勝利は金銭で買えない?

 今季の米大リーグは、年俸総額の上位球団が序盤戦で苦しむ近年にない展開になっている。

 17日のオーナー会議後にニューヨーク市内の大リーグ機構事務所で記者会見したセリグ・コミッショナーは「チームによって事情は違うだろうから、正直に言って理由は分からない。ただすごく意外なのは間違いない」と序盤戦の結果について話した。

 年俸総額上位5球団は1位からヤンキース、フィリーズ、レッドソックス、エンゼルス、タイガースで、勝率5割を維持しているのはヤンキースとフィリーズだけ。その2チームでさえ、上位争いに絡めていない。

 ア・リーグ東地区では年俸総額がヤンキースの半分以下のオリオールズとレイズが首位を争っており、ナ・リーグ東地区でも首位争いをしているのはフィリーズの半額以下のブレーブスとナショナルズだ。

 18日付のニューヨーク・ポスト紙が「貧乏球団の逆襲」と報じた序盤の戦いが、コミッショナーのみならず、ファンに新鮮な驚きを与えているのは間違いない。