マリナーズは19日(日本時間20日)、城島健司捕手(33)の退団を発表した。城島は日本でのプレーを希望している。

 球団によると、城島は2008年4月に結んだ総額2400万ドル(約22億円)の3年契約が2年残っているものの、家庭の事情などがある場合は、契約を解除できる条項が盛り込まれており、家族や友人のいる日本でプレーするために退団を申し出た。

 城島は05年秋にマリナーズと3年総額1650万ドルで契約し、06年から日本選手では初めての「大リーグ捕手」としてプレー。1年目にア・リーグ新人捕手としては最多の147安打を記録するなど攻守に優れた捕手として評価された。しかし、今季は太もも肉離れや左足親指骨折などで71試合出場にとどまり、打率2割4分7厘、9本塁打、22打点だった。

 大リーグ4年間の通算成績は462試合出場、打率2割6分8厘、48本塁打、198打点。

 電話記者会見したマリナーズのズレンシック・ゼネラルマネジャーは「帰国するというジョー(城島)の決断を尊重する」などと話した。

 一両日中にも日本で記者会見する予定の城島は、球団を通じて「帰国して日本での野球を再開しようと決断した。家族と友人の近くでプレーするということが大きな要因だった」などとするコメントを発表した。