【金子真仁】7月30日の是沢涼輔 「とてもすごいこと」をした男が向かった先で

西武が7月31日の〝期限〟を前に、支配下選手枠70人を全て埋めました。球団が最後の1人に選んだのは、育成契約4年目を過ごす是沢涼輔捕手(26)でした。高校(健大高崎)でも大学(法大)でも控え捕手だった男が、プロ野球の世界でついに2ケタ背番号―。球団から吉報を通達された後、彼は―。

プロ野球





7月31日


7月31日昼。広池浩司球団本部長(52)はスーツを着ていた。ネクタイも締めていた。暑いのに。

「是沢がネクタイを締めます、って言うので、こちらも合わせます」

そう明かした。

「こういう時代だし、暑い時期は無理してネクタイを締めなくてもいいんだよ、って昨日言ったんですけど、是沢が締めたいって言うので。さすが、是沢ですね」

そう言って、青ネクタイの是沢がきっと待っているのであろう、契約の部屋へ向かっていった。


支配下登録会見で広池浩司球団本部長(左)と握手を交わす西武是沢涼輔(撮影・河田真司)

支配下登録会見で広池浩司球団本部長(左)と握手を交わす西武是沢涼輔(撮影・河田真司)


「もうこれ、絶対にないな、って」

本文残り89% (2908文字/3266文字)

1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。