4月末に右手首の炎症と前腕の張りのため故障者リスト(DL)入りしていたヤンキース田中将大投手(26)が復帰戦を白星で飾った。

 メジャーでの登板は4月23日のタイガース戦以来、41日ぶり。7回を3安打無四球1失点、9三振を奪う好投で3勝目(1敗)を挙げた。最速も96マイル(約154キロ)をマークするなど完全復活を印象づけた。

7回を3安打1失点で復帰戦で白星を飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)
7回を3安打1失点で復帰戦で白星を飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)

チーム
ヤンキース
マリナーズ

マー君7回

3番カノ 初球125キロのスライダーで遊飛

4番クルーズ 0-1から2球目135キロのスライダーで二飛

5番シーガー 1-2からこの日最速96マイル(約154キロ)直球で見逃し三振、9個目

投球数はここまで78球、勝利投手の権利を持って降板

7回を3安打1失点で復帰戦で白星を挙げた田中は、ジラルディ監督(左)から握手で迎えられる(撮影・菅敏)
7回を3安打1失点で復帰戦で白星を挙げた田中は、ジラルディ監督(左)から握手で迎えられる(撮影・菅敏)

マー君6回

9番ズニーノ 1-2から149キロ高め直球で中飛

1番モリソン 0-2から149キロのフロントドアで見逃し三振、8個目

2番ジャクソン 1-1から148キロツーシームで三ゴロ

投球数はここまで71球

復帰登板で力投するヤンキース田中(AP)
復帰登板で力投するヤンキース田中(AP)

マー君5回

6番スミス 1-2からスライダーで遊ゴロ

7番ミラー 初球142キロのスプリットで二ゴロ

8番アクリー 2-2から外角高め152キロ直球で見逃し三振、7個目

投球数はここまで61球。5回を投げきり勝利投手の権利をゲット

7回を3安打1失点で復帰戦を白星で飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)
7回を3安打1失点で復帰戦を白星で飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)

マー君4回

4回表、ジョーンズの2ランで勝ち越し

3番カノ 2球目148キロのツーシームで二ゴロ 

4番クルーズ 1-1から3球目低めスライダーで中飛

5番シーガー 4、5球目に今季最速の95マイル(152キロ)。3-2から146キロのスプリットで空振り三振。6個目

投球数はここまで51球

7回を3安打1失点で復帰戦を白星で飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)
7回を3安打1失点で復帰戦を白星で飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)

マー君3回

7番ミラー 2-1から146キロのツーシームを打たれ右中間破る三塁打。これが初安打

8番アクリー 4球目にこの日最速151キロをマーク。3-1から136キロのスライダーをうまく打たれ左越え適時二塁打され1-1同点  

9番ズニーノ 初球送りバントファウル。1-2から138キロのスライダーで見逃し三振。4個目

1番モリソン 1-2から151キロ高め直球を左前安打、二塁走者が本塁へ突入も左翼からの好返球でタッチアウト

2番ジャクソン 0-2から136キロのインスラで腰を引かせて見逃し三振。5個目

投球数はここまで40球

マリナーズ戦で復帰登板したヤンキース田中(AP)
マリナーズ戦で復帰登板したヤンキース田中(AP)

マー君2回

2回表のテシェイラのソロ本塁打で1点先制

捕手がマキャンからマーフィーに交代

4番クルーズ 0-2から131キロのスライダーが内角高めに抜けたが見逃し三振

5番シーガー 0-2から149キロ直球が内角ボールゾーンから内角いっぱいに決まるフロントドアで見逃し三振

6番スミス 1-1からスライダーで遊ゴロ。中前に抜けそうな打球を横っ飛びで好捕

投球数はここまで19球

7回を3安打1失点で復帰戦を白星で飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)
7回を3安打1失点で復帰戦を白星で飾ったヤンキース田中(撮影・菅敏)

マー君1回

復帰登板したヤンキース田中(AP)
復帰登板したヤンキース田中(AP)

1番モリソン 初球148キロを右翼へ本塁打性のファウル。球場、どよめく。3球目144キロのスプリットで空振り三振

2番ジャクソン 1-2から141キロのスプリットで三ゴロ。三塁手が好プレー

1回裏、ジャクソンの三ゴロを好捕したヘドリーに向かって指をさすヤンキース田中(撮影・菅敏)
1回裏、ジャクソンの三ゴロを好捕したヘドリーに向かって指をさすヤンキース田中(撮影・菅敏)

3番カノ 1-1から3球目146キロのツーシームで遊ゴロ。足元を抜かれ中前に抜けるかと思われたがシフトに救われる

投球数は10球、3者凡退で上々のスタート

初回、3者凡退に打ち取り、笑顔でベンチに戻る田中(撮影・菅敏)
初回、3者凡退に打ち取り、笑顔でベンチに戻る田中(撮影・菅敏)

今季のマー君

◆4月6日 開幕投手としてブルージェイズ戦に先発。しかし4回5安打5失点で黒星スタート

◆4月12日 レッドソックス戦に先発。5回を4安打4失点で今季初勝利

◆4月18日 レイズ戦に先発。7回を2安打無失点、8三振を奪う好投で今季2勝目

◆4月23日 タイガース戦に先発。6回1/3を投げ3安打1失点も勝敗付かず

◆4月28日 右手首の炎症と前腕の軽い張りのため15日間の故障者リスト(DL)入り

◆5月21日 3A戦でDL入り後初めての実戦登板。ダーラム戦に先発し、3回を打者11人に41球を投げ2安打無四球、2奪三振で無失点。速球も今季メジャーでの登板時に近い最速92マイル(約148キロ)を計測

◆5月27日 傘下3Aスクラントンのポータケット戦で2度目のリハビリ登板を行い、3回を1本塁打を含む3失点。3Aでのリハビリ終了

◆ここまで メジャーで4試合に登板し2勝1敗、防御率3・22