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「LIAR GAME」甲斐谷氏 麻雀漫画への挑戦

[2015年12月22日10時15分]

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甲斐谷忍氏が初めて挑戦する麻雀漫画「無敵の人」

甲斐谷忍氏が初めて挑戦する麻雀漫画「無敵の人」

 「LIAR GAME」で独創的なゲームと、参加者の心理戦を巧みに描いた漫画家・甲斐谷忍氏が、麻雀を題材にした新連載をスタートさせた。週刊少年マガジン(講談社)で22日始まった「無敵の人」は、オンライン麻雀で無敗を誇る絶対王者の少年・邑田瑞樹と、あるきっかけから友人となる少年・園川順平の2人が主人公。構想・取材開始から6年後に登場した、新感覚の麻雀漫画はいかなるものか。甲斐谷氏に話を聞いた。

 -新作を描くきっかけは

 甲斐谷 最初に描こうと思ったのが6年ぐらい前。業界の複数の人から「甲斐谷さんの麻雀漫画が読みたい」と言われまして。それまで、麻雀の漫画を描こうと思ったことはなかったです。ちょうどその時、友人が麻雀店のオーナーだったので、取材として2年間ぐらい店員として働かせてもらいました。「LIAR GAME」の連載中だったんですけどね(笑)。漫画家になる前に打っていましたが、漫画家になった後はまったく打っていなかったので、その時が20年ぶりぐらいの麻雀でした。

 -そこで発見があった

 甲斐谷 「今の若い人が僕らが若いころと違うルートや価値観で麻雀に入ってきているから、新しい麻雀を描いてほしい」と言われたものの、意味が分からなくて(苦笑)。それで麻雀店で働いてみたら結構驚きました。僕らの若いころにあったような、ものすごい大金を賭けて勝負する、破滅型のギャンブルへの憧れみたいなものが少なくて、純粋に麻雀が本当に強いものを目指していたんです。ギャンブルではなく競技。純粋に強くなることを目指していたところに、おもしろさを感じました。

 -ネット麻雀の普及も感じた

 甲斐谷 ちょうどネット麻雀の「天鳳」が広まったころでした。自分が働いていた店に来た人もみんなやっていて。しかも、天鳳で強い人がカリスマ性を持ったり、ブログも一気に増えたりしていました。そこでも時代が変わったんだなと感じましたね。

 -「無敵の人」はどんなストーリーか

 甲斐谷 まず主人公がオンライン麻雀で無敵を誇っているんです。ただ、実際に麻雀で無敗なんてことは無理な話。こういう強い人が出てくると、みんなが思うのがイカサマです。実際にあるオンライン麻雀でも、プログラム的な偏りを知っているから強いんじゃないかと、疑惑が出るんですけどね。漫画では、運営側が懸賞金を出して、この無敵の人を捕まえようとします。ここで出てくるのが、もう一人の主人公。偶然にも無敵の人を見つけ、友人になるふりをしてイカサマの手口を聞き出そうとするのですが、実際には本当に強かった。そんな感じの第1話になっています。

 -主人公が完全に疑われている

 甲斐谷 ネット上で完全に悪役、世間的にも完全にクロだと思われています。その汚名をどう晴らすか。麻雀を題材にしていますが、テーマとしては2人の主人公の友情です。麻雀の漫画だと思って読むと、そう思わない方もいるかもしれませんね(笑)。掲載するのが少年誌なので、麻雀を知らない読者も半分以上いる。基本は少年誌らしく、です。

 -担当編集は麻雀を知らない人もいる

 甲斐谷 競馬の漫画の時もそうしてもらったのですが、編集さん2人で1人は競馬をする人、もう1人はしない人。競馬をやらない人の方が僕のためになるというか、知っているから逆に気づかないことがある。あくまで漫画なので、漫画としてのおもしろいものを描くことが第一。だけど、なまじ麻雀や競馬のおもしろさを知っていると、マニアックに押し過ぎて、意味がわからなくなってしまうことがある。そうならないようにするためですね。

 -少年誌で10年ぶりとなる麻雀漫画を出すことについて

 甲斐谷 本音を言えば、どうかなとも思いました(苦笑)。「LIAR GAME」を青年誌でやっていた時、ポーカーを登場させたことがあったんです。そうしたら読者の方から「ルールが分からない」という問い合わせが多くて。自分のイメージとだいぶ乖離(かいり)がありました。青年誌でこれだから、少年誌で麻雀だと、どうなんだろうと。連載が決まった後、同世代の友人に話したら、みんな「難しいところに突っ込んでいったね」という反応でした。でも、ネットの反応では想定以上に好意的に受け入れられたようで、よかったです。

 -麻雀ファンについてどう思うか

 甲斐谷 麻雀自体のルールを知っている人は、減ってはいないと思う。ただ、オンラインゲームとかで遊んでいて、リアルで打つ人は減っている気がする。でも、やっぱり人と打った方が楽しい気がする。漫画でも、ネット麻雀は2話目以降は出てこないと思いますよ。本来麻雀は、人と人でやるもの。実際でも、だんだんそうなっていくような気もしています。

 -最後に読者にメッセージを

 甲斐谷 まず、麻雀を知らない人にぜひ読んでいただきたいですね。一度知ったら好きになる遊びなので。知っている人は、すでに麻雀が好きな人がほとんどでしょうから(笑)。

 ◆甲斐谷忍(かいたに・しのぶ) 1967年(昭42)9月24日、鹿児島県出身。大学卒業後、2年間の会社員生活を経て、漫画家の道へ。94年に翠山ポリスギャング(週刊少年ジャンプ=集英社)で初連載。05年に連載開始したLIAR GAME(週刊ヤングジャンプ=集英社)はテレビドラマとしてもヒットした。現在も複数の連載作品がある。

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