メジャーバブルがはじけた。大リーグFA市場で実力選手のバーゲンセールが避けられなくなった。スポーツ専門局ESPN電子版は16日、「現実が直撃」との特集記事で、未契約のベテラン選手が「たたき売り」の危機に直面していると報じた。マニー・ラミレス外野手(ドジャースFA)ら一部を除き、争奪戦級の移籍先が一段落。一方で未契約の中堅級はまだ100人以上も存在し、米国経済同様に、景気後退の波が直撃している。

 同電子版はある球団GMの声を紹介。「実績ある選手にオファーを用意していたが、(実績に見合わない)あまりにもお粗末なものだったので、結局言い出せなかった」と資金不足を嘆いた。各球団とも球場広告からスポンサーの撤退が相次ぎ、今季の収入予想を下方修正。獲得資金を削る方針だ。

 特に40歳前後の「アラフォー世代」への影響は顕著だ。実績はあっても昨季まで高年俸を得ており、獲得への動きは鈍い。同電子版は殿堂入り確実なケン・グリフィー外野手(WソックスFA)を例に挙げ、「年平均で300万~400万ドルなら御の字」と、50%以上のダウンは確実な状況だ。

 また大リーグ公式ホームページもこの日、「FA選手は(戦略の)変更時期に直面」とする同様の記事を掲載した。FA申請した214人のうち110人が未契約で、「内定率」は48・6%。同時期だと07年が210人で未契約66人(同68・6%)、08年は190人で同81人(同57・4%)。移籍交渉の難航を物語っており、実力選手を多く抱えても「在庫一掃」セールが時間の問題となっている。