2チームともサイバーエージェント（CA）代表取締役社長で麻雀最強位・藤田晋氏が率いる同社麻雀部と過去に対戦。いずれも敗れていたことから、勝者がCAへのリベンジマッチの権利を得る戦いとなった。

　ルールの異なる3戦で競われたが、1戦目（6人ずつ参加の個人戦　半荘2回を戦い1～12位の合計順位勝負　39で引き分け）はDeNAが合計順位31対47で圧勝。続く2戦目（2人対2人のチーム戦　先鋒・次鋒・副将の3試合）は先鋒戦をサイゲームス、次鋒戦・副将戦をDeNAが勝利し2対1でDeNAが制した。

　2勝したDeNAに10万点のアドバンテージが与えられた最終3戦目（2人対2人　10-30）は、DeNAが競り勝った。サイゲームスは、渡辺耕一代表取締役社長がここ一番の勝負強さを見せ、オーラスでドラを積もれば大逆転という状況まで詰め寄ったが、あと一歩届かなかった。勝ったDeNA麻雀部部長の大沼さんは「うれしいです。CAさんに負けてユニホームも作ったのに、4社対抗、8社対抗と勝てずにつらかった。1、2回戦で自分は調子が悪かったので、最終戦に出ず、メンバーに託したのがよかったんだと思います」とホッとした表情を浮かべた。

　ユニホームには、CA藤田氏に大逆転を許した「因縁の2ピン」をデザインするほどの気合を見せるDeNA。安定した実力を持ちながら、勝利に恵まれなかったチームが、勝利という最高の追い風をうけて、リベンジマッチへと向かう。

　◆麻雀企業対抗戦　CA藤田氏が麻雀最強戦2014（竹書房主催）で優勝したことをきっかけに、今年2月に行われたCA麻雀部対博報堂からスタート。競技ルールのもと、企業の名をかけた真剣勝負の団体戦がファンの間で話題となり、同部への対戦依頼も殺到。対戦するために社内で新たに麻雀部を設立するという企業も増えている。1対1の対抗戦のほか、東京・渋谷に本社を置く4社による「麻雀渋谷頂上決戦」、主に過去に企業対抗戦に出場した8社による「年度代表社決定戦」なども行われた。