イチロー外野手(36)が所属するマリナーズは9日、成績不振を理由に日系4世のドン・ワカマツ監督(47)を解任した。傘下のマイナー、3Aタコマのダレン・ブラウン監督(43)が昇格し、シーズン終了まで代行を務める。アダイアー投手コーチと、プロ野球の西武にも在籍したバンバークレオ・ベンチコーチも解任された。

 マリナーズは今季、フィギンズ内野手、リー投手(現レンジャーズ)の加入で期待されたが、8日現在、42勝70敗の勝率3割7分5厘。ア・リーグ西地区で首位レンジャーズと22・5ゲーム差の最下位に低迷していた。今季開幕後の大リーグの監督交代は5人目。

 ワカマツ氏は2008年11月にアジア系米国人として初の大リーグ監督となった。就任1年目の昨季は85勝77敗で地区3位だった。

 9日のアスレチックス戦前に記者会見したズレンシック・ゼネラルマネジャー(GM)は「長期的な組織の戦略を考えた場合、新しいリーダーシップが必要との決断に至った」と述べた。