感じがする」と、麻雀というゲームを通して、親子ほど年の離れた人との対話を楽しんでいる。

 今後も、これまで以上にオンライン麻雀を楽しむ人が増えることは期待されている。麻雀業界としては、そこからリアル対局への移行を増やせるかどうかが課題でもある。いかに脱ギャンブル化を進めつつ、参加者を増やせるか。数ある娯楽業界が参加者離れに悩む中、麻雀業界にとっては今が起死回生の大チャンス到来と言えそうだ。【K松】

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