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パウエル極秘入国、ソフトB就労ビザで

移籍先未定のまま来日したパウエル=中部国際空港(撮影・梅根麻紀)
移籍先未定のまま来日したパウエル=中部国際空港(撮影・梅根麻紀)

 オリックス、ソフトバンクとの「二重契約問題」で揺れるジェレミー・パウエル投手(31)が3日、ソフトバンクの就労ビザで極秘来日した。米サンフランシスコから中部国際空港に到着し、その後はタクシーで雲隠れした。代理人ランディス氏は2日にソフトバンクにオリックスとの契約無効と釈明の場を求め、パウエルの来日予定を通達していた。ソフトバンクは4日にもパ・リーグ連盟へ善後策を打診し、連盟の反応次第では疑惑解明への記者会見が開かれる。

 渦中のパウエルが極秘来日した。上下ジャージー姿のラフな格好で、中部国際空港の国際線出口から現れたパウエルは「気分はいいよ」と口にしたが、その後は終始、ノーコメントのままタクシー乗り場へと直行した。大量の荷物を車のトランクに詰め込むと、行く先を明かさないまま、空港から姿を消した。

 オレはどうすりゃあいいんだとばかりに、行動に移した。実は今回の移動費用は自己負担だが、入国に際してはソフトバンクの契約選手の就労ビザだった。ソフトバンク竹内孝規球団常務最高執行責任者(COO=47)は「ウチはアグリーメントと統一契約書にサインが入っているから、申請しビザ手続きが済んだ。在留資格もある。在米日本大使館が発行した」と説明した。

 ただ現在は身分が宙に浮いた状態。仮にオリックスとの契約が「有効」と判断されれば、ビザの問題も出てくることから、調整は遅れる一方で死活問題となる。すでに代理人のランディス氏がオリックスとの契約無効を主張していたが、パウエル自身も弁明の機会を求めていた。2日午後には竹内COOにランディス氏からメール連絡が入りパウエルの「近日中の来日」を伝えてきたという。

 竹内COOはこの日、ソフトバンクのキャンプ地宮崎で報道陣に対応。「どうしても自分自身のこと、二重契約と報道されていることで、しっかり連盟なりに説明したい、ということだった。この前、電話した時も『オリックスに断りを入れホークスとだけ契約した。早く日本に行きたい』と言っていた」とパウエル側の言い分を代弁した。

 ソフトバンクはパウエルの来日を受け、4日にパ連盟に今後の対応と善後策を打診する。竹内COOは「連盟に訴えかけるのか? そう。当事者が3者いるから、そろうことが大切。第3者機関なり連盟が事情説明を求め、精査する位置関係にするということ」とソフトバンク、オリックス、パウエルの3者で事情聴取に応じることが、事態の進展につながるという見解を示した。

 パ連盟の対応次第ではパウエル自身が釈明会見を開き、真相について明らかにする可能性もある。「パウエルは言葉の不自由さがある。(事情を説明する会見などで)公平性が見えるように手伝ってほしいというなら、通訳をつけたり、シチュエーションを設ける備えはある」と竹内COOは話す。両球団の主張が平行線をたどり、解決の糸口も見えなかったパウエル問題が、本人の来日で一気に動くのか…。

[2008年2月4日9時14分 紙面から]

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