米ボルティモア・サン紙(電子版)は6日、巨人からフリーエージェント(FA)になった上原浩治投手(33)がオリオールズと2年契約で基本合意に達したと報じた。複数の関係者が認めたと伝えている。年俸は2年間で1000万ドル(約9億円)、出来高払いを含めると最高1600万ドル(約14億4000万円)になるという。

 オリオールズは上原を先発投手として起用する方針とみられる。同紙は、先発投手陣が固定されていないと指摘し、上原がエースのジェレミー・ガスリーに次ぐ先発の2番手になる可能性もあるとしている。2008年のオリオールズは2けた勝利を挙げたのは10勝12敗のガスリーだけだった。

 オリオールズは松井秀喜が所属するヤンキースと同じア・リーグ東地区で、日本選手が在籍するのは初めてとなる。

 上原は大体大から巨人に入団した1999年に20勝4敗、防御率2・09の圧倒的な成績で沢村賞と新人王を獲得。2002年にも17勝5敗で沢村賞に選ばれた。通算成績は112勝62敗33セーブ、防御率3・01。

 昨年は、4月に今季からの大リーグ移籍希望を明らかにし、昨季終了後に大リーグ挑戦をあらためて表明した。