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パウエルはソフトバンクに優先権

パウエル投手の二重契約問題で記者会見するパ・リーグの小池唯夫会長(共同)
パウエル投手の二重契約問題で記者会見するパ・リーグの小池唯夫会長(共同)

 パ・リーグの小池唯夫会長は4日、ジェレミー・パウエル投手がソフトバンク、オリックス両球団と二重契約している問題で、ソフトバンクとの契約が優先することを認めた上で、同選手の支配下選手登録は6月22日までは認めず、同23日以降にソフトバンクから統一契約書の申請があれば、受け付けるとした。パウエルは事実上3カ月は試合に出場できない。ただし、両球団が合意に達した場合は6月22日以前の登録も認めるという。

 小池会長は4日午前、来日したパウエル投手から電話で事情聴取し、ソフトバンク入りの希望を確認。午後からは東京都内のホテルでソフトバンクの角田雅司、オリックスの機谷俊夫両代表と会談した。小池会長は「両球団の主張は平行線をたどった。連盟会長として、いつまでも放置できない」とし、村田繁事務局長は「これは野球協約上の強制措置でも裁定でもない。強い勧告を示した」と話した。

 両方の契約書を有効としながらソフトバンクを優先させた理由を小池会長は「パウエルから事情聴取をして総合的に判断した」と説明した。

 オリックスは1月11日にパウエルとの契約合意を発表していたが、同29日にソフトバンクも契約合意を発表。同30日にパ・リーグが両球団を事情聴取し、双方の契約が有効と判断していた。(共同)

[2008年2月4日23時5分]

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