レッドソックスが、腕時計型端末「アップルウォッチ」を使用して不正に捕手のサインを盗み選手に伝えていたと、5日付のニューヨーク・タイムズ電子版が報じた。ベンチ内のトレーナーが同端末でビデオ担当から情報を受信し、選手へ合図を送っていたという。

 約2週間前にヤンキースのキャッシュマンGMが映像とともに大リーグ機構(MLB)に申し立て、同機構が調査。レ軍は機器を使用しての伝達行為を認めている。MLBのマンフレッド・コミッショナーは、サイン盗みが「野球の一部」でそれを禁じる規則はないとしながらも「球種を把握する行為がエスカレートしてほしくない」と、大リーグ公式サイトにコメントした。一方のレ軍は、ヤ軍が系列テレビ局のカメラを使ってサインを盗んでいると訴えている。