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萩原逃げ切り 大会初優勝/日刊杯

[2015年1月1日22時44分]

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<日刊スポーツ杯争奪 スリアロトーナメント>◇決勝4回戦(最終戦)◇東京・麻雀スタジオ◇日刊スポーツ新聞社後援

萩原(左から3人目)が悲願の初優勝

萩原(左から3人目)が悲願の初優勝

 芸能界最強雀士の呼び声高い男が頂点になった。俳優萩原聖人(43)が、プロ雀士ら16人で競った日刊スポーツ杯争奪スリアロトーナメントの2代目王者に輝いた。前期大会では、まさかの予選敗退という屈辱を味わった男は、決勝も1回戦のラスから挽回しての優勝。ストイックに打ち続ける姿勢が、初の栄冠へとつながった。

 精も根も尽き果てた。優勝を決め、インタビューでは「本気出せばこんなもんっすよ」と強がって見せた萩原も、対局室を出るといすに腰掛け、深くため息をついた。「みなさんお強かったので、苦しかったです。苦しいって感想しかない」。自他ともに認めるストイックな雀士が、全身全霊をかけて勝ち取った初優勝だった。

 決勝卓も試練の道のりだった。予選、準決勝と萩原らしい高打点の上がりを見せつけ勝ち上がってきた。ところが、1回戦でいきなりのラス。しかも決勝で唯一のプロ、忍田がトップを取り、いきなり約90ポイントの差をつけられた。それでも「納得したラスだった」と前向きに次戦に向かうと2回戦、3回戦とトップ。逆に忍田に11.6ポイントをつけ、トップに浮上した。

 迎えた最終局は、完全に忍田とのマッチレース。3回戦を終えトータル最下位の福地が快走する中、じりじりとした戦いが続いた。状況が変わったのは東4局1本場。リードされていた忍田が福地に8300点の放銃。萩原が忍田の上に立ち南場へと突入した。萩原が忍田を4100点リードしたオーラスだったが、流れの4本場で供託は4000点。リードとも呼べない点差だった。ただ、最後は天が味方したか、忍田に手が入らず全員ノーテンで流局終了。激しい決勝卓とは裏腹に、静かな決着を迎えた。

 前期大会では、よもやの予選敗退。敗因は分かっていた。「前期では僕のモチベーションが中途半端で、ふがいない負け方をした」。だからこそ「今回出るからには負けるわけにはいかなかったんで」と、予選から気迫が違っていた。「僕が一番苦しんだ。だから、ご褒美をもらえるのは僕かなと。本当に楽しかった」。濃厚な戦いの中で、常に中心にいたのが萩原であったことは、だれの目にも明らかだった。

 決勝4回戦の各選手の得点は1着福地誠(ライター)5万700点、2着萩原1万9900点、3着忍田幸夫(麻将連合)1万5800点、4着片山まさゆき(漫画家)1万3600点。

 決勝の最終トータルポイントは1位萩原+47.0、2位忍田+22.8、3位福地▲12.0、4位片山▲57.8。

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